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【ボウ】

デジタル大辞泉

ぼう【忘】[漢字項目]
[音]ボウ(バウ)(漢) [訓]わすれる
学習漢字]6年
記憶がなくなる。わすれる。「忘恩忘我忘却忘年会健忘備忘録

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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精選版 日本国語大辞典

ぼう‐・ず バウ‥【忘】
〘他サ変〙 ⇒ぼうずる(忘)

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ぼう‐・ずる バウ‥【忘】
〘他サ変〙 ばう・ず 〘他サ変〙
① わすれる。忘却する。
※正法眼蔵(1231‐53)説心説性「心性ふたつながら忘ずといふは、心の説あらしむる分なり」
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)五「古郷を忘ぜず生国をおもんじ」
② (「前後を忘ずる」「思いに忘ずる」などの形で) 正気を失う。われを忘れる
曾我物語(南北朝頃)七「前後を失ひ、思ひにばうじ果ててぞ居たりける」

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わす・る【忘】
[1] 〘他ラ四〙 (主に上代に用いられたが、可能・自発の助動詞「る(れる)」を伴った形で後世にも用いられる。→「わすれる(忘)」の語誌)
① わざわざ記憶から消そうとする。意識して忘れようとする。思い切る。
※書紀(720)神代下・歌謡「沖つ鳥 鴨著く島に 我が率(ゐ)寝し 妹は和素邏(ワスラ)じ 世のことごとも」
※大和(947‐957頃)八四「わすらるる身をば思はずちかひてし人の命の惜しくもあるかな」
② 物事についての記憶をなくしてしまう。失念する。
万葉(8C後)五・八八〇「天ざかる鄙(ひな)に五とせ住ひつつ都のてぶり和周良(ワスラ)えにけり」
※平家(13C前)三「汝しれりや、忘れりや、ある聖をもっていはせし事は」
③ 他に熱中したり思いつめたり、心をひかれたりする物事があって、それが、ある事を気にかけない状態にする。
※源氏(1001‐14頃)野分「つくりわたせる野べの色をみるに、はた、春の山もわすられて、すずしろおもしろく」
※平家(13C前)一「子を思ふ道にまよひぬれば、いぶせき事もわすられて」
[2] 〘自他ラ下二〙 ⇒わすれる(忘)

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わすれ【忘】
〘名〙 (動詞「わすれる(忘)」の連用形の名詞化)
① わすれること。忘却。
※万葉(8C後)二〇・四三四四「忘らむて野行き山行き我れ来れど我が父母は和須例(ワスレ)せぬかも」
② 魚の鰭(ひれ)の部分名。背鰭の中ほどの所をいう。

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わす・れる【忘】
[1] 〘自ラ下一〙 わす・る 〘自ラ下二〙 覚えていたことが自然に頭から消える。ある物事の記憶がなくなる。
※古事記(712)上・歌謡「沖つ鳥 鴨著(ど)く島に 我が率寝し 妹は和須礼(ワスレ)じ 世のことごとに」
[2] 〘他ラ下一〙 わす・る 〘他ラ下二〙
① 物事についての記憶をなくしてしまう。失念する。また、おぼえそこなう。
※万葉(8C後)一五・三六〇四「妹が袖別れて久になりぬれど一日も妹を和須礼(ワスレ)て思へや」
※枕(10C終)一六一「なほ過ぎにたる事わすれぬ人は、いとをかし」
② 他に熱中したり思いつめたりする物事があって、それが、ある事を気にかけない状態にしたり、思い捨てたりさせる。
※蜻蛉(974頃)中「このごろはよろづわすれて、このことをいそぐ」
※大鏡(12C前)六「こよなくあたたまりて、寒さもわすれ侍にき」
③ うっかりして、持って行ったり持って来たりするべきものを、ある所に置いたままにする。
※石山寺本大般涅槃経平安初期点(850頃)二〇「道路に遺(ワスレ)落せる物有るを見る」
④ すべきことを、うっかりしてしないままにする。動詞の連用形に付けても用いる。「火を消し忘れる」「手紙を出し忘れる」など。
※宇治拾遺(1221頃)三「あはれ、やり戸を明ながら、わすれてきにける」
[語誌](1)「わする」は下二段型のほかに、上代の東国語を中心に四段型がある。この二語については、四段型を古形、下二段型を新形とみるとらえ方と、四段型は意志的行動としての記憶の消去、下二段型は自然の心理現象としての忘却とみるとらえ方とがあるが、活用の型が異なるということは、原初的には文法的意味が異なっていたもので、有坂秀世は、四段型に受動態を示す辞が加わって融合したのが下二段型であると説明する(国語音韻史の研究‐「わする」の古活用について)。「万葉集‐三四九八」の「海原の根柔ら小菅あまたあれば君は和須良(ワスラ)す我れ和須流礼(ワスルレ)や」は、両者の意味の違いがよくみてとれる例である。
(2)しかし、(一)の挙例「古事記」の「和須礼(ワスレ)じ」は、「書紀‐神代下・歌謡」では「和素邏(ワスラ)じ」とあり、かなり古くから両者は混同されていたようで、次第に下二段型が四段型の意味領域を侵すようになる。その意味では、「隠る」「恐る」などと同様、四段型は古形、下二段型は新型としてとらえることができよう。

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