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正法眼蔵【しょうぼうげんぞう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

正法眼蔵
しょうぼうげんぞう
道元の著。 95巻。道元が寛喜3 (1231) ~建長5 (53) 年に説いた事柄を集め,また一部,草案として残されたものを侍者の懐弉 (えじょう) が書き写したものが含まれている。坐禅の工夫に始る実践面はもちろん,道元みずからの思想を,仏教の他の諸宗派や禅宗系統と対比しながら述べ,独自の立場を明確に表わして,日本思想史上,重要な書となっている。特に和文の述作である点が注目される。なお漢文の『正法眼蔵』の一部が金沢文庫で発見された。中国,宋の大慧宗杲 (だいえそうごう) に同名の語録がある。同書は6巻。紹興 17 (1147) 年刊。

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デジタル大辞泉

しょうぼう‐げんぞう〔シヤウボフゲンザウ〕【正法眼蔵】
一切のものを明らかにし、包み込んでいる、正しい教え。仏法
[補説]書名別項。→正法眼蔵

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しょうぼうげんぞう【正法眼蔵】[書名]
中国、南宋時代の大慧宗杲(だいえそうこう)の法語集。6巻。1147年成立。俗称、大慧正法眼蔵。
鎌倉時代の法語集。95巻。寛喜3~建長5年(1231~1253)成立。宗門の規則・行儀・坐禅弁道など520編からなる、曹洞(そうとう)宗の根本聖典。永平正法眼蔵。

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世界大百科事典 第2版

しょうぼうげんぞう【正法眼蔵】
日本曹洞(そうとう)宗の開祖道元の主著。95巻。仏法の真理,修行のあり方,宗門の規則などを和文で叙述したもので,日本曹洞宗の根本宗典。道元は1231年(寛喜3)8月,京都郊外の深草安養院でまず〈弁道話〉1巻を書き,その後,宇治興聖寺,波多野義重邸,六波羅蜜寺,越前吉峰寺,禅師峰(やましぶ),大仏寺(永平寺)と所を移し,23年間にわたって説き続けた。道元は100巻編述の意図をもっていたらしいが未完に終わった。

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大辞林 第三版

しょうぼうげんぞう【正法眼蔵】
真理を見通す知恵の眼によって悟られた秘蔵の法。 「仏の-、ねはん妙心の所をも迦葉ひとりこそ破顔微咲みしようし給ひしか/ささめごと」
書名(別項参照)。

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しょうぼうげんぞう【正法眼蔵】
道元著の法語集。1231~53年にわたるもので、八七巻、また九五巻とも。禅の本質・規範を述べた曹洞宗の根本経典。永平正法眼蔵。
宋の宗杲そうごう大慧の法語を侍者沖密慧然が集録した書。六巻。1147年成立。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

正法眼蔵
しょうぼうげんぞう
鎌倉時代の仏書。道元(どうげん)(せん)。道元の代表的著書の一つ。参禅修行のうえに必要と考えられる古則(こそく)(真理実践の規範となる禅者のことば)を漢文体で集録した真字(しんじ)本(3巻)と、和文体の仮字(かな)本(96巻)の2種がある。仮字本は真字本の古則を台本として、道元自らの深い悟りの境涯を述べた書で、1231年(寛喜3)から43年(寛元1)までの京都在住中の著47巻、以後越前(えちぜん)(福井県)に入って示寂に至る1253年(建長5)の間の著38巻、説示の時や場所が不定の著10巻がある。100巻を撰述する意図で自ら87巻(旧草75巻、新草12巻)を編成したが、病のために中断した。ほかに60巻、84巻などの伝写本があるが、江戸時代に晃全(こうぜん)が95巻を結集し、これを玄透(げんとう)が再編成し諸本と校合して本山版(ほんざんばん)(永平寺本)として刊行した。本書は、全仏法の根源である釈尊(しゃくそん)の自内証(じないしょう)(悟りの原体験)に直結する道元の深い禅定(ぜんじょう)体験を通して、坐禅(ざぜん)を全一なる「正伝(しょうでん)の仏法」ととらえ、この坐禅の唯一(ゆいいつ)絶対行(ぎょう)こそが万人の拠(よ)るべき安楽の道であることを説く。この禅定に明証(めいしょう)された「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」(すべての存在が仏(ほとけ)いのちであるということ)が万人に共通普遍の現事実であるとし、この普遍的生命(本証(ほんしょう))の事実にたって、広く一切の平等性と成仏(じょうぶつ)とを強調して尊厳なるいのちへの自覚を説く。それとともに、存在論にかかわる問題として、生死一如(しょうじいちにょ)、有時相即(うじそうそく)(存在の生命活動そのものがの様相)、行持道環(ぎょうじどうかん)(仏性の事実を不断に相続する実践)などの論、その他、現実生活面での種々の具体的真実のあり方が説かれており、深い境涯より出(い)づる本書の思想は、日本思想の最高峰に位するものといえよう。[河村孝道]
『大久保道舟編『古本校定 正法眼蔵』(1971・筑摩書房) ▽曹洞宗全書刊行会編「正法眼蔵」(『曹洞宗全書 宗源 上』1971・曹洞宗宗務庁出版課) ▽永平正法眼蔵蒐書大成刊行会編『永平正法眼蔵(諸種伝写本)』全27巻(1982・大修館書店) ▽『正法眼蔵(本山版縮冊)』(1952・鴻盟社) ▽寺田透・水野弥穂子編『日本思想大系12・13 道元』(1970、72・岩波書店) ▽河村孝道校注『正法眼蔵』上下(1991・春秋社)』

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精選版 日本国語大辞典

しょうぼうげん‐ぞう シャウボフザウ【正法眼蔵】
(「しょう」「げん」はそれぞれ「正」「眼」の呉音)
[1] (「眼」は照らすこと、「蔵」は含蔵の意) 仏語。一切を照らし、包んで、あますところのない無上の法、すなわち仏法の眼目、仏法の根本真理のこと。
※正法眼蔵(1231‐53)弁道話「いまこの如来一大事の、正法眼蔵、無上の大法を禅宗となづくる」 〔景徳伝燈録‐二〕
[2]
[一] 中国宋代の宗杲(そうこう)大慧の法語を侍者沖密慧然が集録した書。
[二] 日本曹洞宗の開祖道元の主著。寛喜三~建長五年(一二三一‐五三)の間に、折にふれて説示されたもの。現行本は九五巻。修証一如の宗教的世界がすぐれた和文によって明らかにされ、哲学や文学の分野でも高く評価されている。

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