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文選【もんぜん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

文選
もんぜん
Wen-xuan
中国の選集。六朝時代の昭明太子の編。 60巻。中大通2 (530) 年頃成立から梁にいたる約 1000年間の詩文の選集で,収録された作者は 130人,作品は 760編にのぼる。,詩,に始り,弔文,祭文にいたる 39の文体に分類し,各文体内では作者の年代順に配列されている。編集方針は編者によれば,道徳,実用的観点よりも,芸術的観点から文学を評価して選んだもので,その結果として賦 56編,詩 435首が選ばれ,この2つで6割以上を占める。本書はその後,文学を志す人の必読の書として広く流布し,李善をはじめ多くの注釈が出て,文選学 (選学) ができたほどで,日本にも早く伝わり王朝文学に大きな影響を与えた。

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朝日新聞掲載「キーワード」

文選
梁を建国した武帝長子、昭明太子が編纂した全30巻の詩文集歴代の名文・詩歌800余りを集めた。中国では文人の必読書。日本でも飛鳥、奈良時代以降、盛んに読まれた。
(2018-02-15 朝日新聞 夕刊 2社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

ぶん‐せん【文選】
活版印刷で、原稿に合わせて活字を選び取り、文選箱とよぶ小さな容器に集め並べること。また、それを仕事とする人。「文選工」

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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もんぜん【文選】
中国の詩文集。昭明太子蕭統(しょうとう))の編。6世紀前半に成立。代から梁まで約千年間の代表的文学作品760編を37のジャンルに分けて収録。30巻であったが、の李善が注をつけて60巻とした。中国古代文学の主要資料で、日本にも天平以前に渡来、平安時代に「白氏文集」と並んで広く愛読された。

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世界大百科事典 第2版

もんぜん【文選 Wén xuǎn】
中国の六朝の梁代に編まれた詞華集。編者は梁の武帝の長子,昭明太子蕭統(しようとう)。30巻。周から梁に至る代表的な詩文約800編を網羅する。こうした詩華集の編纂事業は3世紀末から始まり,六朝時代を通じてかなりの数に上る詩文の選集が編まれたが,《文選》はその集大成として現れ,唐以後の文学にも多大の影響を及ぼした。選択の基準は,経書,史書(ただし論賛は別),諸子を除く詩文中から,深い内容と華麗な表現を備えた作品を取ることにあったと,昭明太子の序にはいう。

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ぶんせん【文選】

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大辞林 第三版

ぶんせん【文選】
スル
活字組版で、原稿に従って活字ケースから必要な活字を拾うこと。また、それを仕事とする人。採字。拾い。 -工

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もんぜん【文選】
中国の詩文集。六〇巻(もと三〇巻)。南朝梁りようの昭明太子蕭統しようとう編。530年頃成立。周代から南北朝にいたる約1000年間の作家百数十人のすぐれた詩・賦・文章を、文体別・時代順に編集してあり、中国の文章美の基準を作ったものとして尊重された。日本にも早くから伝わり、日本文学に大きな影響を与えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

文選
もんぜん
中国、南朝梁(りょう)の昭明太子蕭統(しょうとう)が側近の文人たちの協力を得て編集した文章詩賦(ふ)のアンソロジー。800余の作品が37種の文体に分けられている。30巻。漢魏(かんぎ)以来文学創作が活発となり、作品数が増すにつれ、優れた作品の選集が求められるようになった。その集大成として現れたのが『文選』である。先行する他の選集は時代とともに滅んだ。『文選』が選択の対象としたのは、文章詩賦の類で、経書や諸子百家の書および史書などは原則的に除外され、また小説の類は無視されている。時代は春秋戦国の古代から当代の梁にまでまたがるが、当時現存の文人のものは含まれていない。選択の基準は、蕭統の序にみえる「事は沈思に出でて、義は翰藻(かんそう)に帰す」に集約される。内容ある美文が典型とされたのである。後世批判がないわけではないが、全体として漢魏六朝(りくちょう)の文学を具体的作品でみごとに体系づけている。所収の作品が第一級の資料であるばかりでなく、文学理論の書(『文心雕竜(ぶんしんちょうりょう)』など)と並んで六朝文学批評の大きな成果である。唐代科挙の試験に詩賦が課せられたこともあり、『文選』は創作の手本として重んじられた。唐の李善(りぜん)が注して30巻を60巻とし、その系統の清(しん)の胡克家(ここくか)の復刊したテキストが最良とされる。
 日本への伝来は古く、すでに「十七条憲法」(604)に本書からの引用が指摘されており、また『万葉集』の部立(ぶだて)も本書の体例をモデルにしているといわれる。さらに万葉の歌人をはじめ、奈良平安の文学には、漢詩文のジャンルのみならず、本書所収作品の影響がみられ、愛読されたことが知られる。そのほか貴重な古鈔本(こしょうほん)がいくつか伝えられており、江戸時代には和刻本も出版されている。[成瀬哲生]
『斯波六郎・花房英樹訳注『世界文学大系70 文選』(1963・筑摩書房) ▽網祐次・内田泉之助訳注『新釈漢文大系14・15 文選(詩篇)』(1963、1964・明治書院) ▽中島千秋訳注『新釈漢文大系79~81 文選(賦篇)』(1977~・明治書院) ▽網祐次訳注『中国古典新書 文選』(1969・明徳出版社) ▽小尾郊一・花房英樹訳注『全釈漢文大系26~32 文選』(1974~76・集英社) ▽戸川芳郎他訳注『中国の古典23・24 文選』(1984、1985・学習研究社)』

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精選版 日本国語大辞典

ぶん‐せん【文選】
〘名〙 活版印刷で、原稿の文字にあわせて活字を拾い集めること。また、それを仕事とする人。ひろい。
※病院の窓(1908)〈石川啄木〉「文選の小僧共は」

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もんぜん【文選】
中国の総集。三〇巻。梁の昭明太子蕭統(しょうとう)ら撰。六世紀前半に成立。唐の李善注本六〇巻が伝わる。周から梁に至る約千年間の美文の粋、約八〇〇編を文体別・時代順に並べたもの。文体のうち圧倒的に多い賦と詩には郊祀・遊覧・贈答・行旅など内容分類がされている。中国現存最古の選集。日本への伝来は古く、「白氏文集」とともに文集・文選と併称された。

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旺文社世界史事典 三訂版

文選
もんぜん
周から南北朝の梁 (りよう) までの代表的な詩と散文を集めた書
梁の昭明太子が編集。初め30巻,のち注釈を加えて60巻。深い内容と美的表現を備え,文人必読の書となる。奈良時代に日本に伝来し,平安文学に大きな影響を与えた。

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執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
 
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旺文社日本史事典 三訂版

文選
もんぜん
中国,六朝時代の梁の昭明太子編の詩文集
30巻。周から梁までの約1000年間の127人の作品,800余を集めたもの。日本には奈良時代に伝来し,『万葉集』『日本書紀』『懐風藻 (かいふうそう) 』『凌雲集』などに影響を与えた。『源氏物語』にも多くの引用句を見ることができる。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
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