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流刑【リュウケイ】

デジタル大辞泉

りゅう‐けい〔リウ‐〕【流刑】
刑罰の一。罪人を辺地・離れ島に送ること。流罪(るざい)。るけい。→流(る)
旧刑法で、国事犯島地の獄に幽閉して定役(ていえき)には服させなかった刑。有期無期があった。

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る‐けい【流刑】
罪人を辺境または島に送る刑。流罪。りゅうけい。→流(る)

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世界大百科事典 第2版

るけい【流刑】
刑罰の一種で,罪人を辺境の地や離島に送り,拘禁ないし強制的に定住させる刑。労働に従事させる場合も多い。刑に処された土地を流刑地という。日本では流罪(るざい)ということが多く,また江戸時代には離島に送る刑を遠島といった。日本に関しては〈流罪〉〈遠島〉の項を立てたので,ここでは中国とヨーロッパの流刑について述べる。
[中国]
 単に〈流〉ともいう。刑罰の中でも最も古い起源をもつもので,古典に〈放〉〈逐〉〈殛(きよく)〉などとも記される。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

りゅうけい【流刑】
罪人を遠隔の地や離れ島に追いやる刑罰。流罪るざい。流。るけい。
旧刑法で、重罪の国事犯に科した刑罰。島などの監獄に拘禁した。

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るけい【流刑】
( 名 ) スル
流罪るざい」に同じ。 →

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日本大百科全書(ニッポニカ)

流刑
るけい
犯罪人を地方、ことに辺境または島地に送り、定住させる刑。犯罪人にとってもちろん苦痛であるが、おもな目的は犯罪人を遠地に隔離する点にあったと考えられる。ヨーロッパではロシアがシベリアを、イギリスがオーストラリアを流刑地としたことは有名であるが、ナポレオン1世がセント・ヘレナに流されたのも流刑である。中国でも古くから流刑の制はあり、完全に廃止されたのは、1912年施行の「暫行(ざんこう)新刑律」によってである。
 日本の「養老(ようろう)律」(718)では、五罪(五刑)の一つに流罪がある。死刑に次ぐ重刑で、近流(こんる)・中流(ちゅうる)・遠流(おんる)の三等がある。『延喜式(えんぎしき)』(967年施行)によれば、越前(えちぜん)国(福井県)・安芸(あき)国(広島県)などが近流の国、信濃(しなの)国(長野県)・伊予国(愛媛県)などが中流の国、伊豆国(静岡県)・安房(あわ)国(千葉県)・常陸(ひたち)国(茨城県)・佐渡国(新潟県)・隠岐(おき)国(島根県)・土佐国(高知県)などが遠流の国とされた。配流された者は、配所で1年間労役させられるが、役が終われば、それぞれの配所で戸籍に載せられ、公民として口分田(くぶんでん)を給された。配流地には妻子を伴わなければならなかった。これは一面では温情主義によるものともいえるが、妻子を縁坐(えんざ)させたともいえよう。中世でも流罪は行われたが、武士の場合、没収すべき所領のない者を流罪に処したことからもわかるように、流罪は所領の没収に次ぐ刑とされた。江戸時代には流刑は遠島(えんとう)とよばれ、死刑に次ぐ重罪とされた。遠島ということばの示すように、文字どおりの島流しであるが、生活条件の悪い島に流されるのであるから、上世の流罪よりもはるかに残酷な刑だったといえよう。流人(るにん)が島から脱走することを「島抜け」といい、捕らわれればその島で死刑に処せられた。
 明治時代になってからは、1868年(明治1)の仮刑律は、最初、遠・中・近流の三等、のちに3年・5年・7年の3等の流刑を定めたが、70年制定の新律綱領では、1年・1年半・2年の3等の流刑を定めている。いずれも北海道に移して役させるのであるが、役が終われば、その地の戸籍に編入し、生業を営ませた。82年施行の旧刑法では、島地(北海道)に発遣する刑に徒刑と流刑があった。徒刑は非国事犯に適用され、定役(強制労働)に服させる。流刑は国事犯にだけ適用され、獄に幽閉するが、定役には服させない。刑期はいずれも無期と有期(12年以上15年以内)であった。1908年(明治41)現行刑法の施行とともに流刑はまったく廃止された。[石井良助]

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精選版 日本国語大辞典

りゅう‐けい リウ‥【流刑】
〘名〙
① 罪人を一定の辺地に追放し、他の所へ移ることを禁ずる刑。流罪(るざい)。るけい。〔仏和法律字彙(1886)〕
② 旧刑法で、重罪の国事犯に科した刑罰。島地の獄に拘禁して定役に服させないもの。
※刑法(明治一三年)(1880)二〇条「流刑は無期有期を分たず島地の獄に幽閉し」

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る‐けい【流刑】
※高野本平家(13C前)一「兵革うちつづき、死罪、流刑(ルケイ)、闕官、停任つねにおこなはれて」 〔隋書‐刑法志〕

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