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左右【サユウ】

デジタル大辞泉

さ‐ゆう〔‐イウ〕【左右】
[名](スル)
ひだりとみぎ。「左右を確認する」「左右の手」
かたわら。そば。まわり。「左右に従える」
そば近く仕える者。側近。「左右に問う」
年齢などが、それに近いこと。前後。「六〇左右の人」
立場や態度をあいまいにすること。「言を左右にする」
左か右かを決定すること。どちらかに決めること。
思うままに支配すること。決定的な影響を与えること。「一生を左右するような出来事」「作物の生育は天候に左右されやすい」
狂言の型の一。左手をやや高く出し、斜め前へ左足を出して足を引きつけ、右手をやや高く出し、右斜め前へ右足を出して左足を引きつける。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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そ‐う〔サ‐〕【左右】
左と右。また、かたわら。さゆう。「左右の手」
「識(さと)り難くして、―を顧みる」〈今昔・九・二七〉
左か右に落ち着くこと。決着。また、その成り行き。「吉(きっ)左右
「軍(いくさ)の―を待つとみるはひがごとか」〈平治・中〉
年齢などの数を表す語に付いて、その前後の数であることを示す語。
「三十―、細作りな美人」〈蘆花黒潮
とやかく言うこと。非難すること。
「頼長と申すは…人柄も―に及ばぬうへ」〈古活字本保元・上〉
指図。命令。
「御所へ申し入れて、その御―に依るべしとて」〈盛衰記・三九〉
あれこれの知らせ。便り。手紙。
「御―遅しとぞ責めたりける」〈太平記・二一〉

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ひだり‐みぎ【左右】
左と右。左方と右方。さゆう。
左と右を取り違えること。みぎひだり。「サンダルを左右に履く」
あれこれとすること。あれやこれや。とやかく。多く「に」を伴って副詞的に用いる。
「―に苦しう思へど」〈空蝉

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もと‐こ【左右】
《「許(もと)処(こ)」の》かたわら。そば近く。
「天皇愛(めぐ)みて、―に引(め)し置きたまふ」〈垂仁紀〉

