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様/方【サマ】

デジタル大辞泉

さま【様/方】
[名]
物事や人のありさま。ようす。状態。「雲のたなびく―が美しい」「物慣れた―に振る舞う」
姿かたち。かっこう。また、人の目に恥ずかしくない、それなりの形。→様になる
方法。手段。
「物言ふ―も知らず」〈・常夏〉
理由。事情。いきさつ。
「なほおぼしとまるべき―にぞ聞え給ふめる」〈・賢木〉
おもむき。趣向。体裁。
「臨時のもてあそび物の…時につけつつ―を変へて」〈・帚木〉
[接尾]
人を表す語(名詞・代名詞)または人名・役職名・団体名などに付いて、尊敬の意を表す。「お嬢―」「お殿―」「あなた―」「田中―」「社長―」「商店会御一行―」
名詞や形容動詞の語幹に「お」「ご(御)」を冠したものに付いて、「…なこと」の意を丁寧に言い表す。ときに「お」「ご」を冠しないこともある。「お疲れ―」「お世話―」「お気の毒―」「ご苦労―」「はばかり―」
(後世は「ざま」の形になる)
㋐名詞に付いて、その方向、その方面という意を表す。「雨が横―に降る」
㋑動詞の連用形に付いて、ちょうど…するとき、…する折などの意を表す。「すれちがい―ひったくる」
㋒動詞の連用形に付いて、そういう動作のしかたである意を表す。「二階から下へのけ―に落ちる」
[代]《「きみさま」の略という。近世、多く遊里語として用いた》
二人称の人代名詞。あなた。
「これこれ大事の物ながら、―になに惜しかるべし」〈浮・一代男・一〉
三人称の人代名詞。慕っている第三者をさす。あのかた。
「賤(しづ)が思ひを夢ほど―に知らせたや」〈滑・膝栗毛・四〉
[下接語]有り様如何(いか)様上(うえ)様お生憎(あいにく)様お家様王様お蔭(かげ)様お気の毒様奥様お子様お嬢様おしら様お世話様お粗末様お互い様お天道(てんと)様お日様お部屋様お待ち遠様思う様俺(おれ)様上(かみ)様神様貴様午前様ご馳走(ちそう)様今日(こんにち)様逆(さか)様先(さき)様様様(さまさま)直(じき)様・十二様上(じょう)様直(す)ぐ様先(せん)様殿様取り様何様のの様憚(はばか)り様人様皆様皆皆様宮様若様(ざま)仰向(あおむ)け様・悪(あ)し様言い様生き様後ろ様俯(うつむ)き様永(えい)様心様様様(さまざま)為(し)様死に様縦様次様続け様外(と)様寝様仰(の)け様美(び)様平(ひら)様無(ぶ)様横様

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ざま【様/態】
[名]《「さま」の音変化》ようす・なりふり・しわざなどをあざけって言う語。「その―はなんだ」
[接尾]さま(様)

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よう〔ヤウ〕【様】
姿・形。ありさま。ようす。
「日ごろありつる―、くづしかたらひて、とばかりあるに」〈かげろふ・上〉
方法。やり方。
「その山見るに、さらに登るべき―なし」〈竹取
理由。事情。わけ。
「参るまじくは、その―を申せ」〈平家・一〉
(「思う」「言う」などに付いて)会話や思考の内容。または、その下に引用して続けた会話や思考の内容。
「車にて児(ちご)の祖(おや)に言ふ―『父こそ』と呼べば」〈今昔・二四・一五〉
名詞の下に付いて複合語をつくる。
㋐ある物に類似していることを表す。…ふう。…のよう。「刃物の凶器」「皮革の素材」
㋑様式、方式などの意を表す。「上代」「唐(から)
動詞の連用形の下に付いて複合語をつくる。
㋐ありさま、ようすなどの意を表す。「喜び」「可愛がり
㋑…する方法、…するやり方などの意を表す。「ほかのしもある」「しかりが悪い」

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よう【様〔樣〕】[漢字項目]
[音]ヨウ(ヤウ)(呉)(漢) [訓]さま
学習漢字]3年
〈ヨウ〉
きまったかたち。一定のやり方。「様式今様(いまよう)唐様(からよう)和様
ありさま。「様子様相様態異様一様大様(おおよう)各様左様多様態様同様
図柄。「模様文様
〈さま(ざま)〉「様様(さまざま)神様逆様(さかさま)外様(とざま)殿様横様

