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【ず】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


大宝,養老律における五刑の一種。鉄製,あるいは木製の首かせを着して使役する刑。その期間は1年から3年に及んだ。律令制においては,徒刑以上の刑は,特に慎重な執行が望まれており,上訴についても特別な規定がある。平安期以降,検非違使の庁例時代になると次第にその期間が延長される傾向が生じ,私鋳銭犯のごときは無期徒刑に処された。明治初年の刑法典である『仮刑』『新律綱領』には正刑の一つとして採用されている。 1873年の『改定律例』においてそれにかわり懲役が行われることとなった。

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デジタル大辞泉

あだ【徒】
[形動][文][ナリ]
実を結ばずむなしいさま。無益なさま。むだ。「せっかくの好意がになる」
浮ついたさま。不誠実で浮気っぽいさま。
「―なる恋にはあらで、女夫(めおと)の契を望みしなり」〈紅葉金色夜叉
一時的ではかないさま。かりそめ。
「なかなかに―なる花は散りぬともまつを頼まぬ人のあらめや」〈為頼集〉
いいかげんなさま。粗略だ。
「まだしき時に方さまの御心づかひゆゑと、それはそれは―に存ぜぬに候」〈浮・文反古・五〉

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いたずら〔いたづら〕【徒】
[形動][文][ナリ]
存在・動作などが無益であるさま。役に立たないさま。むだ。「に時を過ごす」
あるべき物がないために物足りないさま。なんの風情もないさま。
「入江の―なる洲(す)ども」〈更級
何もすることがないさま。退屈。→悪戯(いたずら)
「舟も出ださで―なれば」〈土佐

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かち【徒/徒歩/歩/歩行】
乗り物を使わないで歩くこと。徒歩(とほ)。
「―で山へ登りました」〈二葉亭訳・片恋
(「徒士」とも書く)
㋐江戸時代、武士の身分の一。騎乗を許されない下級の武士。おかち。
㋑「徒侍(かちざむらい)」に同じ。
㋒「徒組(かちぐみ)」の略。

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ず〔ヅ〕【徒】
律の五刑の一。今の懲役刑にあたる。1年から3年まで半年ごとの五等級があり、流(る)より軽く、杖(じょう)より重い刑。徒罪。徒刑。

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ただ【徒/×只】
《「直(ただ)」と同語源》
[名]
取り立てて値打ちや意味がないこと。普通。「―の人」「―のからだではない」
何事もなく、そのままであること。無事。「見つかったら―では済まない」
(只)代金のいらないこと。また、報酬のないこと。無料。「―でくれる」「―で働く」
[形動ナリ]
ありきたり。また、ありのまま。
「―なる絹綾など取り具し給ふ」〈宿木
何事もないさま。
「朝露のおくる思ひに比ぶれば―に帰らむ宵はまされり」〈和泉式部日記
[補説]3は「只」の字を「ロ」と「ハ」とに分け、俗に「ろは」という。

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と【徒】
その仲間。その同類の人。「学問の」「無頼(ぶらい)の

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と【徒】[漢字項目]
[音](漢) ズ(ヅ)(呉) [訓]かち あだ むだ いたずら
学習漢字]4年
〈ト〉
乗り物に乗らずに歩く。かち歩きする。「徒行徒渉徒卒徒歩
何も持たない。「徒手
何もしない。何の役にも立たない。むだ。「徒食徒然(とぜん)徒労
いっしょに事をする仲間。ともがら。「徒党徒輩学徒義徒逆徒教徒信徒博徒(ばくと)叛徒(はんと)仏徒暴徒
門下の弟子。「徒弟生徒
五刑の一。懲役刑。「徒刑
〈ズ〉6に同じ。「徒刑/笞杖徒流死(ちじょうずるし)」
[名のり]とも
[難読]徒名(あだな)徒花(あだばな)徒士(かち)・徒然(つれづれ)

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世界大百科事典 第2版

ず【徒】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

と【徒】

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大辞林 第三版

あだ【徒】
( 形動 ) [文] ナリ 
実を結ばないさま。かいのないさま。むだ。 「せっかくの好意を-にしてはいけない」 「親切のつもりが-となる」
誠実さに欠け、うわついているさま。 「是これもとより-なる恋にはあらで/金色夜叉 紅葉
はかなくもろいさま。 「花よりも人こそ-になりにけれ/古今 哀傷
扱いがおろそかなさま。粗略。 「たしかに御枕上に参らすべき祝ひの物にて侍る。あなかしこ、-にな/源氏
役に立たないさま。つまらないさま。 「荒れたる軒に生ひたる-なる草なれども/十訓 8
俳論用語。蕉風俳諧で、無邪気でユーモラスな詩趣のこと。 「伊賀の作者、-なる処を作して尤なつかし/去来抄」
[句項目] 徒や疎か

