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水田【すいでん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

水田
すいでん
paddy field
主として水稲を栽培するために周囲にあぜをつくり,水をたたえることのできるようにした耕地乾田湿田とに分けられる。水稲の栽培は日本には縄文時代には伝来しており,最初河口などの湿地での無肥料,直播であったが,弥生時代中期には水用のあぜや水路が存在したことが確認されている。2014年現在日本の総耕地面積は 451万8000ha,うち水田は 157万3000ha。北海道・東北・北陸地方では水田単作であるが,東海以南の地方では多毛作を採用するなど,集約的な利用形態がとられている。水田稲作は北緯 51°から南緯 35°までの地球上の各地に普及しており,特に日本,中国,朝鮮半島,インド,ミャンマー,ベトナム,タイなどの東南アジア諸国と,アメリカ合衆国のカリフォルニア州などで盛んである。(→イネ

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デジタル大辞泉

すい‐でん【水田】
水を入れ、水稲・レンコンなどを作る田。みずた。たんぼ。⇔陸田

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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みず‐た〔みづ‐〕【水田】
水をはった田。すいでん。

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栄養・生化学辞典

水田
 稲田ともいう.水稲を育てるための田で,必要な時期には湛水できる構造をしている.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

すいでん【水田 paddy field】
水をたたえて農作物を栽培できるようにした耕地のことで,田またはたんぼともいう。漢字の〈田〉は本来水田および畑の総称であったが,現在日本では,もっぱら水田を意味することばとなっている。水田では水をたたえた土壌条件に適応して生育する作物,すなわち水田作物が栽培される。イネイグサ,ハスなどはその代表的なものであるが,世界的にみて水田の圧倒的な部分はイネの栽培にあてられている。水田で栽培されるイネは水稲とよばれ,畑で栽培される陸稲と区別され,両者は遺伝的にも異なった品種群に属する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

すいでん【水田】
水を入れて稲などを作る耕地。田。たんぼ。みずた。 ⇔ 陸田

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みずた【水田】
水をたたえた田。すいでん。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

