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桜餅【さくらもち】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

桜餅
さくらもち
餅菓子一種。享保年間 (1716~36) に江戸向島長命寺の寺男,山本新六が創作したもの。白焼の小麦粉の中に小豆あんを入れ,塩漬にした2枚ではさんだものである。売出された当時の人気は大変なものだったらしく,天保6 (1835) 年に出版された『江戸名物詩選初編』に名を連ねている。現在はもち米や,道明寺にしたものなども売られている。

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デジタル大辞泉

さくら‐もち【桜餅】
白玉粉・砂糖・小麦粉を練って薄く焼いたにあんを入れて巻き、塩漬けにした桜の葉で包んだ和菓子。江戸時代から東京向島長命寺のものが有名。関西では道明寺糒(どうみょうじほしい)を蒸したものであんを包み、桜の葉で巻くものが多い。 春》「とりわくるときの香もこそ―/万太郎

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典

さくらもち【桜餅】
和菓子の一種。白玉粉・小麦粉などを用いて薄く焼いた皮であんを巻き、さらに塩漬けにした桜の葉で包んだもの。焼いた皮ではなく、蒸した道明寺粉であんをくるんだものもあり、一般的に関東では前者、関西では後者が多い。また、皮や道明寺粉は食紅で薄紅色に着色することが多い。◇江戸時代中期の1717(享保2)年、江戸・向島の長命寺で門番をしていた山本新六が考案し、門前で売り出したものとされ、新六の店は現在、向島で桜餅だけを扱う和菓子店「山本や」となっている。道明寺粉のものは「道明寺」ともいう。また関東風のものを道明寺と区別する際などには「長命寺桜餅」ということもある。

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

さくらもち【桜餅】
餅菓子の一種。白玉粉,小麦粉,砂糖などを合わせてたねを作り,このたねを薄く焼いて皮にし,あんを巻き,塩漬のサクラの葉で包む。道明寺(どうみようじ)で皮を作るものもある。1717年(享保2)サクラの名所として知られた江戸向島の長命寺境内で,同寺の門番山本新六が売り出したのに始まるという。この長命寺の桜餅は大いに人気を集め,1824年(文政7)には塩漬の葉の仕入高は31樽,枚数でおよそ77万5000枚,1個に2枚ずつ使って,桜餅の数は38万7500個になると,《兎園小説》の中で屋代弘賢は書いている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

桜餅
さくらもち
塩漬けした桜の若葉でくるんだ餅菓子。葉の香気が餅に移り、その淡雅なようすが春の味わいとして、江戸時代から庶民に親しまれてきた。もっとも有名なのは東京・向島(むこうじま)にある長命寺(ちょうめいじ)の桜餅で、250年余の人気を今日も保っている。長命寺の桜餅は、元禄(げんろく)年間(1688~1704)に銚子(ちょうし)(千葉県)から出てきた山本新六が長命寺の門番に住み着き、墓参の人を手製の桜餅でもてなしたのに始まる。1717年(享保2)、隅田川堤に桜の植え足しが行われたのを機に茶屋がけしたのがあたり、1824年(文政7)に使用した桜の葉は77万5000枚、商った桜餅の数は38万7500個(『兎園(とえん)小説』)に達したという。この桜餅は当初漉し餡(こしあん)を包む皮に粳米(うるちまい)を用いたが、のち、葛粉(くずこ)にかわり、現在は小麦粉が使われている。粉1キログラムで100個分の皮をつくるが、製法は、小麦粉を練って銅板で焼き、これで固練りの漉し餡をくるみ、桜の葉2枚で包む。皮は着色しないのが長命寺の桜餅の特徴である。商品として文献に現れた桜餅は長命寺が古いが、桜の葉を塩漬けにした利用法は、それ以前からあったと考えられる。草餅、柏餅(かしわもち)などとともに家庭でつくられた年代は、さらに古いのではないだろうか。桜餅の皮は、道明寺種(どうみょうじだね)を使用し薄紅色をつけたものも口あたりがよい。また、葉にくるんでから蒸す仕法がある。このほうが家庭的であり、古いようである。[沢 史生]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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