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昇華【しょうか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

昇華
しょうか
sublimation
精神分析学用語。性的衝動ないしそのエネルギーを,性的でない,社会的に受入れられるような,なんらかの他の活動の形で表現するようにさせる無意識的過程。芸術,宗教などの文化現象もこの働きによるとする。さらに一般的には,低次の要求満足を,より高次な要求の満足により置き換えることをさす。

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昇華
しょうか
sublimation
固体が表面から気化して直接に気体となる現象。その逆過程 (固化) を意味する場合もある。常温・常圧で,ドライアイスショウノウは融解して液体になることなく固体から直接に気体となる。昇華するのに必要な潜熱昇華熱という。昇華は三重点の温度以下ではすべての固体で起るが,その温度における飽和蒸気圧 (昇華圧) が外気圧より大きいときにのみ昇華速度が大きい。昇華はヨウ素や硫黄の精製に利用される。

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デジタル大辞泉

しょう‐か〔‐クワ〕【昇華】
[名](スル)
固体が、液体を経ないで直接気体になること。また、気体が直接固体になること。樟脳(しょうのう)ナフタリンドライアイスなどでみられる。
物事が一段上の状態に高められること。「作品への執念が芸術に昇華される」
精神分析の用語。性的エネルギーが、性目的とは異なる学問・芸術・宗教などの活動に置換されること。

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岩石学辞典

昇華
固相から気相へ,あるいは気相から固相へ,液相を経ずに起こる物質の状態変化で,相転移の一種[長倉ほか : 1998].地質学では気体や蒸気凝結によって固体鉱床が形成されることに用いられる.

出典:朝倉書店
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栄養・生化学辞典

昇華
 固体の状態から直接気体の状態へ変化すること.例えば固体の二酸化炭素(ドライアイス)が気体になる現象.

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世界大百科事典 第2版

しょうか【昇華 sublimation】
精神分析の用語。精神分析の説く本能衝動はひじょうに可塑的であって,本来の対象および手段とは別な対象および手段によってもある程度満足させることができる。たとえば失恋におわった初恋の人への慕情をその人とどこか似ている別の人に向ける場合のように,抑圧された衝動を別の対象に向けるのが〈置換え(転位)displacement〉という防衛機制であるが,昇華は〈置換え〉の特殊な例であって,性的衝動とくに前性器的倒錯的衝動を芸術活動や知的活動など社会的に価値のあるものに向けることをいう。

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しょうか【昇華 sublimation】
固体が液体を経ずに直接に気化して気体になる現象およびその逆に気体から直接に固体になる現象の両方をいう。温度‐圧力面での状態図では,気相(気体)と固相(固体)の境界線は昇華曲線と呼ばれ,通常は三重点より低温・低圧側に位置する。昇華曲線上では,気相と固相が(液相を伴わずに)安定に共存するが,このときの蒸気圧は昇華圧と呼ばれる。気相の圧力がこの昇華圧より低い間,固相は昇華をし続ける。昇華は一次相転移であり,昇華の間,温度は一定に保たれ,固化の場合は潜熱の放出,気化の場合は潜熱の吸収が起こる(この熱を昇華熱と呼ぶ)。

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大辞林 第三版

しょうか【昇華】
( 名 ) スル
〘物〙 固体が液体の状態を経ずに直接気体に変わる現象。および、気体になってのち再び固体に戻る現象もいう。樟脳しようのうやドライアイスなどにみられる。 → 気化
情念などがより純粋な、より高度な状態に高められること。 「人間の苦悩が硬質な詩的文体に-された」
〘心〙 精神分析で、社会的に認められない衝動や欲求を、芸術活動・宗教活動など社会的・精神的価値をもつものに置き換えて充足すること。自我の防衛機制の一。 〔オランダ語 sublimeren の訳語。「舎密開宗」(1837~47年)にある〕

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

しょう‐か ‥クヮ【昇華】
〘名〙
① 固体が液体にならないで、直接気体になること。また、気体から再び固体になることもいう。常温では、ドライアイス、樟脳などにみられる。
※舎密開宗(1837‐47)内「硫黄は〈略〉。蓋器に煆ば五百六十度の熱を以て昇華す」
② 低位の欲望(性的エネルギー)が高位の芸術的活動、宗教活動などに無意識的に置換されること。
※近代の恋愛観(1922)〈厨川白村〉四「すべてかういふ浄化転移の心理は、〈略〉学者は之に名を附けて昇華作用(サブリメイション)とでも云ふだらうが」
③ 物事が一段と高尚な域に高められたり、より普遍的・抽象的なものになったりすること。
※ドン・キホーテ(1944)〈中村光夫〉二「すべて一流の喜劇の滑稽は必ずここまで昇華されている」

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