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末広【すえひろ】

大辞林 第三版

すえひろ【末広】
末のほうへいくに従って次第に広がっていること。次第に栄えていくこと。めでたい意にも用いる。すえひろがり。
扇・中啓ちゆうけいの異名。開くと末のほうが広がり、めでたいということから、祝い事などにいう語。すえひろがり。

出典:三省堂
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すえひろ【末広】
姓氏の一。

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デジタル大辞泉

すえ‐ひろ〔すゑ‐〕【末広】
しだいに末のほうが広がること。末広がり。「湖面に末広の航跡をしるす」「末広形」
しだいに栄えること。末広がり。「ご当家の末広をお祈りします」
扇子、また中啓(ちゅうけい)異称。広がり栄えるで、祝い事に用いるものなどをいう。末広がり
茶道具で、末のほうがしだいに広がった形をしたもの。花入れかご・釜・水指し・菓子器・向こう付けなどにある。
紋所の名。開いた、または扇を組み合わせたさまを描いたもの。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

すえひろ【末広】

出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典

すえ‐ひろ すゑ‥【末広】
〘名〙
① 次第にの方が広がっていくこと。すえひろがり。
※方丈記(1212)「吹き迷ふ風に、とかく移りゆくほどに、扇をひろげたるごとくすゑひろになりぬ」
② 次第に栄えていくこと。すえひろがり。
※狂歌・大(1703)七「末ひろの初の春を待えよといもせの中をあふぐばかりぞ」
③ 紙張りの扇の総称。開くと末の方が広がるところからいう。すえひろがり。すえひろがりおうぎ。すえひろおうぎ。
※光源院殿御元服記(1546)「御扇、傍に置かるる、末広也」
④ 親骨の先端を外方に反らせた両面張りの紙扇。閉じると先端が広がるところからいう。先端がこれよりも狭い中(ちゅうけい)をさすこともある。すえひろがり。すえひろおうぎ。すえひろがりおうぎ。
※御伽草子・大黒舞(室町時代物語集所収)(室町末)「大こくはうちでのこづちに、すゑひろをとりそへて」
⑤ 紋所の名。末広の形を図案化したもので、重ね末広、三つ末広などがある。
⑥ 江戸時代の酒の名。
※常磐津・紅葉傘絲錦色木(善知鳥)(1778)上「花よりも紅葉よりも、是がなくてはなら酒、末広(スヱヒロ)すみだ川、引受け引受け酔うたとさ」

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すえ‐ひろがり すゑ‥【末広】
[1] 〘名〙
※虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初)「不審尤じゃ、すゑひろがりにいたひて見せう」
※御伽草子・おようの尼(室町時代短篇集所収)(室町末)上「よきつまに、あはせ給ひ、すゑひろかりに、さかへさせたまふべきと」
③ =すえひろ(末広)③④〔日葡辞書(1603‐04)〕
※咄本・内閣文庫本醒睡笑(1628)八「金磨の扇すへひろかりを持たるあり」
[2]
[一] 狂言。各流。都に末広がりを買いに行った太郎冠者は、悪者にだまされて、古傘を買って帰り、主にしかられる。そこで太郎冠者は悪者に教えられた囃子物をはやし、主のきげんを直す。
[二] 歌舞伎所作事。
① 長唄。三世桜田治助作詞。杵屋三郎助(一〇世杵屋六左衛門)作曲。三世藤間勘十郎振付。本名題「稚美鳥末広(わかみどりすえひろがり)」。嘉永七年(一八五四)江戸中村座初演。(一)の囃子物のくだりを中心に大名と太郎冠者が踊る。
② 常磐津。本名題「寿末広(ことぶきすえひろ)」。明治一一年(一八七八)東京新富座の開場式に上演の予定が変更となり中止になった曲。やはり(一)の後半により作曲。
[三] 一中節。大槻如電作詞。四世菅野序遊作曲。明治一三年(一八八〇)五月、(一)により作曲。

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すえ‐ひろ・し すゑ‥【末広】
〘形ク〙 (「すえびろし」とも)
① 次第に末の方が広がっていくさま。
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「ミアコワ ワウギ ヒロガリタル ゴトク suyebirǒ(スエビラウ) ナリヌ〔長明〕」
② 次第に繁栄、繁盛するさま。子孫が栄えるさま。
※今鏡(1170)七「弟はすへひろく帝一の人も出で来給ふべき相おはす」

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