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世界大百科事典 第2版

よう【様】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ちゃま【様】
( 接尾 )
〔「さま」の転。幼児語〕
人名または人を表す名詞に付いて、敬い親しむ気持ちを表す。甘えを込めていう場合にも用いる。 「おにい-」 「おじい-」

出典:三省堂
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よう【様】
ありさま。様子。すがた。 「書きたる真名まんなの-、文字の、世に知らずあやしきを/枕草子 103
決まったかたち。様式。 「人の調度のかざりとする、定まれる-あるものを/源氏 帚木
やり方。方法。 「ふないくさは-ある物ぞとて、鎧直垂は着給はず/平家 11
事情。理由。わけ。 「かせぎ(=鹿)恐るる事なくして来れり。定めて-あるらん/宇治拾遺 7
同様。同類。 「必ずさしも-の物と争ひ給はむもうたてあるべし/源氏 夕霧
(形式名詞的に用いて)
発言や思考の内容。こと。 「ただ押鮎の口をのみぞ吸ふ。この吸ふ人々の口を押鮎もし思ふ-あらむや/土左」
発言や思考の引用を導く言葉。…こと(には)。 「かぢとりの言ふ-、黒鳥のもとに白き波を寄す、とぞいふ/土左」
動詞の連用形の下に付いて、複合語をつくる。
ありさま、様子などの意を表す。 「喜び-」 「あわて-」
しかた、方法などの意を表す。 「言い-」 「やり-」
名詞の下に付いて、複合語をつくる。
様式、型などの意を表す。 「天平-」 「唐から-」
そういう形をしている、それに似ているなどの意を表す。 「寒天-の物体」 「カーテン-のもの」 → ようだようです

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精選版 日本国語大辞典

ざまあ【様】
〘名〙
① 「ざま(様)」の変化した
② 「ざまあ(様)見ろ」「ざまあ(様)見やがれ」などの略。
※洒落本・船頭深話(1802)二「どれ見せや。ざまア。馬鹿金が半分でもねへ。あのやらうはきついぜへこんぢうの消口をみたか」

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さん【様】
〘接尾〙 (「さま(様)」の変化した語)
体言または体言に準ずるものに付いて、その方向、方面の意を添える。かた。
※歌謡・松の葉(1703)三・祭文「膝車に掻込ふで、其処さん此処さん」
② 人名、職名などに添えて敬意を表わす語。「さま」よりくだけたいい方。
※浄瑠璃・傾城阿波の鳴門(1768)八「そして父様(ととサン)や母様(かかサン)と、一所に順礼さんすのか」
③ 体言または体言に準ずるものに添えて丁寧な感じを表わす語。
※洒落本・阿蘭陀鏡(1798)二「モシナはばかりさんながら」

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よ【様】
〘名〙 「よう(様)」の変化した語。
※雑俳・たん生日(1705)「路次々々がはちの巣の様(ヨ)に多い也」

