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山椒大夫

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山椒大夫
1954年公開の日本映画。英題《Sansho Dayu》。監督:溝口健二、原作:森鴎外、脚色:八尋不二依田義賢、撮影:宮川一夫。出演:田中絹代、花柳喜章香川京子清水将夫進藤英太郎河野秋武、香川良介ほか。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞。

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世界大百科事典 第2版

さんしょうだゆう【山椒大夫】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

山椒大夫
さんしょうだゆう
森鴎外(おうがい)の短編小説。1915年(大正4)1月『中央公論』に発表。歴史小説の一つ。人買いにさらわれて丹後(たんご)の山椒大夫に売り渡された安寿(あんじゅ)は、同じ運命の弟厨子王(ずしおう)を逃がして、投身自殺する。やがて、丹後の国守となって戻った厨子王は、人身売買を禁じ、さらに佐渡に渡って、売られた母を探し出す。山荘太夫伝説に基づきつつ、残酷な部分や信心譚(たん)的部分は和らげ、姉の献身に重点を置いて、美しい物語に仕立てられている。古い倫理を詩情のうちに再生させた名品である。[磯貝英夫]
『『山椒大夫・高瀬舟 他四編』(岩波文庫)』

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精選版 日本国語大辞典

さんしょう‐だゆう サンセウダイフ【山椒大夫・三荘シャウ大夫・山荘シャウ大夫】
[1]
[一] (「大夫」は長者の意。「山椒」「三荘」については大夫が山椒を売って富を得たからとも、三つの山荘を持っていたからともいう) 丹後国(京都府)由良(ゆら)の長者の名。
※俳諧・天満千句(1676)九「御兄弟見捨てとちへ消る雪〈素玄〉 さんしゃう太夫が袖の山風〈武仙〉」
[二] 長者伝説の一つ。栄華を誇っていた(一)の長者が没落する話。陸奥国(青森県)の太守岩城判官正氏が、他人の虚言によって無実の罪をきせられ、筑紫国(九州)に流されたので、その子安寿姫厨子王が母と共に父を尋ねて越後国(新潟県)直江津まで来たが、人買いにだまされ、母は佐渡へ、安寿姫と厨子王は山椒大夫に売られてしまった。山椒大夫は強欲非道な男で、他の奴婢同様二人を酷使した。そのため安寿姫は厨子王を逃がし、自分は拷問にあって殺されてしまった。後、厨子王は都まで行き、朝廷に請うて、丹後、越後、佐渡を賜わり、再び、由良に行って山椒大夫をこらしめて仇をむくいたという内容。「さんしょう」には種々の字が当てられるが、柳田国男は、中世の被差別民である散所民をこの物語の語り手とし、散所の太夫と説いた。
[三] (一)の伝説を脚色した説経浄瑠璃。五説経の一つに数えられる程流行し、江戸初期に数種の正本が出た。
[四] (一)の伝説を脚色した浄瑠璃。文彌節にも「山枡太夫」、角太夫節に「都志王丸」があったが、紀海音作「山枡太夫恋慕湊(れんぼのみなと)」、竹田出雲作「山荘太夫五人嬢(むすめ)」、近松半二ら作「由良湊千軒長者(ゆらのみなとせんげんちょうじゃ)」などが名高い。
[五] (山椒大夫) 小説。森鴎外作。大正四年(一九一五)発表。説経節、浄瑠璃の形で伝承されていた山椒大夫伝説に基づく。安寿と厨子王の姉弟愛と、守り本尊による霊験を情感豊かに描く。
[2] ((一)(一)が奴婢を酷使したところから) 人遣いの荒い人。
※黄表紙・金々先生造化夢(1794)「やれ三介の、やれおさんの、やれ長松のと、やすくされるは、その身その身の拙き果報故と思ひ、いかなる三庄大夫も憐れみ使ふべき事なり」

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