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市民法【シミンホウ】

デジタル大辞泉

しみん‐ほう〔‐ハフ〕【市民法】
古代ローマで、ローマ市民にのみ適用された法。
近代市民社会を規律する私法の体系。狭義には、民法をさす。→社会法

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世界大百科事典 第2版

しみんほう【市民法】
近代法では市民法bürgerliches Recht(ドイツ語),droit de bourgeoisie(フランス語)の語は市民の社会関係を規律し,市民社会の内部秩序を保持するための法を意味する。この場合,市民とは具体的生活を営む人間ではなく抽象的に考えられた法的人格としてとらえられている。すなわちすべての市民は,自由・平等で独立した法的人格として,各人の自由意思と理性に基づいて社会関係を結ぶのであり,このような抽象的市民の合理的な社会関係の総和が市民社会秩序なのである。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しみんほう【市民法】
古代ローマで、ローマ市民にのみ適用された実定法。
近代市民社会を規律する法体系。私法を中核とする。社会法に対する語。狭義には民法のこと。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

市民法
しみんほう
ローマ社会の市民法(ラテン語でユス・キウィレius civile)は、ローマ市民相互間だけに通用する法のことをいい(属人法主義)、十二表法、祖先からの慣習法、民会立法および解釈からなる。これは古代農業社会に特有な厳格な形式性をもっているため、ローマの領土が拡大し社会の発展とともに、ローマ市民以外の人々との間を規律する、取引を中心とした、形式にとらわれない法(万民法)が形成された。212年ローマ帝国内のすべての住民に市民権が与えられたので、厳格形式的な市民法と万民法との区別は消滅した。
 近代の市民法civil lawは、ローマ社会の市民法とは根本的に異なり、資本主義社会に適合的な法であり、すべての者が対等であること、契約の自由、私的所有権、さらに「過失なければ責任なし」とする過失責任主義をその内容とする。近代市民法は、社会に起こりうるあらゆる場合を想定した法構造をもっており、それはきわめて抽象的なまた合理的な性質を有する。しかし、いかなる契約を結んでも自由であるという法構造をもっているがゆえに、資本家と労働者との間、大資本と消費者との間に具体的な不平等が現れ、労働法や消費者保護法などによって、市民法は大幅に修正されるに至っている。[佐藤篤士]
『原田慶吉著『ローマ法の原理』第2版(1968・弘文堂) ▽加古祐二郎著『近代法の基礎構造』(1964・日本評論社) ▽渡辺洋三著『法とはなにか』(岩波新書)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しみん‐ほう ‥ハフ【市民法】
〘名〙
① 古代ローマの市民に適用された法。ローマ古来の慣習や法学者の解釈などから成る。
個人主義自由主義に基づく近代私法の全体。特に、民法をさすこともある。

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