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換気【かんき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

換気
かんき
ventilation
家屋,工場,劇場,鉱山などで,内部空気を生活ないし労働に必要な状態に保つため,外気などの清浄な空気で入替えて調節すること。内部空気は,二酸化炭素で代表される呼吸排気,一酸化炭素メタンガスで代表される燃焼排気や鉱山ガス,さらに粉塵,湿気,熱気などで汚染されるので,空気を清浄に保つため常に換気を行う必要がある。たとえば浮遊粉塵濃度は 0.15mg/m3,一酸化炭素は 10ppm,二酸化炭素は 1000ppm,気温 28℃,湿度は 70%が室内基準の上限である。

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デジタル大辞泉

かん‐き〔クワン‐〕【換気】
[名](スル)建物などの内部の汚れた空気を排出して、外の新鮮な空気と入れかえること。「窓を開けて換気する」

出典:小学館
監修:松村明
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リフォーム用語集

換気
特定の空間の空気環境を維持するために外気を取り入れて内部の空気を排出する事。設備に機械を利用するか否かによって自然換気と機械換気に分けられ、両者を併用する場合は、ハイブリッド換気と呼ばれる。シックハウス症候群の対策として、24時間換気が法律により定められている。また、各居室の床面積の1/20以上の面積の有効換気面積を設けなければならない。

出典:リフォーム ホームプロ
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世界大百科事典 第2版

かんき【換気 ventilation】
建物内の空気を外気と入れかえること。建物内の空気は人間の活動や燃料の燃焼,有害物質の発生などによってその状態が変化する。空気の状態としては,(1)温度,湿度などの熱的状態,(2)風速風向などの気流の状態,(3)粉塵,炭酸ガス,一酸化炭素,窒素酸化物,細菌,その他の有害物質の濃度や酸素の濃度,あるいは臭気などの空気清浄度が考えられる。これらを総称して空気環境という。このような空気環境を人間の活動や建物・物品の保存に適するように改善することが換気の目的である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かんき【換気】
( 名 ) スル
屋内・室内の汚れた空気を、新鮮な空気と入れ替えること。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

換気
かんき
ventilation
室内の汚染空気を新鮮な外気と交換すること。換気には、製品の品質管理のために行われるプロセス・ベンチレーションという換気も含まれるが、重要なのは人間の保健衛生および熱環境調整上の必要性を満足するための換気で、これをヒューマン・ベンチレーションという。
 換気の目的は、粉塵(ふんじん)、有害ガス、細菌などの有害物質や、臭気、煙などの不快物質、および室内で発生する熱、水蒸気によって汚染された空気を排出し、新鮮外気を導入して人間に必要な酸素を供給するとともに、居住空間の温湿度、気流を適度に保って快適な熱環境を形成することである。この目的を達成するには、室内空気がある汚染度以上にならないように最小限の換気をする必要があり、この換気量を一般に必要換気量という。外気は通常、清浄と考えられているが、大気汚染の著しい地域ではかならずしも清浄であるとは限らないので、外気を浄化してから室内に導入することも行われる。[水畑雅行]

室内換気

ある特定の汚染物の発生のない一般の居住環境においては、室内空気汚染の指標として炭酸ガスが用いられる。これは、炭酸ガスが人体に有害であるからではなく、人体の熱、水蒸気の発生による熱環境の悪化、および臭気、粉塵、細菌による汚染は、室内の炭酸ガス濃度の増加とともに増大すると考えられるからである。
 室内で喫煙すれば、とくに空気の臭気、粉塵などの濃度の増加が著しくなり、必要換気量が増大する。室内空気を不快でない程度の臭気強度以下に保つためには、たばこ1本当り、喫煙者に対しては約15立方メートル毎時、非喫煙者に対してはその2倍の換気が必要といわれる。また、喫煙時の室内粉塵発生量の大部分はたばこの煙によるといわれる。
 ストーブやこんろなどの燃焼器具は、供給される空気中の酸素濃度の減少とともに不完全燃焼が盛んになり、酸素濃度が19体積%以下になると、人体に有害な一酸化炭素の発生率が急激に高くなるので、開放型の器具を室内で使用する場合は、とくに換気に注意を払わねばならない。大気には約21%の酸素が含まれているが、換気不良の室内で18%未満になった状態を酸素欠乏状態といい、農産物の貯蔵庫、坑内などの特殊環境でこの状態が発生することがある。これによる疾病症状を酸素欠乏症といい、一酸化炭素中毒症とは本質的に異なる。[水畑雅行]

