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毛細血管【もうさいけっかん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

毛細血管
もうさいけっかん
capillary
動脈が非常に細かく枝分れして網目状になった血管で,再び集合して静脈となる。その直径は8~20μmで,赤血球がようやく通れるくらいの大きさであるため,肉眼では見られない。血液中の栄養素酸素毛細管壁を通じて組織内に送り込み,逆に組織中の老廃物を受取るという,循環器系の最も基本的な役割を営む。

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デジタル大辞泉

もうさい‐けっかん〔‐ケツクワン〕【毛細血管】
閉鎖血管系で、動脈静脈末梢が細かく枝分かれし、網目状となってつながる細い血管。動脈からの酸素や栄養を組織に与え、組織から炭酸ガス・老廃物を受け入れて静脈へ送る。毛細管。

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栄養・生化学辞典

毛細血管
 細動脈細静脈を結ぶ血管で,直径約5〜10mmの血管.組織に栄養素や酸素を最終的に供給する場.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

もうさいけっかん【毛細血管 capillary】
毛細管ともいう。動脈から静脈への移行部をなすきわめて細い管。心臓から送り出された血液は,最後に細動脈から毛細血管に流れ,再び細静脈に集められ,静脈を経て心臓に帰る。毛細血管は血液循環の最も重要な機能である物質交換の場となっている。脊椎動物では,毛細血管は単層の内皮細胞とその基底膜からなり,ヒトを含めて連続型,有窓型,不連続型の3型を区別することができる。最も下等な円口類ヤツメウナギでは,その基底膜の発達は悪く部分的にみられるのみで,多くの場合血管壁は内皮細胞のみからなる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

もうさいけっかん【毛細血管】
閉鎖血管系で、動脈から静脈に移行する部位にある極めて細い血管。全身の組織に網目状に分布し、ここで血液と組織間の物質交換・ガス交換が行われる。毛細管。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

毛細血管
もうさいけっかん
血管のなかでは最小の構造をもっている血管。小動脈と小静脈とを連結する血管で、互いに連結して網目状になっており、組織や器官内部で、いわゆる毛細血管網を形成している。直径は約8マイクロメートルほどであるが、なかには赤血球がやっと通るほどの細い毛細血管もあるし、直径30~40マイクロメートルの太い毛細血管もある。このような太い毛細血管を洞様(どうよう)毛細血管(類洞)とよび、肝臓、脾臓(ひぞう)、骨髄などの毛細血管にみられる。毛細血管の壁は、単層扁平(へんぺい)上皮細胞(内皮細胞という)からできている薄い壁である。毛細血管壁には、この内皮細胞が完全に連続して配列する無窓(むそう)型(連続型)毛細血管と、内皮細胞体がきわめて薄くなり(厚さ500オングストロームほど)、その部分に細胞質を貫いて多数の小窓が形成される、いわゆる有窓型(有孔型)毛細血管とがある。このほか、内皮細胞間に広い間隙(かんげき)があいている非連続型毛細血管というのがある。この型の毛細血管は内腔(ないくう)が広く、洞様毛細血管はこの型である。
 体の大部分(筋、皮膚、脳組織など)の毛細血管は連続型毛細血管で、小腸絨毛(じゅうもう)、内分泌腺などでは有窓型毛細血管である。多くの毛細血管にはその外側に周皮細胞という細胞が血管壁を籠(かご)状に取り囲んで存在している。周皮細胞は収縮機能をもつとされるが、確実な本態や機能はわかっていない。毛細血管は血液と周囲組織や細胞との間で物質交換を行う重要な血管であるが、その場合、水分やガスの交換は拡散、濾過(ろか)、浸透などによって行われ、物質によっては内皮細胞の能動輸送によって交換が行われる。脳の毛細血管(無窓型)は物質透過性が他の毛細血管に比べて著しく低いが、このことは血液脳関門(血液から髄液、あるいは血液から脳への物質の移行は自由ではなく、選択的に調整される)という機構に役だっている。なお、ヒトの全身の毛細血管の内面の面積は、6000平方メートルに達するとされる。[嶋井和世]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

もうさい‐けっかん ‥ケックヮン【毛細血管】
〘名〙 心臓から出た動脈が次第に細分化し、臓器や組織の中で最も細くなって静脈に移行する部分。機能血管として組織に酸素や栄養物を与え、組織中で発生した炭酸ガスや不要物質等を集めて静脈となり再び心臓へもどす。径八~二〇ミクロン。毛管。毛細管。
※学生と読書(1938)〈河合栄治郎編〉読書の生理〈杉田直樹〉「此の脳髄内に存する毛細血管は」

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