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意思【イシ】

デジタル大辞泉

い‐し【意思】
何かをしようとするときの元となる心持ち。「本人の意思に任せる」
法律用語。
民法上、身体の動作の直接の原因となる心理作用や、ある事実に対する意欲をさす。
刑法上、自分の行為に対する認識をさし、時には犯意と同じ意味をもつ。「犯行の意思
意志用法

出典:小学館
監修:松村明
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大辞林 第三版

いし【意思】
心の中に思い浮かべる、何かをしようという考え。思い。 「撤回する-はない」
〘法〙
民法上、欲求ないし承認。表示行為の直接の原因としての心理作用。
刑法上、自分の為そうとする行為についての認識。 〔 (1) 元来は漢籍に典拠を持つ語。英語の motive や idea また will などの訳語とされた。西周にしあまね「致知啓蒙」(1874年)には will の訳語としてある。その後、主に法律関係で用いられてきた。 (2) 同音語の「意志」は何かをしよう、したいという積極的な心の働きのことであるが、それに対して「意思」は法律分野で用いる語で、何かをしようという時に思い浮かぶ考えや意図をいう〕

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

意思
いし
法律上は、一定の法律効果を発生させようとする意欲。たとえば、甲が乙のもっている家を買いたいと思ったり、自分の死後はある土地を長男にやりたいと思ったりすること。この意欲は、これを外部に表す行為(意思表示)といっしょになって初めて法律的な意味をもつ。この場合の意思を効果意思といい、それを外部に表す行為を表示行為という。
 近代の民法は、自由で独立の意思を法律の基礎に置いて(私的自治の原則)、法律行為の効果は当事者がそれを意欲するから発生するという考え方にたっている。もっとも、意思に法律効果が与えられるのは、それが与えられるにふさわしい場合に限られ、たとえば、友人間の儀礼的な約束とか、宗教上・社交上の約束などは効果意思がないとして、その法律効果が否定される場合もある。[高橋康之]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

い‐し【意思】
〘名〙
① 何事かをしようとする考え。思い。心持。
※左経記‐長元七年(1034)八月二五日「此事如意思に令相叶給はは」 〔英和外交商業字彙(1900)〕〔論衡‐変動〕
② 法律用語。
(イ) 民法上では行為の直接の原因となる心理作用。あるいは、法律上の効果を発生させようという意欲をいう。
※民法(明治二九年)(1896)九一条「公の秩序に関せざる規定に異なりたる意思を表示したるときは其意思に従ふ」
(ロ) 刑法上では、自分がしようとする行為に対する認識をいい、犯意と同じ意味に使用される場合もある。
※刑法(明治四〇年)(1907)四三条「但自己の意思に因り之を止めたるときは其刑を減軽又は免除す」
[語誌]→「いし(意志)」の語誌

出典:精選版 日本国語大辞典
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