作業環境における換気

作業環境においては種々のガス発生による汚染の可能性があり、その濃度がある限界値以上になると健康障害をおこす。この限界値を許容濃度という。作業者を対象とする個々のガスの許容濃度が日本産業衛生学会によって定められている。許容濃度は、正常で健康な成人が1日8時間以内の中程度の労働を行うときに、健康に有害な影響をほとんど及ぼさない程度の時間平均濃度である。したがって、これを一般の生活環境での許容濃度として用いるのは適当ではなく、一般環境では、作業環境における許容濃度の10分の1から100分の1程度とすることが推奨されている。[水畑雅行]

必要換気量

建築基準法施行令第129条の2の2によれば、中央管理方式の空調設備を設けた場合の室内の衛生的環境を確保するためには、1日平均値で、炭酸ガスは1000ppm、一酸化炭素は10ppm、粉塵は0.15ミリグラム毎立方メートル、気流は0.5メートル毎秒、のそれぞれの値以下、温度は17℃以上28℃以下、相対湿度は40%以上70%以下の基準におおむね適合するように空気を浄化して供給することが要求されている。
 必要換気量は、室内で発生する汚染物質が1種の場合には、その許容濃度のみに基づいて定められるが、2種以上の発生があり、それらが独立に汚染作用をする場合には、各必要換気量のうちの最大値をその室の必要換気量とし、複合的に作用する場合には、各必要換気量の合計をその室の必要換気量とする。
 必要換気量に関するわが国の規定は、建築基準法および空気調和衛生工学会換気規格などに定められている。建築基準法によれば、一般居室の必要換気量は、中央管理方式の空調設備を有する場合には、同法施行令第129条2項に定められる炭酸ガス許容濃度からの換算によって、在室者1人当り30立方メートル毎時以上、中央管理方式以外の機械換気設備を有する場合には、在室者1人当り20立方メートル以上と定められているが、自然換気設備の場合には、居室の床面積の20分の1以上の換気に有効な開口部を設けるか、この面積未満の開口しか得られない居室では、同条同項で定める最小有効面積以上の面積をもつ給・排気口を設けることが規定されているだけで、必要換気量の制限はない。また、特殊建築物や燃焼器具を設置した居室についても建築基準法に詳細に規定されている。[水畑雅行]

自然換気と機械換気

室の換気は、周壁にある開口の内外に圧力差があれば、その開口を通じて行われる。換気方法は、空気流の駆動力として自然力を用いる自然換気と、機械力を用いる機械換気に分類される。
 自然換気は、室内外温度差に基づく空気の密度差を利用する重力換気と、風圧力を利用する風力換気とに分けられる。密度差による浮力は風圧力に比べて一般に小さく、変動も比較的小さいから、重力換気量は風力換気量に比べて小さく、変動も小さい。しかし、高層建築の階段室においては煙突効果があるので、重力換気量は無視できない。自然換気は自然力に依存しているため、動力を必要としない利点はあるが、一定の換気量を維持できない。
 機械換気は、ほぼ一定の換気量が得られ、換気量も自由に選びうるので、大規模な建築や地下街などの大量の換気に適している。機械換気を行う場合、同時に自然力も作用するが、それは機械力に比べて比較的小さいので、換気量の変動は小さい。[水畑雅行]

換気方式

空気調和衛生工学会換気規格によれば換気方式は4種に分類される。第1種は機械による給排気で、あらゆる室の換気に適し、第2種は機械給気・自然排気で清浄室に適し、第3種は自然給気・機械排気で汚染室に適当である。以上の3種では、任意で一定の換気量が得られるのに対して、第4種は排気に換気筒、ルーフベンチレーター、モニタールーフなどの補助換気装置を用いた自然換気方式で、換気量は不定である。
 空気調和機から離れた室に調整空気を供給する場合のように、一般に空気を導くための管をダクトとよぶ。また、送風機やダクトなどの換気のために必要な装置、機械器具を換気設備と総称する。
 室内において、熱、粉塵、ガスなどの汚染源が固定している場合に、発生源の上部にフードなどを設けて汚染物をできるだけその近傍で捕集して排除するための換気方法を局所換気という。しかし、汚染物を局所換気によって完全に排除することが困難な場合や、汚染源が移動するような場合には、汚染物が広範囲に拡散されるため、室全体の換気をしなければならない。この方法を全般換気といい、通常、局所換気と併用される。
 製鉄工場や鋳物工場に代表されるような、熱が主たる汚染源となる高熱工場では、発生源の上部に設けたフードをルーフベンチレーターに直結して局所排気を行うとともに、工場の屋根に設けたモニタールーフを通じて全般排気を行って作業環境温度の上昇を抑制し、熱源からの放射熱を遮蔽(しゃへい)して、作業者を熱汚染から防護すべく考慮される。[水畑雅行]

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精選版 日本国語大辞典

かん‐き クヮン‥【換気】
〘名〙 屋内または室内の汚れた空気を外の新鮮な空気と入れかえること。通風。
※日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉四「採光及換気の便利を計れり」

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