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数の子【かずのこ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

数の子
かずのこ
にしんの卵巣を乾燥または塩漬にした食品。にしんのことを東北地方では古くカドと呼んだところから,カドの子の転訛したものとも,にしんの卵の数が多いことから数の子になったともいわれる。祝儀には欠かせない食品で,御節料理や結婚の祝い料理に用いられる。栄養価は高く,干し数の子の場合蛋白質 65%,脂肪 10%程度含まれる。ただし卵膜の性質上消化されにくい。近年にしんの不漁により高価な食品となっている。

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デジタル大辞泉

かず‐の‐こ【数の子】
《「かど()のこ」の音変化から》ニシンの卵巣を塩漬けにしたり乾燥させたりした食品。「数の多い子」と子孫繁栄の意にとって、新年・婚礼などの祝儀に用いる。 新年》「―に老の歯茎を鳴らしけり/虚子

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栄養・生化学辞典

数の子
 ニシンの卵巣で,乾燥したり塩水漬にして製品とする.

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世界大百科事典 第2版

かずのこ【数の子】
ニシンの卵巣。ニシンの異名を〈かど〉と呼ぶので,〈かどの子〉から転じたものであろうが,その変化には,めでたく言い換えることによって,食品の格の転換をはかるという,料理人などの知恵と計算があったと考えられる。つまり,一腹に数万の卵粒があるところから,〈かどの子〉は〈数の子〉で,子孫繁栄を意味するという解釈をしてみせて,権力者のきげんをとり結ぶというやり方である。そして,その試みは図にあたった。その時期は室町後期と考えたい。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かずのこ【数の子】
〔鰊かどの子の意〕
ニシンの卵巣を乾燥、または塩漬けにした食品。名を子孫繁栄に結び付け、正月などの祝儀膳ぜんに用いる。 [季] 新年。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

数の子
かずのこ
ニシンの卵およびその加工品。ニシンは「かど」ともよばれるところから、「かどの子」が変じて「数の子」になったという。またニシンの卵巣には5万~10万の卵が含まれるので、数の多い子という意味もあるとされ、子孫繁栄の縁起として正月料理に用いられる。加工品には干し数の子と塩数の子とがあるが、現在、干し数の子はほとんどつくられていない。それは水もどしに時間がかかり、また色が褐色になるためである。塩数の子は海水または同程度の食塩水中に数の子を漬け、血抜きし、水切り後、30%程度のふり塩をし、しばらく置いたのち飽和食塩水中で塩蔵する。塩蔵が終わったものは水切りし、冷蔵庫中に蓄える。食べる前に流水または水をかえながら塩抜きする。
 現在、日本ではニシンの漁獲が激減したため、ロシア、アラスカ、カナダなどから抱卵ニシンまたは数の子を輸入して製造している。しょうゆ漬けとして正月料理には欠かせぬものだが、ひどく高価なものとなってしまった。そのため、輸入シシャモ(原名カペリン)の卵から模造品がつくられている。数の子はタンパク質、ヨードなどに富み、栄養価は高いが、卵膜がケラチンのため消化されにくい。[金田尚志]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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動植物名よみかた辞典 普及版

数の子 (カズノコ)
動物。ニシンの卵巣

出典:日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」
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事典 日本の地域ブランド・名産品

数の子[加工食品]
かずのこ
北海道地方、北海道の地域ブランド。
主に留萌市で生産されている。室町幕府の終り頃から、裏日本の海上交通の発達にともない、京都の宮中、幕府に献上されていた。留萌で原料となるニシンが獲れなくなったことから、現在は、カナダやアラスカなどから輸入し数の子の加工をおこなっている。特に塩数の子は全国シェアの約50%を占めており、留萌の数の子として名高い。

出典:日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」
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