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正倉院文書【しょうそういんもんじょ】

大辞林 第三版

しょうそういんもんじょ【正倉院文書】
東大寺正倉院に伝来した文書の総称。六六七巻と五冊に整理され、文書総数は一万数千点。造東大寺関係・写経所関係のほか戸籍・正税帳・計帳など。紙背文書しはいもんじよが多い。

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防府市歴史用語集

正倉院文書
 東大寺の正倉院に保管されていた8世紀の事務帳簿です。戸籍[こせき]や税に関する帳簿が納められています。

出典:ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版

しょうそういんもんじょ【正倉院文書】
奈良市正倉院に伝わる奈良時代の古文書。総数約1万点で,《大日本古文書》編年文書25冊に収録された奈良時代の古文書のほとんど全部にあたる。《正倉院文書》は現在,正集45巻,続修50巻,続修後集43巻,続修別集50巻,続々修440巻2冊,塵芥文書39巻3冊,計667巻5冊に整理されているが,整理の途上で巷間に流出したものもあり,その所在の知られるものが数十点ある。《正倉院文書》はこのほか,広義に献物帳,出納文書,丹裹古文書(丹のつつみ紙)など正倉院宝物に付随して伝わった文書を含めることもあるが,出納文書は平安時代のものも残っており,鎌倉時代の1261年(弘長1)を最後とする。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

正倉院文書
しょうそういんもんじょ
東大寺正倉院の校倉(あぜくら)に伝来した8世紀の造東大寺司(ぞうとうだいじし)写経所の古文書。この写経所は、736年(天平8)ころから活動を始めた聖武(しょうむ)天皇の皇后光明子(こうみょうし)の皇后宮職(しき)の写経所が発展したもの。天平(てんぴょう)12年5月1日の願文のある五月一日経(光明皇后願経)など宝亀(ほうき)年間(770~780)までたびたび行われた写経事業に関する文書・帳簿が大部分を占める。当時事務用に反故紙(ほごがみ)を用いて紙を節約することが多かったので、写経所の文書・帳簿にも、政府から払い下げられた戸籍(大宝(たいほう)2年〈702〉御野(みの)・筑前(ちくぜん)・豊前(ぶぜん)・豊後(ぶんご)国、養老(ようろう)5年〈721〉下総(しもうさ)国)、計帳(天平年間〈729~749〉の山背(やましろ)国など)、正税(しょうぜい)帳(天平年間の大倭(やまと)国など)などの官文書や、法華寺(ほっけじ)・興福寺・石山寺などの造営文書などさまざまな紙が利用されており、紙背(しはい)文書(第一次文書)として残っている。
 正倉院文書は、正史や律令(りつりょう)では知りえない、8世紀の地方行政、家族、建築、手工業、流通経済、社会生活についての具体的な史料を提供している。正倉院文書が校倉に納められて以来、初めて整理され世間に知られるようになったのは1833~36年(天保4~7)の開封修理の際である。そのとき穂井田忠友(ほいだただとも)は二官八省の文書、筆跡などを抜き出して正集45巻に整理した。残された文書は、その後1875~1904年(明治8~37)にかけて、続修50巻、続修後集43巻、続修別集50巻、続々修440巻2冊、塵芥(じんかい)39巻3冊に整理され、合計667巻5冊に編集された。文書総点数は約1万点ともいわれる。その大部分は『大日本古文書』に翻刻され研究に利用されている。
 なお、正倉院にはほかに、献物帳、平安前期の宝物の出納帳、丹裹(にづつみ)文書(丹の包紙に使われた反故文書)が伝来し、8世紀の荘園(しょうえん)絵図やさまざまの器物の墨書銘などの文字資料も多い。また、明治初年、東大寺印蔵から移された東南院(とうなんいん)文書112巻(8世紀の荘園文書多数を含む)も正倉院に収められている。[石上英一]
『竹内理三編『寧楽遺文』全3巻(1963・東京堂出版) ▽正倉院事務所編『正倉院の紙』(1970・日本経済新聞社) ▽正倉院事務所編『正倉院の書蹟』(1964・日本経済新聞社) ▽松島順正編「正倉院の書跡」(『日本の美術105』1975・至文堂) ▽土田直鎮「正倉院文書について」(『国学院大学日本文化研究所紀要』41所収・1978・国学院大学日本文化研究所) ▽皆川完一「正倉院文書について」(国立歴史民俗博物館編『正倉院文書展』所収・1985・歴史民俗博物館振興会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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