Rakuten infoseek

辞書

応力【おうりょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

応力
おうりょく
stress
物体に外力が作用すると,物体内部にはもとの形状や寸法を保とうとする抵抗力(すなわち内力)が生じ,破断しないかぎり外力と釣り合っているはずである。この内力は,物体内に仮想する断面の取り方や断面上の位置によって変化する。内力 S が仮想断面(断面積 A)上で一様である場合は,S/A の値をもって応力あるいは応力度という。断面上で内力が変わるときには,ある位置の微小面積 ΔA に作用する内力 ΔS との比,すなわち ΔS/ΔA をとり,ΔA が 0に近づくときの極限値で定義する。仮想断面上に作用する応力の方向は,断面に対して常に垂直とはかぎらず,一般にはある傾きをもつ。したがって,この応力の断面に垂直な成分を垂直応力,断面に沿う成分を剪断応力,ずれ応力または接線応力と呼ぶ。前者で断面の外方向に向くときを引っ張り応力,断面に向かって押すように作用する場合を圧縮応力という。(→主応力

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

おう‐りょく【応力】
物体が外力を受けたとき、それに応じて内部に現れる抵抗力。物体内部に任意の単位面積を考え、その両側が互いに及ぼし合う力の大きさと方向で表す。内力。歪力(わいりょく)。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

岩石学辞典

応力
一般に物体の内部に考えた任意の単位面積を通して,その両側の物体部分が互いに相手に及ぼす力をその面に関する応力(stress)というが,応力にはいくつかの異なった定義がある.(1) 単位面積当たりの内部の力の強さで,物体の二つの隣接した部分の間にかかる作用と反作用をいう.ストレスは剪断応力(shearing stress)の接線成分,引張り応力(tensional stress),圧縮応力(compressional stress)などがある.(2) 外力が物体に働いた場合の物体の変形に対する抵抗で,ストレスは外力と等しい.(3) 静水圧によって保たれている平衡状態を不安定にする一方向の力.(4) 物体内部の任意の面の単位面積に働く力をいう.(5) 物体を変形する,または変形するように働く力をいい,単位面積当たりの力で測られる.ラテン語のstringereは引き合うの意味.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

おうりょく【応力 stress】
物体に外部から力が作用するとき,その反作用として物体内に生ずる分布内力を応力という。応力の大きさは単位面積に作用する内力の大きさにより定義され,これを応力度あるいは応力強さともいうが,一般には応力度のことを単に応力と呼び,以下の解説でも応力という場合は単位面積当りの応力を指すことにする。したがって,応力の単位は〈力÷面積〉の次元をもちkgf/cm2,kgf/mm2が多く用いられ,英米などヤード・ポンド法の国ではpsi(ポンド毎平方インチ)が用いられる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

おうりょく【応力】
物体に外力が加わる際、その物体内部に生ずる抵抗力。物体内の任意の面の両側の部分が互いに力を及ぼし合う。圧力・張力は応力の例。内力。歪力わいりよく

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

応力
おうりょく
物体に外から力を加えたとき、物体内部に仮想的な面を考えて物体を二つに分けて考えると、その面の両側は互いに力を及ぼし合っている。単位面積当りのこの力を応力という。この力の方向が面に垂直のとき法線応力、面に平行のときずり応力という。一般に斜めのときは、両方の成分があることになる。法線応力が互いに押し合う向きのとき圧力、引き合う向きのとき張力という。
 応力を定義するには、まず、面の方向(面の法線方向)を指定し、次のその面を通して及ぼし合う力の大きさと方向を与えなくてはならない。すなわち、応力は面の方向を示すベクトルと、力を示すベクトルとで与えられ、したがって、応力は2階のテンソルで表される。応力をTで表すと、x軸に垂直な面を考え、この面を通して及ぼし合う力のxyz成分をTxxTxyTxzで表す。同様にTyxTyyTyzTzxTzyTzzが考えられるが、力のモーメントがつり合っている条件としてTyzTzyTyxTxyTxzTzxでなくてはならない。したがって応力テンソルには一般にTxxTyyTzzTyzTzxTxyの六つの独立な成分があり、全体として応力T

と書ける。このうちTxxTyyTzzが法線応力(正のとき張力、負のとき圧力)の成分であり、TyzTzxTxyがずり応力の成分である。xyz軸を適当に選ぶと、ずり応力成分がすべてゼロとなるようなxyz軸を探し出すことができる。このとき応力テンソルは

となる。このときのxyz軸を応力の主軸、TxxTyyTzzを主応力という。流体中の静水圧の場合はTxxTyyTzz=-PPは静水圧)である。[和田八三久・西 敏夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

おう‐りょく【応力】
〘名〙 物体内に存在する内力。物体内に考えた面を両側から互いに押し合っている場合を圧力、引き合っている場合を張力、その面の両側を互いにずらすような場合をずれ応力という。内力。ストレス。⇔外力。〔工学字彙(1886)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

応力」の用語解説はコトバンクが提供しています。

応力の関連情報

他サービスで検索

「応力」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.