Rakuten infoseek

辞書

延長【えんちょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

延長
えんちょう
extention
デカルトにおいて重視された近代哲学史における基本的な概念。感覚的自明性として物体は長さ,広さ,深さに広がっているものとみることができるが,物体のこのような空間上の広がりを延長という。デカルト二元論において,物体は精神とともに実体であり,延長は物体の本性とされる。スピノザにおいても物体の本性として延長はとらえられ,またロックも第1性質として延長の実在性を認めた。このように,延長を客観的実在性として物そのものに帰属させる立場に対して,カントは延長を純粋直観の形式としてとらえ,これに経験的実在性のみを認めている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

えん‐ちょう〔‐チヤウ〕【延長】
[名](スル)
長さや期間を延ばすこと。また、延びること。「会期を延長する」⇔短縮
足し合わせた全体の長さ。「延長二万キロに及ぶ航空路線」
ひと続きのもの。つながるもの。「仕事を遊びの延長とする人」
数学で、線分を、それを含む直線上の両方向または一方向へ、より長く延ばすこと。
哲学で、物体が空間を占める存在の様式。延長を物体の本性として物そのものに帰属させる立場(デカルト)と、純粋直観の形式として主観に帰属させる立場(カント)とがある。広がり。
延長戦」の略。「同点のまま延長に入る」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

えんちょう【延長】[年号]
平安前期、醍醐(だいご)天皇朱雀(すざく)天皇の時の年号洪水・疾疫のため改元。923年閏(うるう)4月11日~931年4月26日。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

えんちょう【延長】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

えんちょう【延長】
( 名 ) スル
長さ・期間などを予定よりも長く延ばすこと。また、延ばした部分。 ⇔ 短縮 「高速道路を-する」 「国会の会期を-する」 「 -一一回でやっと勝負がつく」
長さや距離などをひとまとめにした場合の全体の長さ。全長。 「 -約一〇キロのコース」
〘数〙 与えられた線分を、より長い線分に延ばしたり、一方向を延ばして半直線にしたり、両方向を延ばして直線全体にしたりすること。また、そのようにしてできた線分・半直線・直線。
ある物事の続きと考えられること。一続きのもの。 「卒業旅行も授業の-である」
〘哲〙 〔ラテン extensio〕 物体が存在する有り様として、空間の一定部分を占有していること。デカルトは、物体の属性を延長とし、精神の属性を思惟しいとした。広がり。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

えんちょう【延長】
年号(923.閏4.11~931.4.26)。延喜の後、承平の前。醍醐だいご・朱雀すざく天皇の代。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本の元号がわかる事典

えんちょう【延長】
日本の元号(年号)。平安時代の923年から931年まで、醍醐(だいご)天皇の代の元号。前元号は延喜(えんぎ)。次元号は承平(じょうへい)。923年(延喜23)閏4月11日改元。水潦(すいろう)(長雨)や疾疫の凶事を断ち切るために行われた。『文選(もんぜん)』を出典とする命名。讒訴(ざんそ)により大宰府に左遷された菅原道真(みちざね)が903年(延喜3)に現地で死去すると、政敵の藤原時平(ときひら)をはじめとする藤原氏一族や皇族の死が相次ぎ、930年(延長8)には朝議中の清涼殿の落雷で、藤原清貫(きよたか)ら道真の排斥に関わった要人が多数死傷した。こうした凶事・異変に対し、道真の祟りとする噂が飛びかった。その直後、醍醐天皇も発病し9月22日に朱雀(すざく)天皇)に譲位、同月29日に崩御した。

出典:講談社
(C)Kodansha.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

えん‐ちょう ‥チャウ【延長】
[1] 〘名〙
① (━する) 物事の長さや状態などをさらにのばすこと。また、のびること。
※聖徳太子伝暦(917頃か)下「太子曰、汝麿者命可延長
② ある長さの距離や時間などをひとまとめにした場合の全体の長さ。全長。
※漫才読本(1936)〈横山エンタツ〉僕の家庭「おとといの晩なんか猛烈でしたネ、延長(エンチョウ)二時間半にわたって」
③ (━する) 与えられた線分を一方向に延ばして、より長い線分や半直線にしたり、両方向に延ばして直線にしたりすること。また、そのようにしてできた線分、半直線、直線。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
④ 哲学で、事物の表現しているさまについていう語。すなわち幅、広さ、高さ、長さ、厚さ、深さ、距離、方向などの語によって表現される広がりの総称。広延。〔哲学字彙(1881)〕
⑤ 前と形はちがうが、同様の性格が引き継がれているもの。
※自由と規律(1949)〈池田潔〉その制度「パブリック・スクールはプレップ・スクールの延長であり」
[2] 平安時代、醍醐、朱雀両天皇の代の年号。洪水、疾疫のため、延喜二三年(九二三)閏四月一一日改元。延長九年(九三一)四月二六日、次の承平に代わる。出典は「文選‐白雉詩」の「彰皇徳兮侔周成、永延長兮膺天慶」による。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

延長」の用語解説はコトバンクが提供しています。

延長の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.