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放牧【ほうぼく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

放牧
ほうぼく
grazing
家畜を畜舎飼いではなくて牧場牧野に放って飼育する方法。畜舎飼いより労力は節約され,かつ自然の新鮮な空気,豊富な日光,牧草に恵まれ,十分な運動ができるので均整のとれた体躯と,外界に対する抵抗力を養う効果が大きい。アルプス山地,北米のグレートプレーンズや山間盆地のグレートベースン,南米のアルゼンチンのパンパス,オーストラリア内陸の大鑽井盆地,ニュージーランドなどでは,牛,の大規模な放牧が行われている。日本では北海道,東北,九州地方の原野に馬,中国地方の高原には牛の放牧がみられる。

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デジタル大辞泉

ほう‐ぼく〔ハウ‐〕【放牧】
[名](スル)馬・牛などの家畜を放し飼いにすること。「羊を放牧する」

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ほうぼく【放牧 grazing】
家畜を草地に放飼いにすること。放牧は草を刈り取って給与するのと違って,直接家畜が利用するため,養分損耗が少なく経済的である。家畜は放牧の間,自由に採食,運動,休息することができ,また新鮮な大気に触れて陽光を十分に浴びるので新陳代謝も盛んとなり,健康のためによい結果を生む。ウシ,ウマ,ヒツジなどの草食性家畜の育成期にはとくに欠くことのできない飼養管理方式である。放牧する草地には自然草地を利用する場合と,改良草地に放牧する場合がある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ほうぼく【放牧】
( 名 ) スル
家畜、特に牛・馬・羊などを放し飼いにすること。 「牧場に馬を-する」

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

放牧
ほうぼく
家畜を草地に放し飼いにして生草を自由に摂取させる飼育法をいう。十分運動でき、新鮮な外気と日光に接しうるので家畜の健康にもよい。とくに子畜の育成には不可欠である。また直接生草が利用されるので養分の損失がなく、多頭飼育の場合は労力の省力化ができるので有利な飼育法である。放牧の対象となるのは主として肉牛、乳牛、ウマ、ヒツジ、ヤギなどの草食家畜である。放牧シーズンは草生期間である春から秋にかけてが適期で、普通はこの期間のみの季節放牧が行われる。放牧方式は多様で、放牧地を大きい一牧区のまま放牧シーズン中継続利用する連続放牧、放牧地をいくつかの小牧区に分けて順次変えて利用することによって草地を一定期間休息させて草生回復を図る輪換放牧があり、後者は牧野を荒廃させない合理的な方法である。これをさらに集約化して1日または半日だけ放牧させる広さの小牧区を多数設けて、家畜が触れると電気ショックを与える電気牧柵(ぼくさく)を順次移動させて家畜集団を小牧区内に追い込んで囲み、採食跡地の再生草の二度食いを避ける帯(おび)状放牧という放牧法もある。少頭飼養では草地に繋留(けいりゅう)して一定範囲の牧草のみを利用させる繋牧が行われることもある。
 特殊な方式としては、植林地の下刈り労力の節減のため林内放牧したり、草種に対する選択採食性の差を利用して肉牛とヒツジとをいっしょに放牧する混合放牧がある。暖地で冬期放牧も可能な広大な牧野では年間通じて周年放牧が行われる。放牧地には牧柵、給水場、給塩場、庇陰(ひいん)林などが必要である。[西田恂子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ほう‐ぼく ハウ‥【放牧】
〘名〙 牛・馬・羊などを放し飼いにすること。ほうもく。
※三代格‐八・寛平八年(896)四月一三日「従雖耕、而不放牧之地
※シベリヤ物語(1950‐54)〈長谷川四郎〉ナスンボ「平原に放牧された馬ばかりで」 〔後漢書‐光武紀下〕

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