Rakuten infoseek

辞書

母乳【ぼにゅう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

母乳
ぼにゅう
分娩後,母体乳腺から分泌される乳汁乳児に理想的な栄養食品で,その成分は最も消化,吸収されやすく,代謝に有利な組成をもつ。したがって母を十分に与えられている乳児は,病気に対して抵抗力があり,栄養状態が良好といえる。また,授乳することによって,母子愛情交流も行われる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ぼ‐にゅう【母乳】
母親の乳。「母乳で育てる」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

母乳
 母親が分泌する乳.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ぼにゅう【母乳 breast milk】
出産した女性が分泌する人乳をいうが,小児科学上,狭義には母親が自分の子に与える乳をさす。母乳による栄養法は,育児用調製粉乳や牛乳ヤギ乳など,種の異なる哺乳類の乳汁による栄養法よりも,栄養,免疫などの点からはるかに優れている。また狭の母乳による保育は,母子関係に及ぼす心理的・精神的影響の面で有利であり,また授乳中は妊娠しにくいということから,とくに発展途上国では出生率低下に寄与している。
母乳栄養breast feeding]
 人乳による栄養方法をいう。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ぼにゅう【母乳】
哺乳動物の母親の乳腺から分泌される白色不透明な液体。分娩後、プロラクチンの作用により出る。タンパク質・脂肪・灰分・乳糖などを含み、乳児は離乳するまでこれを主な栄養源とする。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

母乳
ぼにゅう
「母親の乳」の意。人類が地球上に誕生して以来今日に至るまで、ほとんどの人間は母乳を基礎としてはぐくまれてきた。母乳は初乳、移行乳、成熟乳に分類される。初乳は分娩(ぶんべん)後1週間にわたって分泌され、数日間の移行期(移行乳)を経て、成熟乳(永久乳)になる。初乳は濃厚で粘稠(ねんちゅう)な淡黄色の乳汁で、成熟乳と比較してタンパク質量、とくにラクトアルブミン、グロブリンが多く、乳糖と脂肪が少ない。また初乳には各種の免疫抗体が含まれており、新生児にとって抗体獲得のうえで重要な意味をもっている。母乳栄養の長所として、疫学的には、消化不良症、感冒、気管支炎、肺炎などの感染症の罹患(りかん)率が少ないことが指摘されている。母乳組成分は、乳児の発育に必要なものがもっとも適切な配分で含まれており、栄養生理や発育面にとっても、人工栄養より優れている。また母乳が病原体に対する抵抗性をもつことが明らかとなり、とくに免疫グロブリンが初乳中に高濃度に含まれていることが明らかにされている。
 母乳栄養には、過剰授乳の心配はない。これは、母乳分泌量の調節と、哺乳(ほにゅう)のときの、乳児の筋肉の疲労に伴う自然な歯止め作用によるものである。また母乳栄養は、生後24時間以内に、ごく自然な母子間の愛情交流をスタートできるという、かけがえのないよい影響を生じ、母親にとっては精神的充足感を生み出し、乳児にとっても心地よいスキンシップの機会を豊かに提供することになる。母乳栄養の問題点としては、母親の摂取したほとんどの物質が、母乳を介して乳児に移行することがあげられる。そして、アルコール、たばこ、コーヒーなどの嗜好(しこう)品、あるいは薬物、公害による母乳汚染などが乳児の健康を害する可能性があることである。このように母乳栄養の際には、母親の栄養および健康管理がきわめて重要な意味をもつことを忘れてはならない。
 母乳の分泌は神経内分泌系(視床下部~下垂体前葉、プロラクチン)を介して行われ、その分泌期間には個体差が大きい。しかし母乳栄養の期間としては、通常8~10か月ころまでとし、離乳食が3回食となるころには牛乳に切り替えることが望ましい。というのは、このころになると、母乳自体の栄養価が下がり、一方では乳児の生理機能も発達し、母乳に依存する必要性がなくなるためである。[帆足英一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ぼ‐にゅう【母乳】
〘名〙 母親の乳。
※暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉三「生れたての未だ何も分からない赤児ながら、母乳(ボニウ)以上の母愛をも要求しないとは云へなかった」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

母乳」の用語解説はコトバンクが提供しています。

母乳の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.