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新撰万葉集【しんせんまんようしゅう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

新撰万葉集
しんせんまんようしゅう
平安時代中期の私撰集。『菅家 (かんけ) 万葉集』ともいう。菅原道真撰といわれるが,明確ではない。上下2巻。成立は原撰本が寛平5 (893) 年,増補本は延喜 13 (913) 年。『寛平御時后宮歌合』や『是貞親王 (これさだのみこ) 歌合』の歌を主要な資料としてとり,歌を万葉仮名で記し,そのおのおのに七言絶句漢詩訳を添え,春,夏,秋,冬,恋 (下巻は思) に部立している。原撰本には下巻の序と漢詩訳とがなく,歌数は 228首。漢詩の句を題にして詠んだ和歌を収めた大江千里 (ちさと) の『句題和歌』と並んで,和歌が漢詩文に代って宮廷文学の主流を占めるにいたる過渡期を反映するものである。

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デジタル大辞泉

しんせんまんようしゅう〔シンセンマンエフシフ〕【新撰万葉集】
平安前期の私撰和歌集。2巻。菅原道真の撰か。上巻は寛平5年(893)、下巻は延喜13年(913)成立。春・夏・秋・冬・恋の5部に分け、歌ごとに七言絶句の漢詩を配する。「寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおおんとききさいのみやのうたあわせ)」などの歌を主な資料とする。菅家(かんけ)万葉集。

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世界大百科事典 第2版

しんせんまんようしゅう【新撰万葉集】
私撰集。菅原道真撰か。上・下2巻。序によれば,成立は893年(寛平5)で913年(延喜13)に増補された。《菅家万葉集(かんけまんようしゆう)》とも称される。上・下巻ともに春,夏,秋,冬,恋に部立てされており,《寛平御時后宮歌合》《是貞親王家歌合》などの歌を撰歌資料とし,上巻に119首,下巻に108首の歌を万葉仮名で記し,1首ごとに七言絶句の漢詩を配している。《万葉集》以来初めての和歌の撰集として,9世紀後半の宮廷和歌文学を考える上で注目される。

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大辞林 第三版

しんせんまんようしゅう【新撰万葉集】
詩歌集。二巻。菅原道真撰とする説もあるが、撰者・成立年ともに未詳。真名書きした和歌ごとに、同内容の七言絶句を添えたもの。和歌は「寛平御時后宮歌合」「惟貞親王家歌合」を主な資料とする。菅家万葉集。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

新撰万葉集
しんせんまんようしゅう
平安前期の和歌撰集。2巻。序文によれば上巻は893年(寛平5)、下巻は913年(延喜13)成立という。原形は宇多(うだ)朝(887~897)の「寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおおんとききさいのみやのうたあわせ)」歌を主体としてほかの歌合歌を加えて上下両巻に分かち、おのおの春・夏・秋・冬・恋(思)の五部立(ぶだて)に編集した和歌撰集であり、各歌の左に添えられた七言絶句の漢訳詩も当初は数首にすぎなかったものが増補されて現形に至ったと考えられる。『菅家(かんけ)万葉集』と異称されたが、菅原道真(すがわらのみちざね)自身の関与を裏づける確証はない。和歌の表記は万葉仮名(真名(まな)体)が用いられ、仮名遣いに平安初期の古態を残す。和歌と漢詩の表出方法の異同を考える好資料でもある。[渡辺秀夫]
『久曽神昇著『新撰万葉集と研究』(1958・未刊国文資料刊行会) ▽熊谷直春「新撰万葉集の成立」上下(『国文学研究』所収・1976.10、77.3・早稲田大学国文学会)』

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精選版 日本国語大辞典

しんせんまんようしゅう ‥マンエフシフ【新撰万葉集】
平安前期の私撰集。二巻。菅原道真撰か。歌数は上巻一一九首、下巻一〇九首。原型は寛平五年(八九三)の成立。下巻の序や漢詩は他人の増補で、延喜一三年(九一三)の成立。「寛平御時后宮歌合」「是貞親王家歌合」などの歌を骨子として和歌を真名書(まながき)し、おのおのに七言絶句の漢詩を配したもの。菅家万葉集。
※日本紀略‐寛平五年(893)九月二五日「菅原朝臣撰進新撰万葉集二巻

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