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気根【きこん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

気根
きこん
aerial root
植物の根は本来地中に伸長する器官であるが,茎や幹から空中に出る場合がある。これを気根という。地上の茎を支持するもの (トウモロコシタコノキなど) ,大気中に伸びて呼吸を助けるもの (イチョウヒルギなど) ,樹木の表面や壁面などに着生したり,貯水したりするもの (キヅダ,セッコクなど) などいろいろの機能をもったものがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

き‐こん【気根】
植物の地表に出ている茎あるいは幹から出て、空気中に現れている根。タコノキトウモロコシなどにみられる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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き‐こん【気根/機根】
一つの物事にじっと耐える精神力。根気。気力。
「少しは長い手紙を書く―も付き」〈蘆花思出の記
仏語。すべての人に備わる、教えを受けて発動する能力・資質根機。機。

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世界大百科事典 第2版

きこん【気根 aerial root】
は一般に向地性をもっており,地中で発達するものであるが,地上の茎から空気中に出る根があり,それらを気根と総称する。機能も構造も種によってさまざまで,支持根,吸収根といった区別がある。支持根の例としてはトウモロコシの茎の下方から出る根や,タコノキ,ヒルギ類などに典型的な例がみられる。ヒルギ類の気根は吸収根の役割も果たし,ラン科などの着生植物の根も吸収根である。キヅタなど,よじのぼり植物の根も支持根といえる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

きこん【気根】
地上部から空気中に出る植物の根。その機能は支柱(トウモロコシ)・吸水(セッコク)・保水(ヘゴ)・呼吸(マングローブ)など多様。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

気根
きこん
根は普通は地中にあって植物体の地上部を支え、地中の水などを吸収したり、養分の貯蔵の働きをするが、地上茎からの不定根や地中の根の一部が地上に出たものが特別の働きをすることがあり、このような根を気根という。気根はその働きや形によって、付着根、呼吸根、支柱根、保護根、吸水根、同化根、根針(こんしん)などに分けられる。
 付着根は他物に付着する働きをもつ根で、キヅタ、ノウゼンカズラ、テイカカズラ、ツルマサキなど、よじ登り植物の茎から出た不定根やその根毛が他の植物体や岩に張りついて植物体を支える。
 呼吸根は湿地やマングローブ植物にみられ、不足する酸素を取り入れるための根で、内部に発達した通気組織をもつ。呼吸根は形態からさらにいくつかに分けられる。ヒルギダマシやマヤプシキでは地中を横走する根の側根が上向きに成長して地上または水面上に出るもので直立根ともいう。根冠(こんかん)はやがてなくなり、全体がコルク組織で包まれる。オヒルギ、ヌマスギなどでは波打って横走する根の波頭にあたる箇所の二次肥大が上側でとくに活発な扁心(へんしん)肥大をするため、こぶ状ないし棒状に突起するもので膝根(しっこん)という。ラワン類などでは横走する根の上側でとくに活発に肥大する扁心肥大を行い、板状となることから板根(ばんこん)という。この場合、何本かの根によって幹の基部から放射方向に幹を支える形に配列するが、板根は通気組織を多く含んで柔らかく、幹を支える力はない。
 支柱根は、地上茎からの不定根が下垂しながら成長し、地中に入ったあと植物体を機械的に支えながら、水などの吸収の働きもする根をいう。トウモロコシやタコノキなどでは太い不定根が斜め下に成長してそのまま地中に入るが、インドゴムノキの仲間では、垂れ下がっている根のうち地面に達したものが肥大成長して大きな支柱根となる。
 保護根は、たくさんの不定根が茎と密着しながら下垂して茎を覆う。堅い組織が多いため枯死したあともよく残って茎を保護するとともに、水分を保持するもので、木生シダのヘゴやマルハチにみられる。
 吸水根はクモランなど樹上に着生するラン科植物によくみられ、付着根も兼ねる場合が多い。クモランなどではコルク化しながら増殖した表皮細胞が蓄積した根被(こんぴ)という特別な組織で包まれて補強され、根被に雨水などを蓄えて、これを吸収する。
 同化根は、葉が退化したカワゴケソウ科植物やクモランなどにみられ、根の皮層などの細胞が葉緑体を含んで光合成を行う根である。
 根針はある種のヤシ科植物などにみられ、不定根やその側根が木化して針状になったものをいう。[西野栄正]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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