Rakuten infoseek

辞書

情報処理【じょうほうしょり】

デジタル大辞泉

じょうほう‐しょり〔ジヤウホウ‐〕【情報処理】
与えられた情報から目的に添った情報を導き出すこと。
コンピューターを使用して行う処理一般のこと。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

じょうほうしょり【情報処理】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

じょうほうしょり【情報処理】
収集した多量の情報に、コンピューターなどを使って分類・整理・選択・演算などの処理を施して、目的に応じた情報を得られるように加工すること。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

情報処理
じょうほうしょり
information processing
情報の獲得,記録,整理,検索,表示,配布などその取り扱い。近年は特にコンピュータを使った操作をさすことが多い。15世紀半ばの印刷術の発明に始まり,写真と電話の発明,さらに 20世紀後半のコンピュータの大量生産にいたるまで,この数世紀の間に,情報を記録,蓄積,複製する能力は飛躍的に拡大した。さらに,音声情報や視覚情報を保存,伝達する新しい技術(オーディオテープ,光ディスク,光ファイバなど)により,情報処理はさらなる進歩をとげた。高速のコンピュータは,その周辺機器の発達とも相まって,蓄積されたデータをきわめて効率的に操作,修正することができる。その結果,この種のコンピュータを使った情報システムは多様な仕事をこなせるようになった。加えて,インターネットの発達により,コンピュータの実用性は飛躍的に向上した。こうした技術革新により,情報はその重要性において物的資源やエネルギー資源に匹敵する新たな基礎資源となった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

情報処理
じょうほうしょり
主として自動装置を用い、情報の処理・加工を行うことをいうが、一般にはコンピュータを用いて業務を処理すること、および処理の技法、処理手続きの開発・運用全般についていうことが多く、きわめて広い範囲の概念を含んでいる。情報の形は、文字・数値のような文字情報、話しことば・音楽のような音声情報、図画・写真のような画像情報、圧力・温度・流量のような物理量情報とに大別することができる。現在コンピュータは、文字・数値情報を機械処理するのにもっとも適しているとされるが、印刷機、録音・再生装置、映画撮影機・映写機、テレビ放送機・受像機なども、広義に解釈すれば、それぞれが情報処理装置の一種ということができる。
 情報の処理とは、情報を記録し蓄積すること、蓄積された情報のなかから必要な情報を選び出して取り出したり再生したりすること、情報を伝送・伝達すること、情報を複製すること、情報を変換すること、数値計算すること、情報の並べかえ、転写を行うことなどをさす。コンピュータで処理される業務は、ほとんどがいまあげた操作の繰り返しといってよい。情報の蓄積・伝送・処理(従来の)を総合した情報処理体系が構築されている。
 ただし、情報のもっている意味と、その内容の理解については、一部で機械化する試みはあるにせよ、最終的には人間の責任において行わなくてはならないことを忘れてはならない。また、においや味などのように、現在では簡単に機械で記録・再生することのできない情報も存在することを付言しておく。[小野勝章]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

じょうほう‐しょり ジャウホウ‥【情報処理】
〘名〙 多種多様な資料を、必要な情報が得られるように処理・加工すること。特に、コンピュータを利用するものをさすことが多い。
※整理学(1963)〈加藤秀俊〉事務処理の技術「こうした事務━━情報処理━━における自動化〔データ‐プロセシング〕は、『事務革命』という名で呼ばれている」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

最新 心理学事典

じょうほうしょり
情報処理
information processing
心理学に影響を与えた情報の処理という概念には二つの流れがある。第1はシャノンShannon,C.以来の情報理論の研究を受けた流れであり,通信伝送系のうえでの情報の流れや情報の定量化が主たる研究関心となっている。第2はニューウェルNewel,A.とサイモンSimon,H.らが開始した人工知能artificial intelligence(略称はAI。人間の認知的活動をコンピュータでシミュレートしたプログラムやシステム)の考えを受けたもので,コンピュータのメモリ上での知識の表現とその利用を主たる関心事としている。

