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巨星【きょせい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

巨星
きょせい
giant star
直径が大きく絶対光度の明るい星。星の絶対光度は5つに分類され,明るいほうから超巨星 (I) ,輝巨星 (II) ,巨星 (III) ,準巨星 (IV) ,矮星 (V) ,と呼ばれる。 (I) ~ (IV) をまとめて巨星と呼ぶこともある。ヘルツスプルング=ラッセル図上で巨星は主系列の上方にくる。温度の低い巨星を特に赤色巨星と呼ぶ。長周期変光星ケフェウス型変光星などは赤色巨星の一種である。同様に温度の高い巨星を青色巨星と呼ぶ。

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デジタル大辞泉

きょ‐せい【巨星】
直径が太陽の数十倍から100倍もある大きい恒星。絶対光度は非常に明るく、太陽の100倍程度あるが、密度は非常に小さい。アルデバランカペラなど。→矮星(わいせい)
輝かしい業績をあげた偉大な人物。大人物

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世界大百科事典 第2版

きょせい【巨星 giant star】
太陽などの主系列星または矮星(わいせい)に比べて文字どおり大きな星をいい,例えばスペクトル型がG型に属する巨星はG型矮星である太陽に比べて,その半径は10倍前後大きい。さらにK型かM型の巨星になると,その半径は太陽半径の数十倍から数百倍に達する。このような星の存在は20世紀初頭にE.ヘルツシュプルングやH.N.ラッセルにより明らかにされた。すなわち当時集積しつつあった恒星視差のデータをもとに星の絶対等級を推定することが可能となり,その結果とくにG,K,M型の星ではスペクトル型が同じでも絶対等級の明るい星と暗い星の2種類があることが明らかにされた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

きょせい【巨星】
半径が大きく、絶対等級が明るい恒星。すなわち、ヘルツシュプルング・ラッセル図上で、主系列星より上の方に位置する星。超巨星・輝巨星・巨星・準巨星などに分けられている。 ⇔ 矮星わいせい
偉大な人物。
[句項目] 巨星墜つ

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日本大百科全書(ニッポニカ)

巨星
きょせい
giant star
恒星が中心部での水素を燃焼し尽くしてその中心核が収縮する一方、それに接する薄い殻状部分で水素燃焼がおきて、外層部分が膨張し、表面温度の低い巨大な星となったもの。太陽程度以下の小質量星は準巨星を経て巨星となるが、大質量の星は巨星を経て超巨星へと進化する。巨星の光度は太陽の1万倍、超巨星は100万倍近くにも達する。とくに表面温度が約3000K以下のものを赤色巨星、赤色超巨星などと、その見かけの色を強調してよぶ。
 巨星の内部では熱流のほとんどが対流によって運ばれており、もっとも伝播(でんぱ)効率のよい構造となっている。このためさまざまに質量の異なる星も似通った光度・表面温度関係を示す。この段階の星を赤色巨星枝(きょせいし)(RGB)という。このことは京都大学の林忠四郎(ちゅうしろう)が1960年代に理論的に明らかにした。
 赤色巨星は水素殻燃焼期にあって、大質量星では中心部分でさらにヘリウム反応に点火される際にヘリウムフラッシュとよばれる光度変化などの不安定現象をおこす。ヘリウム反応に点火されると水平枝(すいへいし)星とよばれる巨星系列に移るが、ヘリウムが燃え尽きるとふたたび漸近的に赤色巨星枝(AGB)に近づく。
 代表的な巨星には、さそり座α(アルファ)星のアンタレス、うしかい座α星のアークトゥルス、オリオン座α星のベテルギウス、おうし座α星のアルデバランなど、夜空を飾る明るい星々が多い。球状星団や楕円(だえん)銀河など、年齢の古い星の集団にあっては、その全体の光のほとんどがそのなかの赤色巨星から放たれている。巨星は一部または大部分の質量を放出し、やがて白色矮星(わいせい)や、さらに重い星は超新星爆発ののち中性子星やブラックホールとして恒星の最後の姿に到達する。[小平桂一・安藤裕康]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

きょ‐せい【巨星】
〘名〙
① 恒星中、矮(わい)星(主系列星)にくらべ半径や絶対光度が大きい星。ふつう半径は太陽のような矮星の一〇倍から一〇〇倍で、質量も数倍から一〇〇倍あるが、密度や表面重力は非常に小さい。アンタレス、アルデバラン、カペラなど。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生と虚空「然れども吾嘗て一巨星の山岳より彼の遙か風神の下に睡れる姿を俯瞰したる事あり」
② (比喩的に) ある方面で輝かしい業績をあげた偉大な人物。大人物。

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