Rakuten infoseek

辞書

文房具【ぶんぼうぐ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

文房具
ぶんぼうぐ
筆記用具製品,ナイフなど書斎に備える器物をいう。古代中国では読書や書写に必要な硯箱,紙などの用具のほか,書斎にかかわる趣味や愛玩の器物まで含めて文房具といった。中国では文字の発達とともに関心が高まり,後漢時代には筆管の材料に関する記述もみられる。その後,唐代にはそれぞれの文物において優品が製作されるようになり,やがて硯が文房具の第一におかれるにいたった。日本には 610年に高句麗の僧曇徴が紙や墨の製法を伝えたとされる。陶硯の出土例は古墳時代からみられ,平城宮址からは筆管や墨も発見されている。正倉院宝物にも文房具類の伝世品が数多い。いずれも時代を経るにしたがって材料の多様化が進み,装飾性が加味されて,名匠名工による逸品がもてはやされるようになった。明治以降,西洋文化の輸入とともに鉛筆ペンなどの筆記用具や,ノート便箋などの紙製品にみられる実用的な器物も普及していった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ぶんぼう‐ぐ〔ブンバウ‐〕【文房具】
ものを書くのに必要な道具。紙・ノート・鉛筆・定規など。文具

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ぶんぼうぐ【文房具】
筆記具や紙,ナイフ,はさみなど,書くことに関連する道具の総称。文具ともいう。元来は中国の文人の書斎である文房の用具ので,すでに漢代の学者蔡邕が《筆賦》を書くなど,中国では文具に対する格別の愛着が認められる。唐代には良質の硯(すずり)ができるようになって文具愛玩も強まり,宋代には〈文房四宝〉として筆,墨,硯,紙がとくに尊重されるようになった。日本へは朝鮮を経て筆や紙が渡来したと思われ,《日本書紀》の推古天皇18年(610)のには高句麗の僧曇徴が紙と墨の製法を伝えたとある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ぶんぼうぐ【文房具】
書斎用の用具の意
読書したり、書き物をしたりするときに使う道具。ペン・インク・鉛筆・ノート・消しゴム・定規・筆・硯すずりなど。文具。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

文房具
ぶんぼうぐ
書斎(文房)に備える器物。文具ともいう。狭義には、机上やその周りに備える物をいうが、広義には文房生活に必要な用具すべてを含む。
 古代中国では、筆、硯(すずり)、墨、紙、筆洗(ひっせん)、筆筒(ひっとう)、筆架、水滴、墨台、文鎮(ぶんちん)、印材、印泥(いんでい)、刀子(とうす)、錐(きり)などの類のほか、文房に置く琴、屏風(びょうぶ)、書画、陶器、玉器、銅器などの愛玩(あいがん)品までも含んで文房具といった。宋(そう)代以降は硯、筆、墨、紙をとくに「文房四宝」とか「四友(しゆう)」と称して、それぞれの名品をたいせつにしてきた。
 日本では、高麗(こうらい)の僧曇徴(どんちょう)が紙や墨をつくることを伝えたといわれ、古くから実用のほかに儀式や官府の用具として、硯箱、水滴、筆などが珍重された。しかし、明治以後西洋文化が輸入されてのちは、欧米の紙類、筆記具類、事務用品など、どちらかというと実用品としての文房具が一般に普及した。それに伴って文房具店も、従来書斎で用いる用具にとどまっていたものが、広く学童用品、事務用品、製図用品、家庭用紙製品、デザイン用品などを含めた広範囲のものを扱うようになった。最近では、学習文房具の範疇(はんちゅう)ではキャラクター文具(意匠にキャラクターを施したもの)や筆箱などにみられるような、構造にくふうを凝らした、いわば玩具的文房具が現れており、また事務用品では機械化に伴うパーソナルな小型電卓の出現など、文房具といわれるものの範囲がかなり広がってきている。
 現在の文房具を大別すると、〔1〕万年筆、ボールペン、鉛筆などの筆記用品、〔2〕インキ、字消し、筆入れなどの筆記関連用品、〔3〕ノート、帳簿、便箋(びんせん)、封筒、アルバムなどの紙製品、〔4〕画材用品、〔5〕書道用品、〔6〕デザインを描くのに用いるデザイン用品、〔7〕定規や製図器などの製図測定用品、〔8〕糊(のり)、接着剤をはじめ画鋲(がびょう)、テープ類、各種ファイルなどの整理用品、〔9〕スタンプ台、チェックライター、ナンバリングなどの印字用品、〔10〕そろばん、電卓などの計算用品、などに分類することができるが、その種類は数千に及ぶといわれる。
 また、一般には、事務用機械類(机や書架などの什器(じゅうき)類、大型計算機、複写機、印刷機など)は文房具に含めず、会社や官庁、商店などで主として事務に用いる小物類も、文房具とは別に事務用品とよんでいる。[野沢松男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ぶんぼう‐ぐ ブンバウ‥【文房具】
〘名〙 (文房で用いる道具の意) 物を書いたりするのに必要な具。筆・紙・墨・硯・文鎮など。現在では、鉛筆・ペン・ノート・インク・定規・消ゴムなどの学習用具をさしていうことが多い。文具。
※日本風景論(1894)〈志賀重昂〉九「青涯又た画を作くるに一の文房具なし」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

文房具」の用語解説はコトバンクが提供しています。

文房具の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.