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東方朔【とうほうさく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

東方朔
とうほうさく
Dong-fang Shuo
[生]前元3(前154)?
[没]太始4(前93)?
中国,前漢の文学者。平原郡厭次 (ようじ) 県 (山西省朔県) の人。字,曼倩 (まんせい) 。機知とユーモアで武帝から寵愛され,太中大夫給事中に進んだ。のち酔って殿上で小便をしたことから庶人降等されたが,また中郎に復した。上林苑の造成や,佞人の寵愛をいさめて賞せられたこともあるが,結局は道化役としてしか認められず,富国強兵の策を上奏したが用いられなかった。それを自嘲した『答客難』『非有先生之論』をはじめ,若干の詩文が残されている。また,漢代からすでに荒唐な文を彼に仮託することが行われ,現在では『神異経』『十洲記』がその著として伝わるが,ともに晋以降の偽作である。伝説では西王母の仙桃を食べて非常な長寿を保ったとされる。

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デジタル大辞泉

とうぼう‐さく〔トウバウ‐〕【東方朔】
[前154ころ~前93ころ]中国、前漢の文人。平原厭次(山東省)の人。字(あざな)は曼倩(まんせい)。武帝に仕えたが、巧みなユーモアと奇行により道化的存在だった。西王母の桃を盗んで食べ長寿を得たという伝説がある。著「答客難」「非有先生論」など。
謡曲。脇能物観世金春(こんぱる)喜多流金春禅鳳(ぜんぽう)作。漢の武帝が七夕の星祭りをしていると、東方朔が西王母とともに現れ、聖寿の長久を祝福する。

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世界大百科事典 第2版

とうほうさく【東方朔 Dōng fāng Shuò】
前154‐前93
中国,前漢時代の文学者。字は曼倩。滑稽と弁舌とで武帝に侍した,御伽衆(おとぎしゆう)的な人物。うだつの上がらぬ彼を嘲笑した人々に答えて〈答客難〉を書く。彼は,自分は山林に世を避けるのではなく朝廷にあって隠遁しているのだと主張する。この〈朝隠(ちよういん)〉の思想は六朝人の関心をあつめ,例えば彼の生き方をたたえる夏侯湛〈東方朔画賛〉には王羲之の書がのこることで有名である。また漢代すでに彼にまつわる神仙伝説が発展し,太白星の精であり,長寿を得たともされるほか,トリックスターとして,孫悟空の天宮を閙(さわ)がすといった物語のもとになる伝説も彼に付随する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

とうぼうさく【東方朔】
前154頃~前93頃) 中国、前漢の文人。字あざなは曼倩まんせん。武帝の側近として仕えた。奇言・奇行で知られ、後世、仙人的存在とされ、西王母の植えた桃の実を盗んで食べ八千年の寿命を得たなど種々の説話が残る。「答客難」「非有先生論」などの文章がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

東方朔
とうぼうさく
(前154?―前93?)
中国、漢の文人。字(あざな)は曼倩(まんせい)。平原厭次(えんじ)(山東省恵民県)の人。武帝が即位したのち賢良文学の士を募ったとき、朔は自賛の文を奉り、文才を認められて金馬門侍中(きんばもんじちゅう)となり、そののち常侍郎(じょうじろう)から太中大夫(たいちゅうたいふ)給事中となった。朔は博学多識で文章に優れ、ユーモアや機知に富み、諧謔(かいぎゃく)の言語で武帝の側近となったが、武帝からは滑稽(こっけい)の士とみられ、政治のうえでは信任を得られなかった。朔が不遇の自分を慰めてつくった「客の難に答う」「非有先生論」の二文は『文選(もんぜん)』に収められている。西王母の植えた桃の実を盗んで食べ、仙人になって八千年の長寿を得たなど、古来伝説が多い。これによる能『東方朔』もある。[根岸政子]

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精選版 日本国語大辞典

とうぼう‐さく トウバウ‥【東方朔】
[一] 中国、前漢の文人。字(あざな)は曼倩(まんせん)。平原厭次(山東省恵民県)の人。諧謔、風刺の才にすぐれ武帝に寵愛された。西王母の仙桃を盗んで食べた話など数々の逸話で知られる。著に「東方先生集」がある。(前一五四頃‐前九二頃
[二] 謡曲。脇能物。観世・金春・喜多流。金春禅鳳作。漢の武帝が七夕の星祭をしていると老人が現われ、最近営中に青鳥が飛び回るのは西王母が参上する瑞兆だと語り、自分は高齢九千歳の東方朔だが神仙国の佳人西王母を伴って参内しましょうとって消える。やがてふたたび東方朔が現われ、西王母とともに舞をまう。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

東方朔
とうほうさく
歌舞伎・浄瑠璃の外題。
作者
近松門左衛門(1代)
初演
元禄9.11(京・万太夫座)

出典:日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」
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