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朴憲永【ぼくけんえい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

朴憲永
ぼくけんえい
Pak Hǒn-yǒng
[生]光武4(1900).忠清南道
[没]1955
朝鮮の共産主義運動家,政治家。小作農家に生れ,ソ連のレーニン大学で学んだ。 1920年代には朝鮮における共産主義運動の指導者として注目され,1922年極東民族大会に参加,25年朝鮮共産党結成の中心人物として活躍し,高麗共産青年会が再建されると責任秘書に選ばれた。第2次世界大戦後,朝鮮における人民,新民,共産3党の合党による南朝鮮労働党が結成されると,その副委員長になった。 46年9月ゼネストを指導し,アメリカ軍政庁に追われ,平壌脱出。 48年朝鮮民主主義人民共和国建国とともに副首相兼外相,49年南北朝鮮労働党が統合され,キム・イルソン (金日成) 委員長のもとで副委員長に選ばれた。しかし朝鮮休戦とともに旧南労党系要人の粛清が始り,その際スパイ,反党,反革命分子とされ,55年 12月 15日の特別軍事法廷死刑が宣告された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

パク‐ホニョン【朴憲永】
[1900~1955]朝鮮の政治家。忠清南道に生まれる。1925年朝鮮共産党創立に参加。1945年ソウルで共産党(後の南朝鮮労働党)を再建、副委員長となり反米闘争を指導。その後北朝鮮に移り、朝鮮民主主義人民共和国の副首相兼外相となったが、朝鮮戦争中にスパイ容疑で逮捕、処刑された。ぼくけんえい。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ぼくけんえい【朴憲永 Pak Hŏn‐yŏng】
1900‐55
朝鮮の共産主義運動草創期以来の活動家。非転向で1945年8月15日の解放を迎え,南朝鮮の党を統括したが,朝鮮戦争後北朝鮮で粛清され波乱の生涯を閉じた。忠清南道礼山郡出身。京城高等普通学校生として三・一独立運動を体験後1920年上海に渡り,高麗共産党イルクーツク派(のちの火曜派)の組織に加わり,帰国して25年の朝鮮共産党創立に参画。同年末逮捕されたが,法廷で裁判長眼鏡を投げつけ精神錯乱を装って病気保釈をかちとるとそのまま国外に逃走した。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

朴憲永
ぼくけんえい / パクホンヨン
(1900―1955)

日本植民地期の共産主義による独立運動家。忠清南道(ちゅうせいなんどう/チュンチョンナムド)礼山(イェサン)生まれ。

 1920年、上海(シャンハイ)で高麗(こうらい)共産党イルクーツク派に参加した。1922年モスクワで開催された極東諸民族会議に参加し、共産党を組織するために帰国するが逮捕され、服役。1924年、ソウルで結成された「新興青年会」に参加。1925年4月、地下組織である朝鮮共産党(第一次)を創設して、同年11月に逮捕される(第一次共産党事件)。1927年、病気を装って公判途中に保釈され、ソ連に亡命したため公判は中断した。1929年、モスクワの東方勤労者共産大学で2年間学んだのち、上海で朝鮮共産党を指導するが、1934年に日本側に逮捕された。再開された公判で、懲役6年(未決勾留を含む)の判決を受ける。1939年に出獄し、光州(こうしゅう/クァンジュ)に潜伏しながら、朝鮮共産党再建のための地下組織である「京城コム(京城コミュニストグループ)」を指導した。

 日本が連合国に敗北した1945年8月、ソウルに戻る。9月に朝鮮共産党を再建、責任秘書となった。同年末、モスクワの三国外相会議で朝鮮半島信託方針が決まると、これに賛成した。1946年9月、北朝鮮に脱出。11月、ソウルで南朝鮮労働党が結成されると、副委員長に選任され、北から指導を行う。1948年9月、朝鮮民主主義人民共和国が樹立され副首相兼外相となる。1950年、北朝鮮労働党と南朝鮮労働党が合併して、中央委員会副委員長となる。1953年3月、金日成により粛清され、1955年、「アメリカ帝国主義のスパイ」として死刑となった。

[武井 一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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