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文化財【ぶんかざい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

文化財
ぶんかざい
cultural properties
人間の文化的,生活的活動によって生み出され,残されているもののうち,特に歴史的,文化的価値の高いものをさす。一般的に,その範囲は,建築,美術をはじめ,古文書その他の考古資料,演劇,音楽,祭礼,生活用具などの民俗資料,学術的に重要な理科学資料,また,形には残らないが伝承される技術としての無形文化財などがある。これらの文化財は各国とも各種法令による管理,あるいは各種博物館,研究所などの施設によって収集,保護を行なっている。日本における文化財は文化財保護法によって分類・保護されている。国際的には国際連合教育科学文化機関 UNESCOの条約に基づき,世界遺産世界無形遺産が登録され,保護・管理が行なわれている。

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デジタル大辞泉

ぶんか‐ざい〔ブンクワ‐〕【文化財】
文化活動の結果として生み出されたもので、文化的価値を有するもの。
文化財保護法で、保護の対象とされるもの。有形文化財無形文化財民俗文化財記念物文化的景観伝統的建造物群の6種がある。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ぶんかざい【文化財】
1950年制定の文化財保護法によって一般に用いられるようになった語で,cultural propertiesの訳語。同法では〈わが国の歴史,文化等の正しい理解のため欠くことのできない〉また〈将来の文化の向上発展の基礎をなす〉貴重な国民的財産と定義している。
[文化財の種類]
 文化財は人工文化財と自然文化財に大別される。人工文化財はまた,動産文化財,不動産文化財,および無形文化財,民俗文化財に分けられる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

文化財
ぶんかざい
文化財という語は一般的にあまり用いられなかったが、1950年(昭和25)に文化財保護法が制定公布されてから、しだいに用いられるようになった。その後の社会情勢などの変遷により、これに適合させるため、75年この法律に大改正がなされ、文化財という語の意味する内容を次のように分類し、定義づけている。
(1)有形文化財 建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書その他の有形の文化的所産で、わが国にとって歴史上または芸術上価値の高いもの、および考古資料ならびに学術上価値の高い歴史資料。
(2)無形文化財 演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で、わが国にとって歴史上または芸術上価値の高いもの。
(3)民俗文化財 衣食住、生業、信仰、年中行事などに関する風俗慣習、民俗芸能およびこれに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で、わが国民の生活の推移の理解のために欠くことのできないもの。
(4)記念物 貝塚、古墳、都城跡、城跡、旧宅その他の遺跡で、わが国にとって歴史上または学術上価値の高いもの。庭園、橋梁(きょうりょう)、峡谷、海浜、山岳その他の名勝地で、わが国にとって芸術上または観賞上価値の高いもの、ならびに動物・植物、地質・鉱物で、わが国にとって学術上価値の高いもの。
(5)文化的景観 地域における人々の生活または生業および地域の風土により形成された景観地で、わが国民の生活または生業の理解のため欠くことのできないもの。
(6)伝統的建造物群 周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的な建造物群で価値の高いもの。
 文化財保護法では、これらのうち重要なものを国が指定し、保護することができることを規定している。指定に際しては、前記の定義により、有形文化財のなかで重要なものは重要文化財に、無形文化財のなかで重要なものは重要無形文化財に、民俗文化財のなかでとくに重要なものは重要有形民俗文化財、重要無形民俗文化財に、記念物のなかで重要なものは史跡・名勝・天然記念物に指定する。さらにこれらのなかで、重要文化財のうち、世界文化の見地から価値が高く、たぐいない国民の宝であるものを国宝に指定し、史跡・名勝・天然記念物のうち、とくに重要なものについても特別史跡・特別名勝・特別天然記念物に指定している。なお、重要無形文化財に指定する場合には、同時にその保持者(俗に人間国宝とよばれる)も認定することとなっている。さらに文化的景観のなかでとくに重要なものを重要文化的景観に、伝統的建造物群のなかで価値のとくに高いものを重要伝統的建造物群に選定している。このほかに埋蔵文化財があり、発掘されて有形文化財となり、さらに重要文化財・国宝に指定されることもある。
 なお、無形文化財のうち文化財の保存のために欠くことのできない伝統的技術または技能で保存措置を講じる必要のあるものを選定保存技術として選定し、その技術の保持者、保存団体を認定している。
 1996年(平成8)改正文化財保護法が施行され、近代の文化財の保護を図ることを目的に、従来の指定制度を補完するものとして、緩やかな保護措置を講ずる制度(文化財登録制度)が導入された。登録の対象は、当初は有形文化財のうち建造物のみとされていたが、2004年の同法改正(施行は2005年)により、建造物以外の有形文化財(美術工芸品)まで拡充され、さらに有形民俗文化財および記念物の登録制度も創設された。保存と活用がとくに必要なものについて、それぞれ登録有形文化財、登録有形民俗文化財、登録記念物として登録される。
 以上は、国の文化財であるが、地方公共団体(都道府県市町村等)では条例の定めるところにより、当該地方公共団体の区域内に存するもののうち、重要なものを指定して、その公共団体の文化財としている。[榎本由喜雄]
『文化庁編『文化財保護法五十年史』(2001・ぎょうせい) ▽文化財保護法研究会編著『最新改正 文化財保護法』(2006・ぎょうせい)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぶんか‐ざい ブンクヮ‥【文化財】
〘名〙
① 文化活動によってつくり出された事物・事象で文化的価値を有するもの。〔現代語大辞典(1932)〕
② 特に、文化財保護法の定める有形文化財、無形文化財、民俗文化財、記念物、伝統的建造物群の総称。
※文化財保護法(1950)一条「この法律は、文化財を保存し」

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