Rakuten infoseek

辞書

映画監督【えいがかんとく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

映画監督
えいがかんとく
film director
シナリオに従って映画の制作を指導し,場面の撮影や演技の指導を行い,撮影終了後はショット (画面) の編集音楽録音を監修し,一個の作品としての映画を完成させる者。しかし,映画制作の企画やシナリオの段階からそれに関与する場合が多く,監督みずから制作者と脚本家を兼ねることも多い。また撮影台本を用いず,職業俳優も使わず,ドキュメンタリー的,即興的な演出をする監督もいる。第2次世界大戦後,特にこの傾向が著しくなり,A.アストリュクによる「カメラ=万年筆」説や,作家主義が唱えられたが,これは映画監督を作家と同一視する考え方や現実の重視から出発している。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

えいが‐かんとく〔エイグワ‐〕【映画監督】
映画製作の際に、俳優の演技指導のほか、撮影・音楽・美術・編集などを指揮し、統一した一つの作品にする人。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

えいがかんとく【映画監督】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

えいがかんとく【映画監督】
映画の、実際の創作・演出面での最高責任者。全スタッフの統率、俳優の演技指導、フィルムの編集、録音など、細部に至るまで関与する。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

映画監督
えいがかんとく
film director
映画製作において創作過程全体を指揮し、作品を完成に導く創造面の総責任者。ほかの製作スタッフと協働しながらも、撮影、照明、美術、編集、演技など、創造にかかわるすべての領域を統括し、作品の最終形に責任を負うのが通例である。監督の役割は、時代とともに変化してきた。典型例はアメリカの場合で、草創期の監督は映画製作全体に大きな発言力をもち、D・W・グリフィスのように、みずからの志向を映画全体に反映させることも可能だった。だが、スタジオ・システムの浸透とともに、しだいにその裁量範囲は限定されていく。スタジオ・システムのもとでは、芸術的実践よりも経営の論理が優先されるからである。強大な権限をもつプロデューサーの指揮のもと、映画生産の効率性が追求され、製作の分業化が促進されるなか、監督の個性や影響力は映画から後退し、希薄化していった。巨額の製作費を必要とするトーキーの到来で、危険度の少ない製作方式への傾斜はますます強まり、この流れにさらに拍車がかる。この時代、ジョン・フォードやアルフレッド・ヒッチコック、ウィリアム・ワイラーのように、独自性を発揮するとともに興行的にも成功を収めた監督もいたが、多くの場合、観客の動員力となったのは、監督ではなくスターの名声であった。
 しかし1950年代から1960年代にかけて、監督の位置づけに変化が起こる。スタジオ・システムおよびスター・システムが弱体化していったこと、映画監督を映画作品の「作家」とみなす作家主義がフランスで興り一世を風靡(ふうび)したこと、ミケランジェロ・アントニオーニやフェデリコ・フェリーニ、イングマール・ベルイマンら、自立的な創作活動を行うヨーロッパの監督が国際的に脚光を浴びるようになったことなどが起因し、アメリカでも監督の個性が重視され始める。アーサー・ペンやスタンリー・キューブリックら、独創的な創作スタイルをもつ監督が頭角を現すのはこの時期である。さらに1970年代、フランシス・フォード・コッポラ、マーティン・スコセッシ、ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグといった映画大学出身の新世代監督が登場し、彼らが芸術的にも興行的にも成功を収めたことで、監督名が作品の評価や興行成績を左右する重要な要素となる時代が訪れるようになった。日本でも、撮影所システムが瓦解(がかい)する1980年代から、独立プロダクションの製作や自主製作など、製作方式が急速に変化していくなかで、監督が映画創作の中心に位置するという認識がますます強まると同時に、広く浸透していった。[奥村 賢]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

えいが‐かんとく エイグヮ‥【映画監督】
〘名〙 脚本のカット割り、俳優の演技指導、美術・音楽・衣装の選択など、映画製作の全過程を指揮し、映画作品を統一的に演出・創造する人。
※共産主義党派文芸を評す(1927)〈新居格〉三「若きエーゼンステーンは映画監督として傾向以外の何ものをも認めない」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

映画監督」の用語解説はコトバンクが提供しています。

映画監督の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.