出典:三省堂
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いたずら【徒】
( 形動ナリ )
無益であるさま。役に立たないさま。無駄で価値のないさま。現代では「いたずらに」の形で副詞的に用いる。 「 -なる所は、耳のはた鼻のみねなりけり/宇津保 俊蔭
することもなく、手もちぶさたなさま。ひまなさま。 「舟もいださで-なれば/土左」
役に立っていないさま。 「南の町には-なる対などもなし/源氏 玉鬘」 → いたずら(悪戯)
( 名 )
江戸時代後期、女性が前髪を二つに分けて髻もとどりの左右から背に垂らす髪形。振り分け。
[句項目] 徒になす 徒になる

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ず【徒】
律の五刑の一。懲役刑。一年から三年まで半年ごと五段階に分かれる。杖じようより重く、流より軽い。徒刑。徒罪。

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と【徒】
仲間。同類の人たち。やから。 「無頼の-」 「忘恩の-」 「学問の-」

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精選版 日本国語大辞典

あだ【徒】
〘形動〙 表面だけで、実のないさま。まれに「の」を伴う用法もある。
① 空虚なさま。むだなさま。実を結ばないさま。
※古今(905‐914)物名・四六七「のちまきのおくれて生(お)ふる苗なれどあだにはならぬたのみとぞきく〈大江千里〉」
② 一時的でかりそめなさま。はかなくもろいさま。
※古今(905‐914)哀傷・八六〇「露をなどあだなる物と思ひけむわが身もくさにおかぬばかりを〈藤原惟幹〉」
※徒然草(1331頃)一三七「あだなる契をかこち、長き夜をひとり明かし」
③ いいかげんでおろそかなさま。粗略なさま。
源氏(1001‐14頃)葵「たしかに、御枕がみに参らすべき、祝ひの物に侍る。あなかしこ、あだにな」
※浮世草子・好色一代男(1682)六「中にも今にわすれねば、かく置所までをうず高く、仮にも化(アダ)には思はず」
④ 浮薄なさま。不誠実で浮気っぽいさま。
※古今(905‐914)仮名序「いまの世中、色につき、人のこころ、花になりにけるより、あだなるうた、はかなき事のみいでくれば」
[語誌]「徒」との同音語のうち、「仇討ち」など「自分に害を加えるもの・敵」の意の「あだ(仇)」は上代から使われているが、古くは清音で「徒」とは別語。また、「あだ名」の「あだ」は、「徒」と同源かともいわれるが、「別、他」の意である。
あだ‐げ
〘形動〙

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あだ・う あだふ【徒】
〘自ハ下二〙 ふざけたわむれる。いたずらをする。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一〇月一七日「若やかなる人こそ物のほど知らぬやうにあだへたるも罪許さるれ」

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あだ・く【徒】
〘自カ下二〙 (「あだ(徒)」を活用させた語か) うわつく。浮気めく。浮気っぽい様子である。
※源氏(1001‐14頃)朝顔「くやしき事の多かるかな。まいて、うちあだけすきたる人の、年積り行くままに、いかに、くやしきこと多からむ」

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かし【徒】
〘名〙 「かち(徒)」の上代東国方言。
※万葉(8C後)二〇・四四一七「赤駒(あかごま)を山野に放(はか)し捕りかにて多摩の横山加志(カシ)ゆか遣らむ」

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【徒】
〘名〙 律の五罪の一つ。懲役刑で、一年から三年まで半年ごとの五等級に分かれる。徒刑。徒罪。〔律(718)〕

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と【徒】
〘名〙
① なかま。ともがら。同類。〔文明本節用集(室町中)〕
※随筆・胆大小心録(1808)一四「兄と云ふ人来たりて、我が徒にむかひ、恩を謝して」 〔論語‐先進〕
② 益のないこと。無駄。むなしいこと。徒労。〔論語‐陽貨〕
③ 五刑の一つ。罪人を労役に服させること。徒罪。→徒(ず)。〔新唐書‐刑法志〕

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