Rakuten infoseek

辞書

市場町【いちばまち】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

市場町
いちばまち
market town
物資の交換取引のための中心発達した。ヨーロッパや中国では,早くから市場が発達したが,特にヨーロッパでは中世以降,市場を母体とした地方中心集落が発達した。フランスのリヨン,ドイツのケルンフランクフルトアムマインなどがその例である。アジアでは中国の張家口,韓国の大邱などが有名。日本でも交通上の要地や社寺門前,さらに谷口集落などに市場町が成立した。今市,古市,二日市,三日市,四日市五日市六日市,七日市,八日市 (八日市場) ,十日市,廿日市などは市場町として発達したところである。市場町では広場などの特定の場所が定められ,商人同業組合「市座」が組織されていた。また各地の特産物の取引を主とした絹市,馬市,炭市などもあって,その商圏はかなり広いものであった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

いちば‐まち【市場町】
市の立つ所に発達した市街

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

いちばまち【市場町】
市場の存在が成立の基礎となって形成された集落。市場集落ともいう。物資交換の場としての〈市(いち)〉の形成と発展は別項〉に見るとおりであるが,〈〉の位置が定まり,定期に開催するための設備も整えられると,その場所が〈〉〈市庭(いちば)〉〈市場〉と呼ばれた。市場は物資交換流通の場であるから,交通要衝の地が重要な立地的要因となる。したがって河川沿岸,合流点,あるいは河口などに立地するのは当然のことである。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

いちばまち【市場町】
市場を中心に発達した町。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

市場町
いちばまち
物資を交換取引する市場を中心に発達した町場集落をいう。古代には、物資の流通はほとんど市場によったので、大小の市場が諸地域に発達し、市場町は政治都市、港町とともに市街地の祖型をなした。そして、市場経済の最盛期であった中世はまた市場町分布の最濃密期であった。近世に入って物資の流通が店舗商業に転換すると市場町は減少した。現在では巨視的にはアフリカ、中近東、東南アジア、メラネシア、新大陸などのうちの発展途上地域にみられるにすぎない。それらの諸地方でも市場町の立地地区は、異民族居住の境界地区、また同一民族の居住地域でも地形や生産条件を異にする場合は、これらの境界地区に多くみられ、なかでも交通の便のよい所(渡河点、橋頭、港など)に多い。
 現在、世界的に有名な市場町としては、フランスのリヨン、ドイツのフランクフルト・アム・マイン、ケルン、ベルギーのブリュージュ、ロシアのニジニー・ノブゴロド、韓国の大邱(たいきゅう/テグ)、中国の張家口(ちょうかこう/チャンチヤコウ)などがあげられる。また、大都市の市街地中にも市場町に始まる広場や街路があり、いまも盛んに市(いち)が立つ地区もある。ヨーロッパのローマンタウン起源の現代都市には、そうした市域内市場町が例外なくみられる。また、日本の現代市町村名には「市」がつけられているものが少なくないが、それらの多くは古代、中世、近世の市場町起源のものである。たとえば、一日市(ひといち)、二日(ふつか)市~八日市、廿日(はつか)市(あるいは町)、古市、今市、宮市、上市、下市などのごときである。現在、市場が流通の中心をなす所は少ないが、東北地方や日本海沿岸地域(新潟など)の一部では、いまも定期市がみられ、人々が集る所がある。[浅香幸雄]
『中島義一著『市場集落』(1964・古今書院)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

いちば‐まち【市場町】
〘名〙 市の立つ所に発達した集落。四日市(よっかいち)、五日市(いつかいち)など市の開設日を名とした所が多い。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

市場町
いちばまち
中世,市 (いち) から発達した都市
市は鎌倉時代から交通の要地や荘園領主代官の居住地で定期的に開かれ,出入の人びとや市座商人の定着化などによって市場付近はしだいに町となった。商業の発達につれて16世紀ころ多く発生した。四日市・五日市・八日市は市日を町名としたもの。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

市場町」の用語解説はコトバンクが提供しています。

市場町の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.