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救済【きゅうさい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

救済
きゅうさい
sōtēria; salvation
宗教における基本的な概念の一つ。広義には超合理的な方法で肉体的,心理的に否定的な状況から脱して,安定に到達することをいう。その具体的な内容は,それぞれの宗教により,さまざまな様相を示しており,個人だけではなく家族,民族といった集合体までもが,救済の対象として考えられることがある。実現の方法は,基本的に神や,なんらかの霊的な存在などに祈願し,その加護を期待するものと,もっぱら自己の努力による達成を期するものとに分けられる。前者は他力的な救済,後者は自力的な救済ともいいうるが,狭義には前者を,特に限定して救済ということもある。キリスト教をはじめ,多くの有神論的な教においては,救済は超人間的な存在によって,初めてもたらされると考えられており,各宗教の民衆的な性格とも無関係ではない。これに対し,とりわけ初期のインドの仏教のように,少数の達人的な修行者によってになわれた宗教では,自己修練の積重ねによって,解脱にいたることが目標とされた。この意味で仏教は基本的に解脱型,キリスト教は救済型といってもよい。現実には,キリスト教の内部でも解脱に近い体験はみられるし,逆に仏教にも浄土教のように明らかに救済型というべきものもある。そのかぎりでは,解脱と狭義の救済とは,さまざまな宗教を通じてみられる体験の類型といえる。

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救済
ぐさい
[生]弘安7(1284)
[没]天授4=永和4(1378).3.8.
鎌倉時代末期~南北朝時代の連歌師。「きゅうせい」ともいい,侍公ともいう。善阿 (ぜんな) の門下冷泉為相 (れいぜいためすけ) に和歌を学ぶ。文保 (1317~19) の頃,毎年北野で千句連歌を催し梶井宮と大原において連歌し,佐々木道誉とも交わりがあった。晩年,二条良基の師となり,『連理秘抄』の校閲をし,『菟玖波集』の編纂や,『応安新式』の制定に協力。門下に周阿利阿,永運,梵灯,素阿ら。『菟玖波集』に最多数の 127句を入集,南北朝時代最大の連歌師として,宗砌 (そうぜい) ,心敬,宗祇らも称賛している。句風はあらゆる付様をよくしたが,特にありのままの表現のなかにさびた余情をたたえた句にすぐれていた。著書に『林下草』がある。

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デジタル大辞泉

きゅう‐さい〔キウ‐〕【救済】
[名](スル)
苦しむ人を救い助けること。「難民を救済する」
神や仏の側からさしのべられる救い。キリスト教では、人間を罪や悪から解放し、真実の幸福を与えること。救い。
[補説]書名別項。→救済

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ぐ‐さい【救済】
仏語。救いとって、悟りに至らせること。

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ぐさい【救済】[人名]
[1282?~1376?]鎌倉末期・南北朝時代の連歌師。俗称、侍従房侍公和歌冷泉為相(れいぜいためすけ)に、連歌善阿に学んだ。二条良基と「菟玖波集(つくばしゅう)」を編集、「連歌新式」を制定。良基・周阿とともに連歌界の三賢とよばれる。きゅうせい。

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きゅうさい【救済】[書名]
原題、〈ドイツErlösungenデーメルの処女詩集。1891年刊。

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きゅうせい〔キウセイ〕【救済】

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

救済 ぐさい
1284-1378 鎌倉-南北朝時代の僧,連歌師。
弘安(こうあん)7年生まれ。和歌を冷泉為相(れいぜい-ためすけ)に,連歌を地下(じげ)派の善阿にまなぶ。二条良基(よしもと)にみいだされ,良基をたすけて「菟玖波(つくば)集」「応安新式」を完成。「菟玖波集」には最多の127句がおさめられている。永和4=天授4年3月8日95歳で死去一説に永和2=天授2年という。通称は侍公,侍従房。

出典:講談社
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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

救済 きゅうせい

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世界大百科事典 第2版

ぐさい【救済】
1280?‐1376?(弘安3?‐天授2|永和2?)
〈きゅうせい〉ともいう。別に侍従房,侍公と称する。南北朝・室町初期の連歌師。二条良基とともに《菟玖波集(つくばしゆう)》(文和5年(1356)序)を編む。のち良基に協力して連歌の式目《応安新式》を制定。興隆期の連歌界を指導した。作品は《菟玖波集》に入集した126句のほか《文和千句》《侍公周阿百番連歌合(じこうしゆうあひやくばんれんがあわせ)》など。門人に周阿,永運ほか。【今泉 淑夫】

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きゅうさい【救済】

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きゅうせい【救済】

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大辞林 第三版

きゅうさい【救済】
スル
困っている人を助けること。 難民を-する
単なる現世利益げんせりやくをもたらす段階にとどまらず、人を不幸な状態から解放し、幸福さらには生きる意味を与えること。救い。済度さいど

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きゅうせい【救済】
ぐさいとも 1282?~1376? 鎌倉末期・南北朝時代の連歌師。歌を冷泉為相に、連歌を善阿に学ぶ。二条良基・周阿とともに連歌三賢の一人。良基と協力して「応安新式」「菟玖波集」を撰著。連歌式目の完成、連歌の地位向上に寄与した。後の心敬などに影響を与えた。

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くさい【救済】
仏の教えによって、苦しみから救いだすこと。

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ぐさい【救済】
きゅうせい救済

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精選版 日本国語大辞典

きゅう‐さい キウ‥【救済】
〘名〙
① 救い助けること。
※続日本紀‐天平五年(733)五月辛卯「可赦天下済此病
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「現に頽した育英学舎が目前に横はって救済を待兼ねて居る有様であるから」 〔呉志‐孫権伝〕
② 宗教で、救いによって得られる至福の状態。

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ぐ‐さい【救済】
〘名〙 (「くさい」とも) 仏語凡夫を救いとって、さとりに至らせること。
※皇太子聖徳奉讚(1255)「日本国帰命聖徳太子 仏法弘興の恩ふかし 有情救済(グサイ)(〈注〉タスケスクワセタマフ)の慈悲ひろし 奉讚不退ならしめよ」

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ぐさい【救済】
南北朝時代の連歌師。「ぐぜい」「きゅうせい」ともいう。号侍従房・侍公。和歌を冷泉為相(れいぜいためすけ)、連歌を善阿(ぜんな)に学んだ。摂関家二条良基は彼の弟子であり、後援者でもあった。良基の「応安新式」制定や准勅撰連歌撰集「菟玖波(つくば)集」の完成に協力し連歌の興隆に貢献した。弟子に周阿がいる。作品は「菟玖波集」に入集した一二六句のほか「文和千句」「紫野千句」などがある。弘安五~永和二年(一二八二‐一三七六)か。

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きゅう‐せい キウ‥【救済】

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