Rakuten infoseek

辞書

悪党【あくとう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

悪党
あくとう
悪者の意であるが,特に鎌倉時代末期以降,幕府荘園領主に反抗する地頭御家人非御家人名主 (みょうしゅ) などの集団をいった。次第に大勢力となり,荘園支配を脅かし,室町時代には国人 (こくにん) に発展した。後醍醐天皇に従った東大寺領伊賀国黒田荘の悪党などが有名。江戸時代には博徒らをこの名で呼んだ。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

あく‐とう〔‐タウ〕【悪党】
悪事を働く者の仲間。
悪人。悪者。
中世、特に南北朝時代、荘園領主や幕府に反抗した荘民とその集団。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉プラス

悪党
1965年公開の日本映画。監督・脚色新藤兼人原作谷崎潤一郎による戯曲『顔世』、撮影:黒田清巳。出演:小沢栄太郎岸田今日子乙羽信子木村功殿山泰司、加地健太郎、清水絃治ほか。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

悪党
米国の作家ロバート・B・パーカーのハードボイルド小説(1997)。原題《Small Vices》。「スペンサー」シリーズ。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

あくとう【悪党】
一般的には悪事を働く集団。〈わるもの〉。歴史的には鎌倉後期から南北朝期にかけて,秩序ある体制を固めようとする支配者によって,夜討,強盗,山賊海賊などの悪行を理由に,禁圧の対象とされた武装集団をさす。《峯相(みねあい)記》によると,悪党はそのころ山伏や非人の服装であった柿色の帷子(かたびら)を着て,を被り,面を覆い,飛礫(つぶて),撮棒(さいぼう),走木(はしりぎ)など,特有の武器を駆使して,博奕や盗みをこととし,荘園などの紛争がおこると,賄賂をとって一方に担しつつ,状況によっては平然と寝返るなど,奔放な活動を展開した。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

あくとう【悪党】
わるものの仲間。 -の一味
悪人。悪者。
中世、荘園領主や幕府の支配に反抗し、社会の秩序を乱す者。また、その集団。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

悪党
あくとう
鎌倉中・末期から南北朝内乱期にかけて、反幕府、反荘園(しょうえん)体制的行動をとった在地領主、新興商人、有力農民らの集団をいう。悪党は、山賊、海賊とともに、鎌倉幕府から鎮圧の対象とされた。悪党は、(1)荘園領主による代官職の否認、(2)得宗(とくそう)(北条)政権による御家人(ごけにん)所領(地頭職)の否定、(3)得宗政権の経済政策(港湾・都市など独占)の強行、(4)支配下農民との矛盾対立、(5)蒙古(もうこ)襲来を契機とする社会経済情勢の急激な変化、などを要因として発生した。彼らは、悪党張本(ちょうほん)を中心に、一族、下人(げにん)、所従(しょじゅう)など血縁関係者を集め、さらに近隣の在地領主層と連携して、当該地域における分業、流通の支配を目ざし、数百人に及ぶ傭兵(ようへい)を組織することもあった。
 13世紀の後半に活動を開始した伊賀国(三重県)黒田庄(しょう)の悪党は、東大寺の年貢米を奪い、寺使を追放して路次(ろじ)を切りふさぎ、やがて荘民の支持を受けて、東大寺から独立を宣言するに至った。14世紀の初頭、播磨(はりま)国(兵庫県)矢野庄では、在地領主寺田氏が夫役をめぐって農民と対立し、荘内に城郭を構えて討伐軍と戦い、ついには都鄙(とひ)名誉の悪党と称されるまでになった。1315年(正和4)兵庫関を襲った悪党は、瀬戸内海沿岸から淀(よど)川流域にかけて拠点をもつ山僧良慶以下100余人の商人集団であり、彼らは、得宗家の港湾独占に反対して蜂起(ほうき)したのであった。悪党は「ハシリヲツカイ、飛礫(ひれき)ヲナゲ」(峰相(ほうそう)記)て、敵軍を悩ませ、奇襲攻撃を得意とし、行動範囲が数か国に及ぶこともあった。異類異形(いるいいぎょう)の人々とよばれているが、その組織行動は、鎌倉幕府の御家人体制とは明瞭(めいりょう)に異なっている。諸国悪党の蜂起は内乱状況を生み出し、畿内(きない)近国の悪党を組織した後醍醐(ごだいご)天皇の討幕運動が鎌倉幕府を崩壊させたのである。地域的支配を目ざす悪党の組織は、14世紀の後半には国人一揆(こくじんいっき)の組織へと受け継がれていく。[佐藤和彦]
『佐藤和彦著『南北朝内乱史論』(1979・東京大学出版会) ▽小泉宜右著『悪党』(教育社歴史新書)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

あく‐とう ‥タウ【悪党】
〘名〙
① 悪事をはたらく者の集団。また、後には一人の場合にもいう。
※続日本紀‐霊亀二年(716)五月丙申「然不遵奉、隠蔵売買、是以、鋳銭悪党、多肆姧詐
※鼠坂(1912)〈森鴎外〉「本当に小川さんは、優しい顔はしてゐても悪党(アクタウ)だわねえ」
② 鎌倉末から室町時代前期に活発な動きを示した、荘園の反領主的な武士・荘民とその集団。
※園太暦‐貞和三年(1347)七月三日「正安三年 依悪党沙汰事南都僧抑留公請云々」
③ 人をののしって呼ぶ言葉。
※渚(1907)〈国木田独歩〉三「畜生! 恩知らず、悪党(アクタウ)、馬鹿親爺!」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

悪党」の用語解説はコトバンクが提供しています。

悪党の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.