Rakuten infoseek

辞書

氏族【しぞく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

氏族
しぞく
clan
うじぞくともいう。同一の始祖をもつと信じられている人々の一団であり,出自集団の一種。氏族はその構成員の相互の系譜関係が明確でなく,同一の始祖から出たと信じられているもので,ときとして外婚単位となっていることもある。しかし,出自集団として系譜関係をたどるにも,また財産や地位の相続,継承にも,父系または母系いずれかの単系制が強調されており,さらに宗教的,経済的,政治的になんらかの排他性なり共同性が全成員の間に強調される自律的集団となっている。また氏族は,その成員の拡大につれて分節化する傾向がある。その場合,日常的な共同なり協力関係は分節化したそれぞれの亜氏族を単位とするようになり,もとの氏族は意識面での結合にすぎないものとなりがちである。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

氏族
うじぞく
氏族」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

し‐ぞく【氏族】
共通の祖先をもつこと、あるいは、もつという意識による連帯感のもとに構成された血縁集団。父系もしくは母系のどちらか一方の血縁関係によって結ばれている。「氏族社会」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

うじぞく【氏族】
日本中世の族縁呼称の一つであるが,史料の上では,一族一家,一流などと混用されている場合が多く,はっきりした区別はまだつけられていない。しかし,一族,一家という族縁呼称がある一定の所領を共同知行し,その土地の地名をもってみずからの〈名字〉としている〈名字族〉という性格をもつのに対して,これら名字族がもとをただせば,藤原氏あるいは橘氏大伴氏であるなどといわれる場合の側面を表現したものこそ,この氏族という呼称の本来のあり方だと考えるべきである。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

しぞく【氏族】
〈氏族〉という日本語の多くは英語にいう〈クランclan〉に相当する用語として用いられているが,以下に述べるように英語圏にあっても類義語が数多くあり,clanだけが特徴的な社会組織を示す用語として用いられてきたわけではない。clanとは元来ゲール語のclannに由来する言葉であり,原意としてはスコットランド高地の人々がいうところの,〈世帯を単位とした非外婚的な双系出自集団〉を意味するものであった。しかし今日これを学術用語として用いる場合,原意とは異なり以下のような一連の特徴をもった社会集団とすることが常である。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

しぞく【氏族】
祖先を同じくするという認識のもとに構成される血縁集団。しばしば外婚の単位となっている。一般には、父系もしくは母系の単系血縁集団である。日本においては、氏族は外婚規制の単位とならず、父系的傾向をもった集団であった。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

氏族
しぞく
clan
単系出自集団unilineal descent groupの一つ。単系出自集団とは、特定の祖先から、男性または女性のみを通じて親子関係がたどれる子孫たちのつくる集団である。父系出自集団は特定の男性祖先から男のみを通じて出自がたどれる子孫、母系出自集団は逆に、特定の女性祖先から女性のみを通じて出自がたどれる子孫からなる。このような集団のうち、成員が互いの、あるいは共通祖先との系譜関係をはっきり知っているような集団はリネージとよばれるが、これに対し、伝説上の、あるいは神話上の共通祖先をもっているという信仰のみで、その共通祖先との、あるいは成員相互の系譜的関係がはっきりとはたどれないような集団を氏族またはクランとよんで、リネージと区別するのが普通である。
 氏族は固有の名称をもち、しばしば特定のトーテムとも結び付いた集団で、父系の場合、子供たちは父親の氏族に所属し、氏族の成員権は、息子からまたその子供たちへと継承されていく。母系の場合、子供は母の氏族に属し、成員権は娘の子供たちへと継承される。しばしば氏族は、その内部に亜氏族やリネージなどの内部区分をもつ包括的集団となっているが、このような内部区分をもたない氏族もある。また氏族が胞族phratryや半族moietyなど、より高次の単位に組織されていることもある。
 同じ氏族の男女の結婚を禁ずる外婚規制が広くみられ、同じ氏族の成員は、互いの系譜関係がたどれぬ場合でも、互いを血縁者とみなしている。氏族は共有財産をもったり、特定の領土単位と結び付き、比較的地理的なまとまりを示すこともあるが、多くの場合、広い地域に分散して全体としては地理的まとまりをもっていない。このような場合にも、成員相互には、もてなしや援助、互いを親族名称で呼び合うなどの形で、一種の連帯感が伴うことが多い。[濱本 満]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

し‐ぞく【氏族】
〘名〙
① 同じ祖先から出た一族。一つの氏(うじ)に属する人々。うから。やから。
※続日本紀‐宝亀元年(770)九月壬戌「又以去天平勝宝九歳改首史姓、並為毗登、彼此難分、氏族混雑」
※平家(13C前)七「曾祖父前陸奥守義家朝臣、身を宗廟の氏族に帰附して、名を八幡太郎と号せしよりこのかた」 〔孫綽‐太宰郗監碑〕
② 特に、未開社会の生活単位であった血族集団。共同の祖先を持つ諸家族で構成され、その祖先の直系を首長(氏の上)とする社会集団。うじ。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

氏族」の用語解説はコトバンクが提供しています。

氏族の関連情報

他サービスで検索

「氏族」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.