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抗体【こうたい】

妊娠・子育て用語辞典

こうたい【抗体】
自分とは違った異物抗原ウイルスや細菌など)が体内に入り込んだとき、そのたんぱく質に反応し、体から追い出すためにできる対抗物質。たとえば、はしかのウイルスに対する抗体、水ぼうそうのウイルスに対する抗体などです。花粉症の場合、異物とはスギ花粉で、「スギ花粉に反応する抗体」が体の中にたくさんあり、スギ花粉を排除しようと一生懸命反応していることになります。
なお、抗原がウイルスの場合、そのウイルスに対抗して特定タイプの抗体がつくられることがあります。妊娠中に行われるいくつかの抗体検査は、こうした体の仕組みを利用したもので、血液中の抗体の有無や量)を調べ、そのウイルスに感染したことがあるか、実際に感染しているかどうかを調べる検査です。

出典:母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授)
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朝日新聞掲載「キーワード」

抗体
免疫反応の担い手として生体内で作られるたんぱく質。抗原に結合する部位は、抗原ごとに異なり、厳密に見分ける。ヒトの抗体の遺伝子は個人差がほとんどないため、共通に使える。通常は外部から侵入した異物を抗原として認識し攻撃するが、認識に異常が生じて自己の組織も異物として標的にするようになった状態が、リウマチなど自己免疫疾患だ。
(2007-05-28 朝日新聞 朝刊 科学1)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

こう‐たい〔カウ‐〕【抗体】
生体内に抗原が侵入したとき、それに対応して生成され、その抗原に対してのみ反応するたんぱく質。実際に抗体として働くのは免疫グロブリン免疫体

出典:小学館
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

抗体
 自己の成分ではない物質が体内に侵入した場合,生体はそれと結合して除去しようとする機能をもっており,抗体というタンパク質を合成する.このタンパク質は,免疫グロブリンとよばれ,物理化学的性質および免疫学的性質によってG,M,A,D,Eの五つのクラスに分けられている.⇒免疫グロブリン

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

こうたい【抗体 antibody】
生体にウイルス,細菌,その他の細胞や動植物の成分などの抗原が侵入すると,生体の免疫系が刺激され,やがてそれらの侵入物に特異的に結合できるタンパク質が合成されて,細胞表面,血清その他の体液中に出現する。このタンパク質が抗体である。
抗体産生細胞
 抗原の侵入に対する生体免疫系の反応,すなわち免疫応答の主体をなす細胞はリンパ球系の細胞であって,これは胸腺由来リンパ球(T細胞)と骨髄由来リンパ球(B細胞)に大別される。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こうたい【抗体】
抗原の侵入を受けた生体がその刺激で作り出すタンパク質の総称。その抗原だけに結合する性質があり、結合によって抗原である細菌などを溶解したり、毒素を中和するなどして生体を防御する。免疫グロブリンに属する。免疫体。 → 抗原

出典:三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

抗体
こうたい
antibody
抗原の刺激によって生体内につくられ,この抗原と特異的に反応をする蛋白質をいう。抗原の影響下に血清や組織中につくられる免疫抗体と,特定の抗体が生れながらに存在する正常抗体がある。抗体はその抗原抗体反応の種類,すなわち抗原の違いによって,抗毒素,凝集素血球凝集素アナフィラキシー抗体,溶血素,溶菌素,補体結合性抗体などと呼ばれる。また,抗原の由来により,(1) 同種抗体 ヒトの血液型における凝集素のように自然にある抗体,(2) 自己抗体 自己の体内の病巣による抗原に対する抗体,(3) 異種抗体 抗体をもっている動物とは異なる種に由来する抗原に作用する抗体,に分類される。抗体産生に関与する細胞には,マクロファージ (抗原処理) ,T細胞 (ヘルパー細胞) およびB細胞 (抗体産生前駆細胞) の3種が考えられ,骨髄,脾臓,肝臓などで関与すると考えられているが,まだ解決はされていない。アレルギー,アナフィラキシーなどの生体反応を説明するのに,液体抗体,定着抗体に分けて考えることもある。その他,非特異性抗原に反応する非特異性抗体,フォルスマン Forssman抗体などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

抗体
こうたい
antibody
抗原と特異的に結合して抗原抗体反応をおこすもので、免疫グロブリンのいずれかに属する。抗原刺激に反応してBリンパ球より分化、増殖した抗体産生細胞(形質細胞)により産生される。それがおこす抗原抗体反応の種類により、抗体に、沈降素、凝集素、溶血素、抗毒素などの名がつけられることもある。[高橋昭三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

こう‐たい カウ‥【抗体】
〘名〙 生体内に侵入した抗原に対して形成されるたんぱく質の総称。抗原と抗原抗体反応を起こす。一般に動物の血清中に多く含まれ、その抗原に対する免疫性を生体に与える。化学的には血清グロブリンに属するたんぱく質で、リンパ系細胞でつくられる。抗原抗体反応の種類によって、凝集素、抗毒素、溶菌素、沈降素、溶血素などに分けられる。〔血液の科学(1944)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

抗体
コウタイ
antibody

抗原を生体に投与した際に産生され,その抗原と特異的に反応する免疫現象に本質的なタンパク質.通常,血清中に存在するが,リンパ液,脳脊髄液などの体液中,また組織に結合した状態でも存在する.とくに抗原の投与を受けない生体の血清中にも同様の物質が含まれ,血液凝集反応などに関与するものも知られる.このように,もともと存在するものは正常抗体と称し,抗原投与によって生じた抗体を免疫抗体という.血清中の抗体は大部分γ-グロブリン分画にある.[別用語参照]イムノグロブリン

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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