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【なみ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


なみ
wave
池にを投げると,水の表面に円形の波紋が広がっていく。このように,1つの場所に起った変動が次々に他の場所に伝わる現象を波または波動といい,波を伝えるものを媒質という。しかし,どんな波でも,ただ媒質の変動の状態が伝えられるだけで,媒質そのものが一貫して移動するわけではない。波のなかには,空間を伝搬せず,各点で異なった振幅で振動する波もある。これを定在波または定常波という。定在波に対して,空間を伝搬する普通の波を進行波と呼んで区別する。波には横波縦波がある。横波は媒質の点の変位方向が波の伝搬方向に対して垂直になっているもので,電磁波はこの例である。縦波は変位方向が伝搬方向と一致するもので,空気中の音波はこの例である。縦波は疎密波とも呼ばれる。同じ時刻に同じ状態,すなわち同じ位相にある媒質の連続した点を結んでできる面を波面という。波面が平面である波は平面波,球面である波は球面波と呼ばれる。光でいえば,平面波は平行光線に対応し,球面波は点光源から出て四方八方に広がっていく光線に対応する。波面が自自身に垂直な方向に進む速さを位相速度といい,単に波の速さといえばこれをさす。隣合う2つの波面の間の距離を波の進行方向に沿ってはかった長さを波長という。波の振動数を ν ,波長を λ とすると,位相速度 uu=λν で与えられる。波の形はどんな形でもよいが,特に媒質の各点が単振動をする場合が重要である。このような波を正弦波という。波が満足する微分方程式を波動方程式という。 (→波浪 )  

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デジタル大辞泉

なみ【波/浪/×濤】
風や震動によって起こる海や川の水面の高低運動。波浪。「―が寄せてくる」「―が砕ける」「逆巻く―」
空間や物体の一部における振動や変化が、周囲の部分に次々に伝わっていく現象。波動。「光の―」「音の―」
押し寄せるように揺れ動くものの動き。「人の―」
個人ではどうしようもない変化が、かわるがわる生じること。「歴史の―」「国際化の―」
形状や有様などが、波の形や動きを思わせるもの。「いらかの―」「雲の―」「稲穂の―が揺れる」
物事の動向にでこぼこ・高低・出来不出来などがあって、一定しないこと。むら。「調子に―がある」「成績に―がある」「感情の―が激しい」
老いて皮膚にできるしわ。「老いの―」「額の―」
海水の流れ。うしお・潮流。
「はやき―ありて、はなはだはやきに会ひぬ」〈神武紀〉
世の乱れ。騒ぎ。ごたごた。
「四海の―も静かにて」〈謡・内外詣〉
10 はかないもの、消えやすいものをたとえていう語。
「―と消えにし跡なれや」〈謡・江口
11 紋所の名。1を図案化したもの。
[補説]書名別項。→
[下接語]徒(あだ)波荒波磯(いそ)波浮き世の波卯(う)波大波男(お)波風(かざ)波川波黄金(こがね)の波小波逆(さか)波細(さざ)波細(ささら)波細(さざれ)波三角波白(しら)波高波縦波津波年波土用波早波人波藤(ふじ)波穂波女(め)波夕波横波

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は【波】[漢字項目]
[音](呉)(漢) [訓]なみ
学習漢字]3年
〈ハ〉
水面に起こるなみ。「波及波状波紋波瀾(はらん)波浪煙波風波余波防波堤
なみのような形に動き伝わるもの。「波長音波寒波周波秋波短波電波脳波電磁波
ポーランド。「日波」
〈なみ〉「波風波路荒波白波高波津波年波人波穂波
[難読]弖爾乎波(てにをは)鯨波(とき)余波(なごり)波止場(はとば)波斯(ペルシア)波蘭(ポーランド)

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なみ【波】[書名]
《原題The Wavesウルフ小説。1931年刊。6人の幼なじみたちの独白により構成された実験的な作品。
山本有三長編小説男女の運命的な結びつきと親子の関係を描く。昭和3年(1928)朝日新聞連載し、翌年刊行。

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デジタル大辞泉プラス

ボサノヴァのスタンダード曲「ウェーブ」(アントニオ・カルロス・ジョビン作)の邦題

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1952年公開の日本映画。監督:中村登、原作:山本有三、脚色:大木直太郎、中村登、撮影:生方敏夫。出演:佐分利信、桂木洋子、淡島千景、津島恵子、笠智衆ほか。第7回毎日映画コンクール男優主演賞(佐分利信)受賞。

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株式会社新潮社が発行する文芸・書誌PR誌。1967年、季刊誌として創刊。現在は月刊で、毎月27日発売。2012年5月号からは、Web版の「波 -E magazine Nami-」も公開している。

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世界大百科事典 第2版

なみ【波 wave】
静かな水面小石を投げ込むと,石の落ちた所を中心に波がのように広がっていく。この現象は次のように理解される。小石が水面にあたるとそこがへこみ,その分,そのまわりの円周上で少し盛り上がる。重力の作用で水面は平面になろうとして中心部では上昇し,まわりの盛上りは下降するが,水平面で止まらずに行き過ぎて振動を起こす。この振動は次々にそのまわりを巻き込んでいく。このように振動が次々に伝わっていく現象が波であり,ある瞬時をとると,水面は中心からまわりへと交互に凹凸に連なった,いわゆる波形となっている。

出典:株式会社平凡社
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なみ【波】
山本有三の長編小説。1928年(昭和3)7~11月《朝日新聞》に連載,29年朝日新聞社刊。〈〉〈子〉〈〉の3部から成る。作品の主題は,息子が自分の子か他人の子かという悩みを持つ小学校教師見並行介の人生を描き,子どもは社会の子,全人類の子として育てるべきだというところにある。その揺れ迷う行介の心理に,幼な妻と医学生,新しい女性と行介,子どもの反抗期思春期と次々に起きる事件を描き,巧みな構成のもとに,行介の精神的な成長がくりひろげられていく。

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大辞林 第三版

は【波】
接尾
助数詞。波のように繰り返す動きを数えるのに用いる。上にくる数によっては「ぱ」となる。 第二-スト 第三-

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精選版 日本国語大辞典

は【波】
〘接尾〙 (一(いち)、三(さん)、四(よん)などにつくときは「ぱ」となる) 波のように、繰り返される行動や動きなどを数えるのに用いる。
※階級(1967)〈井上光晴〉五「翌日、機動隊は第二波をかけてきよった」

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