Rakuten infoseek

辞書

帰化【きか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

帰化
きか
naturalization
自己の志望によって後天的に特定の国の国籍を取得し,その国の国民となること。(1) 帰化の要件については国によって異なるが,日本の国籍法によれば法務大臣の許可が必要とされ,許可条件として引き続き 5年以上日本に住所を有し,20歳以上で本国法によって能力を有し,素行が善良であり,また重国籍にならないこと等が定められている(4,5条)。もっとも一定の場合にはその要件は緩和され(簡易帰化。6~8条),また,日本に特別の功労のある外国人については,法務大臣が,国会承認を得て帰化を許すことができるとされている(大帰化。9条)。(2) 再帰化 renaturalization 一度喪失した旧国籍を再取得すること。国籍の回復ともいう。再帰化は元来自国民であった者に対する制度であるので,元来外国人である者が帰化によって自国籍を得たのちにそれを喪失した場合には適用されない。再帰化の要件は通常の帰化の場合よりも緩和されるのが通例である(国籍法8条3号)。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

き‐か〔‐クワ〕【帰化】
[名](スル)
他国の国籍を得て、その国民となること。「日本に帰化する」
生物原産地から他地域に運ばれ、新しい環境に適応して生存・繁殖するようになること。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

きか【帰化 naturalization】
一定の条件を具備する者の志望に基づいて,国家がこれに国籍を取得せしめること。今日,いかなる国の国籍立法でも,帰化を認めないものはない。国籍の得喪に関してなるべく個人の自由意思を尊重すべきであるとする国籍自由の原則の一つの表れである。古代には帰化はきわめてまれであったが,19世紀後半以来ヨーロッパ諸国から南北アメリカに移住する者が現れるにいたり,以後諸国において頻繁に認められるにいたった。日本において帰化の歴史を考えるとき,まず思い浮かぶのが古代における渡来人(帰化人)であるが,これは事実上中国人,朝鮮人のみであった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

きか【帰化】
スル
後漢書童恢伝より。君王の徳化に服従する意
本人の希望によって他国の国籍を取得し、その国の国民となること。日本では法務大臣の許可を得て日本国籍を取得することができる。 日本に-する
生物が、本来の自生地から人の媒介などで新たな地域に移され、その地の環境で野生化すること。 -植物

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

帰化
きか
naturalization
個人の意思により国籍を取得すること。自国の国籍を有しない者に対していかなる要件で国籍取得を認めるかについては、各国の法政策により大きく異なる。
 日本の国籍法では、申請者の資格に応じて、普通帰化(同法5条)、簡易帰化(同法6・7・8条)、大帰化(同法9条)の三つに分けて帰化条件を定めるとともに、外国人の申請に対する帰化の許可を法務大臣の裁量にゆだねている(同法4条)。
 普通帰化は、引き続き5年以上日本に居住し、20歳以上で、本国法による能力者であり、素行が善良であること、自己または配偶者その他の親族によって生計を営むことができること、国籍を有しないか、帰化により国籍を失うことなどの要件を必要とする。ただ最後の要件は一定の場合に緩和されている。簡易帰化は、日本国民の子などについて、前記の居住要件や年齢要件などを緩和したものであり、大帰化は、日本に特別功労のある外国人について、国会の承認を得て許可されるものである。帰化とは別に、国籍留保の意思表示をしなかったため日本国籍を失った者が、法務大臣への届出により日本国籍を取得することが認められている(国籍法17条)。[澤木敬郎・道垣内正人]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

き‐か ‥クヮ【帰化】
〘名〙 (「帰」は帰服、「化」は徳化の意)
① 王化に帰服すること。教化に従い服従すること。朝廷の支配下にはいること。
※令義解(718)職員「帰化 〈謂。遠方之人欽化内帰也〉」
② 本人の希望により、新しく他国の国籍を取得すること。外国人が日本に帰化するには、引き続き五年以上日本に住所をもち、なお居住する意思があり、かつ一定の条件に合った者に対し、法務大臣が許可している。
※西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初「外人帰化の法を廃して其移住を禁じ」
③ 原産地から他の地域に運ばれた生物が、新しい環境に順応してその土地に根をおろし、野生状態で繁殖すること。「帰化植物」
④ (比喩的に) ある事柄、主義、人物などに傾倒すること。なびくこと。
※東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉五「之を視て万機能く一新の美風に帰化す可き也」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

帰化」の用語解説はコトバンクが提供しています。

帰化の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.