Rakuten infoseek

辞書

微細構造【びさいこうぞう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

微細構造
びさいこうぞう
fine structure
近接したエネルギー準位,またはこれらの準位が存在するために生じる近接したスペクトル線をまとめて多重項または多重線として考察するとき,これらの構造を微細構造という。一般に原子のエネルギー項は縮退しているが,電場や磁場が加わると退がとけて少しだけエネルギーが異なるエネルギー多重項に分裂して微細構造が現れる。スペクトルではシュタルク効果ゼーマン効果として多重線が現れる。原子では微細構造は電子のスピン,スピン軌道結合,相対論的効果として説明される。分子では回転エネルギーによる微細構造もある。原子核に起因する多重項の分裂は小さく,超微細構造と呼んで区別される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

岩石学辞典

微細構造
組織(texture)と同意語で,結晶粒間の幾何学的配列および内部関係と,粒間の内部的な特徴をいい,冶金学などで使用する語との混同をさけるような場合に用いられる[Mason : 1978, Baker : 1990].

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

びさいこうぞう【微細構造 fine structure】
元来は,原子の発光スペクトルにおいて,波長の接近した何本かの発光線が一群となって観測される場合,その構造を一般的に微細構造と呼んだが,現在は主として電子のスピン軌道相互作用による発光線の分裂,または同じ原因による原子内の電子のエネルギー準位の変化について用いられる。 原子内の電子は,空間的な運動による軌道角運動量L(プランク定数をhとして,h/2πを単位としてはかる)のほかスピンと呼ばれる固有の角運動量S(同じくh/2πを単位としてはかる)をもち,両者に伴う磁気モーメントの間には相互作用(スピン軌道相互作用)がある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

化学辞典 第2版

微細構造
ビサイコウゾウ
fine structure

広義には,各種のエネルギー準位に生じる微細な分裂,またはそれによってスペクトルに現れる微細な構造をいう.狭義には,原子において,全軌道角運動量量子数Lおよび全スピン角運動量量子数Sで指定されるエネルギー準位が,スピン-軌道相互作用によって小さな分裂を生じて多重構造を示すこと,ないしは,そのために原子スペクトルに現れる多重構造のことをいう.たとえば,NaD線は588.997と589.593 nm の2本からなる微細構造を示す.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

微細構造」の用語解説はコトバンクが提供しています。

微細構造の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.