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峨眉山と楽山大仏【がびさんとらくざんだいぶつ】

世界遺産詳解

がびさんとらくざんだいぶつ【峨眉山と楽山大仏】
1996年に登録された世界遺産(複合遺産)。峨眉山(オーメイシャン)は、中国四川省の省都成都から160kmほどの距離にある四川盆地西南端に位置する山で、その最高峰は標高3099mの万仏頂である。峨眉山は古くからの道教や中国の仏教の聖地で、中国三大霊山(五台山、天台山、峨眉山)や中国四大仏教名山(五台山、九華山、普陀山、峨眉山)の一つとされてきた。一方、仏教では普賢菩薩の道場とされ、後漢時代から仏教寺院が建設されて、南宋時代(1127~1279年)には、その最盛期を迎えた。峨眉山の山中には現在、万暦(ばんれき)年間(1573~1619年)創建の報国寺ほか26の寺院が残っている。このように峨眉山は宗教上の聖地とされてきたことから、自然が守られ、亜熱帯から亜高山帯に広がる多様な自然環境の中に、樹齢1000年を超す樹木など約3000種の植物が自生し、絶滅危惧種を含む約2000種の動物が生息する、動植物のサンクチュアリ(保護区域)となっている。一方、同じく四川省中南部に位置する楽山(ローシャン)は、長江(揚子江)支流の岷江(びんこう)と大渡河(だいとが)および青衣江(せいいこう)が合流する場所に立地する観光都市である。この3つの河川を見下ろす楽山市街東郊外の凌雲山の断崖に、高さ71m、肩幅28mの世界最大の弥勒菩薩の磨崖仏が刻まれている。この磨崖仏は楽山大仏(ローシャンダーフォー)と通称されていて、713年からおよそ90年の歳月をかけて建造されたものである。峨眉山とともに、自然景観と文化的景観を融合させていることから、世界遺産に複合遺産として登録されることになった。◇英名はMount Emei Scenic Area, including Leshan Giant Buddha Scenic Area

出典:講談社
(C)Kodansha 2011.
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