 第1の流れとして,情報理論による情報処理アプローチが提唱されるようになったのは,1940年代である。1940年代の後半,シャノンはノイズのある伝送路上で信号を転送するという観点から,信号に含まれる不確実性uncertaintyを数量化し,これを情報量とした。事象Eが起きる確率を)とすれば,情報量)は,)=-logP)で表わされる。1bit(ビット)は,1枚のコインを投げたときの裏か表のように,確率1/2で起きる事象の情報量であり,青・白・赤・黒という四つの値しかもたない事象,すなわち確率1/4で起きる事象の情報量は2bitである。伝送系(チャンネル)の概念は1950年代にはさまざまな形で心理学に移入された。図は情報伝送系の情報処理モデルの基本形である。これらのモデルでは,心的過程をいくつかの段階に分け,その間の情報伝送を想定するのが特徴である。伝統的には知覚や注意といった心的過程のモデル化に用いられることが多い。サンダースSandars,F.A.はこの基本形に覚醒活性努力といった心的資源の消費を伴う過程を統合した。これは伝送型の情報処理アプローチの拡張版と見ることができる。

 第2の流れは,1950年代の後半に誕生した,人工知能研究に由来している。人工知能分野では,1970年代に,言語学や認知心理学との交流を通じて知識表現knowledge representationという概念が提案されるようになり,思考・記憶・言語・感情の学際的なモデル化が強力に推進された。この動向が1970年代後半の認知科学という新学際領域の形成につながった。なお,知識表現という用語は,心理学では表象,工学では表現,言語学では表示と翻訳されることが多い。

 この知識表現という考えの背景には各種の知識は記号として人間の心(記憶と考えてよい)の中で表わされており,ひいてはコンピュータのメモリ上でも表わすことができるという見方がある。その代表がニューウェルの物理記号システムである。このシステムでは,人間の心をコンピュータ言語(とくにリスプLISPなどの記号処理言語)で表わされる処理系に近似させることが可能であるとされる。すなわち思考・学習・記憶といった知的過程は記号の計算とみなすことができるという考え方である。具体的には,たとえば部屋というものがいろいろな部分から成っていることをわれわれは知っているが,この知識は「部屋→壁,天井,床,窓……」という記号の変換によってもたらされると考えることができる。あるいはある人が欲しがっていたものを手に入れることができたら,その人は喜んでいるだろうという感情にかかわる推論をわれわれは行なうことができるが,この推論は「目標状態(達成)→喜び」という記号の変換によってもたらされると考えることができる。

 人工知能の分野では知識表現の方法として意味ネットワークsemantic network,フレーム理論frame theory(日常的な事象を構造とスロットで表わす。たとえば「家」は屋根,ドア,窓などの構造を含む。構造,たとえば「屋根」という構造のスロットに特定の値,すなわち瓦,藁葺き,トタンなどの値が入ることにより屋根の形状が決定される),論理式プロダクションシステムproduction system(「もしも~ならば……せよ」といった条件文のリストにより手続き的知識を表わす)など多くの形式が提案されており,心理学においてもそれぞれについて一定の支持が得られている。この中ではミンスキーMinsky,M.によるフレーム理論が,心理学において伝統的なスキーマschema(図式ともいう。ものの見方における枠組みのこと)と親和性が高いこともあり,よく参照されている。なお,フレームやスキーマなどのように,獲得された知識や仮説駆動型の情報処理をトップダウン処理top-down processing(たとえば「家」だという認識のもと,どこかにあるドアを探すなど),入力されるデータ駆動型の処理をボトムアップ処理bottom-up processing(たとえば一部しか見えない屋根,ドア,窓から,「家」であると結論するなど)という。

 人間の心を記号の計算システムとしてとらえる見方は,人工知能の領域だけではなく生成文法の創始者チョムスキーChomsky,N.によっても強く主張され,認知心理学の領域でも支持がある。哲学ではこの考えが心の計算理論という名称で確立している。これは,心のしくみとして記号計算の実在性を主張する立場であり,人間を,刺激を反応へと変換するコンピュータにたとえるのにとどまるコンピュータ・メタファーcomputer metaphorとは一線を画する立場となっている。

 以上見てきたように,情報処理という考え方は,心のメカニズムを解明しようとする認知心理学研究を推し進める大きな駆動力となった。しかし,このアプローチが前提とする心を環境から独立した個体モデルとしてとらえる見方には,批判もある。たとえば1990年代前半から顕著となった状況主義,文化プロセス生態心理学,アフォーダンス理論などによる身体化の強調などの考え方には,心を状況,環境,文化,身体から切り離されたメカニズムとしてとらえる情報処理アプローチの限界を超えることをめざす,という側面がある。 →ニューラルネットワークモデル
〔徃住 彰文〕

出典:最新 心理学事典
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

情報処理」の用語解説はコトバンクが提供しています。

情報処理の関連情報

他サービスで検索

「情報処理」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.