水田
すいでん
灌漑(かんがい)水をたたえて作物を栽培する耕地。田の本来の字義は禾穀(かこく)を栽培する区画された土地のことで、陸田と水田とがある。中国や朝鮮半島では陸田を田といい、畑と同義に用いているが、日本では水稲栽培がおもなので、水田を田と略称している。水田には水稲のほか、イグサ、クワイ、ハトムギ、ハス、サトイモ、タロイモ、マコモなどが栽培される。
 水田は周囲をあぜ(畦)で囲い、田面を水平にして3~10センチメートルの水深を均等に保つようにする。このために水田の土壌底部は底締(そこじ)めといって土壌を緊密にし、また表面の作土は代掻(しろか)きし、あぜの側面はあぜ塗りするなど、たたえた水が地下へ漏れるのを防ぐ。灌漑水は、あぜの一部を切ってつくった水口(みなくち)から入れ、それと反対側のあぜにある排水口から余剰な水を出す。灌漑水は水田に沿った灌漑水路から供給され、またそこへ排出されるが、田から田へといくつかの田に連続して供給されてから水路に出されることも多い。
 水田は一般に河川流域や湖沼周辺の低湿の土地、扇状地低部、盆地、海岸のデルタなどにつくられる。丘陵地などではその谷間に湧水(わきみず)などを利用した谷地田(やちだ)がつくられ、さらに高地では降雨だけに依存する天水田(てんすいでん)がつくられている。天水田は急斜面に階段状につくられるので、棚田(たなだ)ともよばれ、「田毎(たごと)の月」で名高い長野県更科(さらしな)地方などの高地のほか、四国の海岸や各地の島嶼(とうしょ)にみられる。東南アジアの各地にも多い。
 水田は排水の良否によって乾田(かんでん)と湿田(しつでん)とに分けられる。乾田は排水がよく、水稲の栽培が終わって灌漑を止めると畑状態となる。このため裏作としてムギ類や野菜を栽培することができ、この場合は二毛作田という。乾田の土壌は透水性がよく、酸素がよく供給されるので、堆厩肥(たいきゅうひ)が多く施されても有機質の異常還元がおこらず、水稲の根に障害を与えないので生育が優れ、高い収量をあげることができる。湿田は排水が悪く、常時湛水(たんすい)状態のため土壌は還元的になり、水稲の生産力は一般に低く、作業労力も多くかかり、二毛作もできない。土壌の還元化が長く続くと、土中の鉄やマンガンが還元されて地下へ流失してしまう。これを老朽化水田といい、有機質や肥料が還元されて硫化水素など有害物質も多く出る。イネの根は鉄の被膜をつくってこれら有害物質を防ぐのであるが、老朽化水田ではそれができず、イネの生育は後半になると衰えるので、これを秋落ち水田ともよぶ。泥炭土、黒泥土、湖沼地などで有機物が異常に多い水田にみられ、とくに夏に高温になる西南暖地に多い。また、灌漑水がイネの生育に低温すぎる田を冷水田(れいすいでん)といい高冷地に多い。この場合、冷水の入る最初の田は作付けをせず、水温を上昇させてその水を次の田に灌漑する。この最初の田を温水田(おんすいでん)という。冷害の年には水口の田は生育が悪いが、これを温水田として利用し、犠牲田とよぶ。ほかに、床土が砂土や砂礫(されき)が多くて水漏れの多い漏水田、海岸や海底干拓地で残留塩のため被害のおこる塩害田なども生産力の低い水田である。
 日本の水田は、かつては土地の傾斜ぐあいや灌漑水路の河川の位置に従って、ほぼ四角形ではあるが、ゆがんだ形につくられ、その大きさも人力による作業のために、大きくても1反(10アール)で小さいものは1坪(3.3平方メートル)に満たないものまであった。山地の田ほど小さく不定形であった。しかし現在は、1963年(昭和38)から実施されている「ほ場(圃場)整備事業」によって、水田の区画も農業機械を使用するうえで作業能率の高い正・長方形に、面積も30アールを標準区画とした水田基盤整備が進み(整備率は2000年現在58.2%)、また灌漑・排水施設も備えられて、生産力の向上が図られている。
 日本では水稲の伝来とともに水田が開かれた。弥生(やよい)時代の水田遺構として静岡県登呂(とろ)遺跡が知られているが、1981年(昭和56)、青森県田舎館(いなかだて)村に約2000年前とみられる地層から大規模な水田が発見されて、日本の稲作史の新しい問題点となっている。日本の水稲作付面積は、江戸末期までに250万ヘクタールに及び、大正時代には300万ヘクタールに達した。現在は生産調整や宅地等への転用、壊廃などで水田面積は減少し、2001年(平成13)では170万ヘクタールとなっている。
 世界の全水稲収穫面積は約1億5000万ヘクタール(2001)で、全耕地面積の10%強にあたる。アジア地域に全体の約90%が集中しており、インド約4450万ヘクタール、中国約2860万ヘクタール、インドネシア約1180万ヘクタールなどが多く、そのほかバングラデシュ、タイ、ベトナム、ミャンマーなども面積が広い。東南アジアの水田は河川沿岸、海岸デルタ地帯に多く、雨期には冠水するような湿田が多い。また高地には天水田が多く、いずれも1経営当り面積は小さく、生産力が低い。アメリカでは南部やカリフォルニア州に水田があり、高度に機械化された大規模経営である。アメリカの水田は等高線に沿ってあぜを設けた幅の広い帯状で、水稲は直播(じかま)き栽培され、乾田で、飼料作物などと輪作され生産力が高い。イタリアのロンバルディア平原、フランスやスペインの地中海沿岸、エジプトなどの水田は灌漑施設がよく整備され、飼料作物との輪作もされて、これらも生産力は高い。また中国の東北地区、黒竜江省などでも水稲栽培が広まるなど、水田は従来より緯度の高い地域にも拡大してきている。[星川清親]

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精選版 日本国語大辞典

すい‐でん【水田】
〘名〙
① 水を引き入れて水稲などをつくる耕地。たんぼ。みずた。
※続日本紀‐天平二年(730)六月庚辰「縁旱令校四畿内水田陸田」 〔晉書‐食貨志〕
② 若妻の陰部をいう俗語

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みず‐た みづ‥【水田】
〘名〙 稲を作るために水をはった田。すいでん。また、水の多い土地の田。⇔陸田(おかだ)
※書陵部本源賢集(1020頃)「をやまだの水田の氷うちとけて今朝はかはづもゆるになく

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みずた みづた【水田】
姓氏の一つ。

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