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さ‐う【左右】

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とっさの日本語便利帳

左右
日本では左と右。中国では同じ使い方もするが、~くらい、~程度の意でよく使う。

出典:(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」

精選版 日本国語大辞典

さ‐ゆう ‥イウ【左右】
〘名〙
① ひだりとみぎ。左側と右側。また、左翼と右翼。
※懐風藻(751)秋日於長王宅宴新羅客「琴書左右、言笑縦横」
※平家(13C前)四「たとへば鳥の左右(サユウ)〈高良本ルビ〉の翅の如し」 〔詩経‐周南・関雎〕
② (━する) 左や右にうごくこと。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「手にて機を動せば左右する仕掛をなし」
③ (━する) そば。かたわらにあること。また、そば近く仕え補佐すること。または、その人。側近。
※聖徳太子伝暦(917頃か)上「伏請。能守左右姦人
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「十二人のものども則左右(サユウ)のぢんをわたして叡感あって」 〔書経‐説命上〕
④ (数を表わす漢語のあとに付いて) その数に近いこと。特に年齢などがその前後であることを表わす。前後。
※随筆・文会雑記(1782)三「其年紀を推すに、南郭三十歳の左右なり、と君修語れり」 〔春秋左伝注‐僖公五年〕
⑤ (━する) 態度をあいまいにすること。その場その場でことばを変えること。言いのがれすること。
※真理の春(1930)〈細田民樹〉頭の上の街「なぜか言葉を左右(サユウ)にして、一度も容作に会ってさへくれなかった」
⑥ (━する) どちらかに決断すること。また、その決定。どういうものかがはっきりすることをもいう。
※歌舞伎・御国入曾我中村(1825)二幕「併しわしも商売づく、早く御左右(サイウ)をなされませ」
⑦ (━する) 自分の自由にすること。支配すること。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一〇「政党の領袖となりて、議論を左右(サイウ)すべき人柄とぞ思はる」 〔春秋左伝‐僖公二六年〕
⑧ 能や狂言の舞の型の一つ。左方へ左手をやや高く出すにつれ、右手を低くそえて数歩出る。次に右方にむきを変えて右手をやや高く出しながら、左手を低くそえて、数歩出る所作。〔八帖花伝書(1573‐92)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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そ‐う サ‥【左右】
〘名〙 (「う」は「右」の呉音)
① 左と右。さゆう。
※続日本紀‐霊亀元年(715)正月甲申「朱雀門左右、陣列皷吹騎兵
※枕(10C終)二九六「左右の大将、中・少将などの御格子のもとにさぶらひ給ふ、いといとほし」
※源氏(1001‐14頃)若菜上「山の左右より、月日の光さやかにさし出でて、世をてらす」
※曾我物語(南北朝頃)二「伊東・北条とてさうの翼にて、いづれ勝劣有るべきに」
② そば。かたわら。また、そば近くに仕える者。さゆう。
※百座法談(1110)三月七日「その後廿五年の間(あひだ)、かた時仏の左右にしたがひたてまつらずして」
③ あれかこれかのなりゆき。ことの様子。有様。
※金刀比羅本平治(1220頃か)中「平家勝たば、主上わたらせ給へば、六波羅へ参らんと思ひ、軍の左右(サウ)を待つと見るはひがことか」
④ あれこれ言うこと。とやかく言うこと。また、非難してあれこれ言うこと。
※小右記‐寛弘九年(1012)九月二日「御斎会所事又誰人奉仕哉、大甞会行事所左右
※平治(1220頃か)上「一門の中の大将、すでに従ひ奉る上は、左右にあたはず」
※曾我物語(南北朝頃)二「さうにをよばずとて、忽に上件の曜宿を繰り」
⑤ とかくの指図。指令。命令。
※源平盛衰記(14C前)三九「御所へ申し入れて、其の御左右(サウ)に依る可しとて奏聞あり」
※仮名草子・ねごと草(1662)下「日も暮れはんべらば、はやはや御さう申すべし」
⑥ 善悪、良否、是非などの裁定。あれかこれかの決定。
※東寺百合文書‐ほ・保安三年(1122)三月一一日、伊勢大国荘専当藤原時光菅原武道等解案「度々雖訴於司庁、不定左右
※平家(13C前)一〇「この御請文のおもむきは、兼てより思ひ設けられたりしかども、いまだ左右(サウ)〈高良本ルビ〉を申されざりつる程は」
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一一「断然これを行ふに堪ずと左右(サウ)して其地を辞し去り」
⑦ たより。しらせ。情報。音信。消息。安否。また、合図。
※太平記(14C後)八「敵を全員落さん事日を過さじと心安く思ける。其の左右を今や今やと待ける所に」
※人情本・清談若緑(19C中)初「久しく叔母の左右(サウ)をもきかず」
⑧ 数を表わす語に付いて、その前後の数であることを示す。多く、年齢などに用いる。
※評判記・たきつけ草(1677)「そのかたなどのやうに、さう六十のよはひになりては」
※黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「主と見ふるは、三十左右(サウ)、細作りな美人」
[語誌](1)「観智院本名義抄」には「左右」に「トニカクニ」の訓があり、「万葉集」や「色葉字類抄」からは、古くは「左右」の二字で「かにもかくにも」「とさまかうさま」とも読まれたことがうかがわれる。やがてサウと音読され、形容詞「左右無し」などが生じる。
(2)漢音読みのサユウも中世以来並用され、現在では普通サユウが使われる。

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ひだり‐みぎ【左右】
〘名〙
① 左と右。左側と右側。さゆう。そう。
※書紀(720)朱鳥元年九月(北野本訓)「次に浄広肆河内王、左右大舎人(ヒタリミキのおほとねり)の事(こと)を誄る」
※源氏(1001‐14頃)蓬生「ひだりみぎの戸も皆よろぼひ倒れにければ」
② 左にしたり右にしたりすること。あれこれとすること。多く「に」を伴って副詞的に用いる。かれこれと。あれやこれや。とやかく。とやこう。
※源氏(1001‐14頃)空蝉「ひだりみぎに苦しう思へど」
③ 舞楽で、左舞(さまい)と右舞(うまい)。左方の楽と右方の楽。
※源氏(1001‐14頃)紅葉賀「ひだりみぎの楽のことおこなふ」
④ 左と右と位置が転倒していること。みぎひだり。

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ひだり‐みぎり【左右】
※寛文版発心集(1216頃か)六「これらをひたりみきりにすへ」

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さ‐う【左右】
〘名〙 ⇒そう(左右)

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