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よう ヤウ【様】
[1] 〘名〙
[一] 物事のありかた。
① 様子。目に見える状態。ありさま
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「父母、『いとあやしき子なり。おひいでむやうを見む』とて、ふみもよませず」
② 外見の形。姿。形状。
※枕(10C終)一〇三「真名(まんな)のやう、文字の、世に知らずあやしきを見つけて」
③ 外見にこめられた意味。子細。わけ。事情。道理。「ようあり」の形で用いられることが多い。
※竹取(9C末‐10C初)「死に給ふべきやうやあるべき」
④ 慣習として決まっているしかた。方式。様式。流儀。
※土左(935頃)承平五年二月四日「死し子かほよかりきといふやうもあり」
※源氏(1001‐14頃)帚木「人の調度の飾りとするさだまれるやうある物を」
⑤ ある事を実行するための方法。やり方。てだて。手段。
※竹取(9C末‐10C初)「其山を見るにさらにのぼるべきやうなし」
⑥ 言う、思うなどの内容、また、そのほかの行為や事柄の実現のしかた。
※土左(935頃)承平五年一月元日「ただ押鮎のくちをのみぞすふ。このすふ人々のくちを、押鮎もし思ふやうあらんや」
⑦ 同類。一類と考えられるもの。
※源氏(1001‐14頃)夕霧「かならず、さしも、やうのこととあらそひ給はむもうたてあるべし」
[二] 形容動詞の用法に準じて用いる。
① 推量される様子を表わす。断言をやわらげていう。
※土左(935頃)承平五年一月一八日「その歌、よめる文字、三十文字あまり七文字、人みなえあらで笑ふやうなり」
② その事態そのままの様子、今にもそうなりそうな様子であることを表わす。
※竹取(9C末‐10C初)「匠らいみじくよろこびて、思ひつるやうにもあるかな」
③ 比喩の用法。よく似た事物をあげて、性質や状態を説明する。
(イ) 体言を受ける場合。
※竹取(9C末‐10C初)「みまなこ二にすもものやうなる玉をぞそへていましたると云ければ」
(ロ) 用言の叙述を受ける場合。
※伊勢物語(10C前)八七「その滝、物よりこと也。長さ二十丈、広さ五丈許なる石のおもて、白絹に岩を包めらんやうになむありける」
④ 例示。
(イ) 物事の一例をあげたことばを受けて、それと同様の物事を表わす。
※天草本平家(1592)一「ヲゴリ ヲ キワメ、ヒト ヲモ ヒト ト ヲモワヌ yǒ(ヤウ)ナル モノ ワ ヤガテ ホロビタ ト ユウ ショウゼキ ニ」
(ロ) 「と」「など」を受けて、一例をあげて全体をぼんやり示し、また、例示と同類のものを漠然と示す。
※源氏(1001‐14頃)夕霧「なからむのちの後見にとやうなることの侍りしかば」
※源氏(1001‐14頃)夢浮橋「天狗こだまなどやうの物の、欺きゐて奉りたりけるにや」
[三] 形式名詞として用いる。
① 言う、思うことの内容。「言う」「思う」などの語を受けて、その内容を以下に述べることを予告するのに用いる。「に」などを伴わない。
※竹取(9C末‐10C初)「翁よろこびて家に帰りてかぐや姫にかたらふやう、かくなん御門のおほせ給へる」
② (「ように」の形で) ある行動に対する望ましい方法、形式や目的、期待する達成の状態を示す。
※平家(13C前)一一「あつき比なれば、首の損ぜぬ様にはからひ」
③ (「…のように」の形で) 地名などを受けて方向を示す。
※上井覚兼日記‐天正一一年(1583)八月一六日「此日、海江田之様に罷帰候」
[2] 〘語素〙
① 名詞に付く。
(イ) 例示を受けてそれと同類の事物・事柄を漠然と表わす。
※源氏(1001‐14頃)濡標「中将・中務やうの人々には、程々につけつつ」
(ロ) きまったやり方の意を表わす。ふう。流儀。慣習の様式。
※源氏(1001‐14頃)総角「ことやうなる女車のさまして、かくろへ入り給に」
② 動詞の連用形に付く。そうする方法、その動作のやり方。
※平家(13C前)四「道ゆき人が立ちとどまって、はしたなの女房の溝の越えやうやとて」
[語誌](1)上代には見えず、中古以降盛んに用いられた。単独で名詞としても用いられるが、「なり」を伴って「やうなり」の形で一まとまりの助動詞的形式として用いられることもある。この「やうなり」は比況・例示の助動詞「ごとし」と同様の意味を表わすものだが、「ごとし」はもっぱら漢文訓読体で用いられ、和文にはほとんど見えないのに対し、「やうなり」は漢文訓読体には見えず和文で盛んに用いられて、殊に「やうに」「やうなる」の形が多い。→ようだ(様━)
(2)「やうに(ように)」が活用語を承けて従属節的に用いられる用法は、今日に至るまでよく用いられているが、そのうち、(一)(二)③(ロ)の使い方は、既に中古から見られる。しかし、(一)(三)②のような目的・企図を表わす例とはっきり認められるものは、中古には見られず、中世以降に出現する。
(3)この用法は近世に入る頃にはいっそう勢力を増すが、一方、これと並んで、単独の名詞としての用法や、(一)(三)①のような引用句を導く用法は、衰退していく。すなわち、「やう(よう)」は、名詞としての性格が乏しくなり、助動詞的な形式(ようだ)や、(一)(三)の形式名詞(よう、ように)として用いられることがもっぱらとなっていく。
(4)この語は漢語とみるのが一般的だが、和語とみる説もある。

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