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接吻【せっぷん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

接吻
せっぷん
kiss
唇を他人の唇,頬,手などに触れて,尊敬,愛情,挨拶などを示すこと。幕末にキス kissの訳語として造語された。儀礼的な接性愛としての接吻がある。手や足に接吻するのは尊敬と服従を意味し,近東から古代ローマに伝わったもので,特に足への接吻はその最大級の表示である。王侯貴族や聖職者にする接吻は 11世紀頃に形式化された。現代の欧米社会にみられる挨拶としての接吻は,一般には頬や額にして親愛の情を示す。性愛における接吻は,古今東西を問わず普遍的なもので,比較的接吻が日常化していない日本でも,古来から口吸いといわれて夫婦や恋人間で行われていた。

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デジタル大辞泉

せっ‐ぷん【接×吻】
[名](スル)相手の唇やほおなどに自分の唇をつけ、愛情や尊敬の気持ちなどを表すこと。くちづけ。キス。「恋人に接吻する」

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デジタル大辞泉プラス

接吻
2008年公開の日本映画。監督・脚本:万田邦敏、脚本:万田珠美。出演:小池栄子豊川悦司、仲村トオル、篠田三郎、大西武士、馬場有加、佐藤貢三ほか。第63回毎日映画コンクール女優主演賞(小池栄子)受賞。

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接吻
オーストリアの画家グスタフ・クリムトの絵画(1908-09)。原題《Kuss》。『抱擁』ともよばれる。接吻する男女はクリムト自身と恋人エミーリエがモデルといわれている。金色を基調として平面的かつ装飾的に描かれたクリムトの代表作の一つ。ウィーン、オーストリア美術館所蔵。

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接吻
中本道代の詩集。作者10年ぶりの新作詩集で、自身の生涯を表現した41編の作品からなる。2018年刊行。第26回萩原朔太郎賞受賞。

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世界大百科事典 第2版

せっぷん【接吻】

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大辞林 第三版

せっぷん【接吻】
( 名 ) スル
相手の唇や手などに自分の唇をつけること。愛情や尊敬の気持ちなどを表す。口づけ。口吸い。キス。 「 -スル/ヘボン 三版」 〔中国語から借用し、オランダ語 kús の訳語として「道訳法児馬ドウーフハルマ」(1815年)に載るのが最初という〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)

接吻
せっぷん
kiss英語
baiserフランス語
Kuドイツ語
唇を他人の身体のある部分または物に接触させ、尊敬、親愛、愛情などを表現する行為。起源については、容器のない時代に母親が幼児に水を口移しに与えたことからとか、母性愛の発露からとか、あるいは性的衝動で行う愛咬(あいこう)から、というような諸説がある。ともかく自分の愛情、親愛、尊敬などを表現する一方、接触の感度のよい唇で相手を感覚的に感じとろうとする欲求から生じたものといえよう。
 接吻は、人の面前で挨拶(あいさつ)や儀礼として行うものと、密室的な性愛表現のものとの二つに大別できる。後者の接吻は、人類の普遍的行為で、いうまでもなく夫婦や恋人間で交わされるもの。前者と違って舌や歯を併用する場合もある。これを日本では昔「口吸い」とよび、二つの口のある「呂」の字を隠語的に用い、性愛の秘戯としていた。「くちづけ」なる語が、接吻の意に使われだしたのは明治になってからで、それ以前はまったく性愛と無関係の「口癖」の意味であった。
 前者の挨拶や儀礼的なものには、近東から古代ローマに伝わった手や足への接吻がある。これは尊敬と服従の表示で、11世紀の教皇グレゴリウス7世のころ、王や司祭などには手に、教皇だけには足に接吻する取決めができた。足への接吻は最大の表示であった。また接吻は仲直りの儀礼ともなり、原始カトリック教会では「平和の接吻」、中世以来の「和解の接吻」などの名称も生まれた。ヨーロッパでは中世封建領主が、臣下の表彰にとくに唇の上に接吻を与えた。臣下は領主不在のとき、忠誠心を示すため領主邸の戸の扉や閂(かんぬき)に接吻した。
 現代欧米社会では、家族間で朝起きたときや夜寝るとき、親しい者たちが会ったり別れたりするとき、頬(ほお)や額に接吻する。男性は、婦人の手に儀礼として接吻する。こうした欧米人に比べ、東洋人には、挨拶や儀礼の接吻の習慣がほとんどない。[深作光貞]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せっ‐ぷん【接吻】
〘名〙 尊敬や愛情のしるしとして、相手のくちびるやほおなどに自分の口をあてること。くちづけ。くちすい。キス。キッス。
※和蘭字彙(1855‐58)「Kussen 接吻スル」
※春情浮世の夢(1886)〈河島敬蔵訳〉五「よしよし妾は御身の唇を接吻せば、恐らくは毒の余滴がその唇に残りしなら」 〔漢訳新約聖書〕
[語誌]もともと中国語で、挙例の「漢訳新約聖書」や白話小説等に見られる。それを借用して蘭語 kús の訳語として用いたのは、「道訳法児馬(ドゥーフハルマ)」(一八一五)が最初と思われる。明治に入ると、英語 kiss の訳語として定着し、明治二十年代には、翻訳物だけでなく創作にも用いられるようになった。

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