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必須元素【ヒッスゲンソ】

デジタル大辞泉

ひっす‐げんそ【必須元素】
生物の生存にとって必要不可欠で、外部から特に摂取しなければならない元素炭素水素酸素窒素リン硫黄(いおう)カリウムマグネシウムカルシウムナトリウムケイ素マンガン亜鉛コバルトモリブテンホウ素ヒ素ヨウ素など。動物と植物では異なり、また、炭素や酸素など必要量が多い多量必須元素と、ヒ素やヨウ素など必要量が少ない微量必須元素とがある。必要元素不可欠元素

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世界大百科事典 第2版

ひっすげんそ【必須元素 essential element】
生物を分析すると50種類以上の元素が含まれているが,そのすべての元素が生物の生育に必要というわけではない。生物の生育に必要とされる元素を必須元素というが,現在,必須元素と一般に認められ,科学的にも証明されているものは,植物と動物では異なるが,植物の場合は炭素C,水素H,酸素O,窒素N,カリウムK,カルシウムCa,硫黄S,マグネシウムMg,リンP,鉄Fe,マンガンMn,亜Zn,銅Cu,モリブデンMo,塩素Cl,ホウ素Bの16種類である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

必須元素
ひっすげんそ
植物や動物の生育や生存にとって必要不可欠な元素。今日までに必須性の証明されている元素は、植物では炭素、酸素、水素、窒素、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、硫黄(いおう)、塩素、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素、銅、モリブデンの16種である。前記のうち、炭素から硫黄までは必要量が多く多量要素とよばれている。これに対し、塩素以下は必要量が少なく微量要素とよぶ。必須性の証明は、植物の場合厳密な水耕実験などの生育実験や生体反応実験において重要な役割を演じており、ほかの元素では代替されないなど機能面からなされる。植物体中に普遍的に検出される元素は40種類以上あるが、ある元素が生物体中に存在してもそれが必須元素とは限らない。必須元素以外の元素で今後必須性が証明される可能性もある。また、必須性が証明されていない元素でも、ナトリウム、ケイ素、アルミニウム、セレン、ニッケル、コバルトなどある特定の植物の生育に有益な影響を与える元素があり、これを有用元素という。必須元素は植物と動物では異なっており、動物ではホウ素は必須ではないが、ナトリウム、ヨウ素、セレン、クロム、スズ、バナジウム、フッ素、ケイ素、ニッケル、ヒ素が必須元素として追加される。[小山雄生]
『山崎耕宇・杉山達夫・高橋英一・茅野充男・但野利秋・麻生昇平著『植物栄養・肥料学』(1993・朝倉書店) ▽今井弘著『生体関連元素の化学』(1997・培風館)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

必須元素
ヒッスゲンソ
essential trace element

微量ではあるが生命活動に不可欠な元素.二つ以上の酸化状態をとることができる遷移金属(Fe,Co,Ni,Cu,Mn,Zn,Cr,V,Mo,W)やSe,Iなどが含まれる.ヒトの体重1 kg 当たりの含量:Fe(86 mg),Zn(29 mg),Mn(1.4 mg),Cu(1.1 mg),Se(0.17 mg),I(0.16 mg),Ni(0.14 mg),Mo(0.14 mg),Cr(0.03 mg),Co(0.02 mg),V(0.02 mg).これらは合わせても体重の0.1% 以下で,体の大部分は,主要元素であるC,H,O,N,S,P,Na,K,Mg,Ca,Clからできている.微量元素の多くは補酵素としてはたらく.たとえば,ヘムに配位するFe,ビタミン B12 に配位するCo,ウレアーゼ活性に必要なNi,光合成系の電子伝達因子プラストシアニンに含まれるCu,アルギナーゼ(arginase)のMn,グルコース耐性因子(glucose tolerance factor)中のCr,ハロペルオキシダーゼ(haloperoxidase)のV,アルデヒド酸化酵素(aldehyde oxidase)やキサンチン酸化酵素(xanthine oxidase)のMo,カルボン酸還元酵素(carboxylic acid reductase)のはたらきを助けるWなどが典型例.亜鉛Znは味覚機能にも必須である.[別用語参照]鉄-硫黄タンパク質亜鉛酵素銅酵素ヘモシアニンセレノシステインL-チロキシン

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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