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山東京伝【さんとう きょうでん】

美術人名辞典

山東京伝
江戸後期の戯作者浮世絵師。江戸生。姓は岩瀬幼名は甚太郎、のち京屋伝蔵、別号菊亭、画号を北尾政演、狂号を身軽織助。黄表紙洒落本等広い分野に名声を博した。文化13年(1816)歿、56才。

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デジタル大辞泉

さんとう‐きょうでん〔‐キヤウデン〕【山東京伝】
[1761~1816]江戸後期の戯作者・浮世絵師。江戸の人。本名、岩瀬醒(いわせさむる)。通称、京屋伝蔵。浮世絵を北尾重政に学び、北尾政演(まさのぶ)と名乗る。のち、戯作に筆をふるった。寛政の改革洒落本が発禁になり、手鎖(てぐさり)50日の刑を受け、以後は読本を書いた。洒落本「通言総籬(つうげんそうまがき)」「傾城買四十八手」、黄表紙江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」、読本「桜姫全伝曙草紙」、考証随筆「骨董集」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

山東京伝 さんとう-きょうでん
1761-1816 江戸時代中期-後期の戯作(げさく)者,浮世絵師。
宝暦11年8月15日生まれ。山東京山,黒鳶(くろとび)式部の兄。浮世絵を北尾重政(しげまさ)にまなぶ。のち黄表紙作家として脚光をあびるが,洒落(しゃれ)本が風俗をみだしたとして手鎖(てぐさり)50日の刑をうける。読み本作家に転向,晩年は風俗考証に熱中し「近世奇跡考」をのこした。門弟に滝沢馬琴。文化13年9月7日死去。56歳。江戸出身。姓は岩瀬。名は醒(さむる)。字(あざな)は酉星。通称は京屋伝蔵。画号は北尾政演(まさのぶ)。別号に菊亭,醒斎。代表作に読み本「忠臣水滸伝(すいこでん)」,黄表紙「江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」など。
【格言など】耳もそこねあしもくじけてもろともに世にふる机なれも老いたり(9歳から愛用してきた机に)

出典:講談社
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江戸・東京人物辞典

山東京伝
1761〜1816(宝暦11年〜文化13年)【戯作者】遊女を妻にした、戯作者・浮世絵師。 江戸町人風俗の語り部。江戸・深川の質屋の家に生まれたが、住まいが江戸城紅葉山の東なので山東、京橋の近くなので京伝と号した。黄表紙の画工として出発し、遊女を妻にするほど、若い頃から遊里に精通。浮世絵は北尾政演と号し、江戸の風俗を浮世絵や洒落本にした。松平定信の寛政の改革で処罰されたが、その後も大活躍し、人気を博した。黄表紙に「江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」、洒落本に「通言総籬(つうげんそうまがき)」など著書多数。

出典:財団法人まちみらい千代田
監修:江戸東京博物館 都市歴史研究室長 北原 進
(C) 財団法人まちみらい千代田
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世界大百科事典 第2版

さんとうきょうでん【山東京伝】
1761‐1816(宝暦11‐文化13)
江戸時代後期の戯作者,浮世絵師。本名は岩瀬醒(さむる)。俗称は京屋伝蔵。別号は醒斎(せいさい),醒世老人,菊亭主人,菊軒など。父は伊勢国の出身で江戸深川に質屋を営み,京伝はその長子で弟に山東京山がいる。のちに銀座に転居。 若くして北尾重政に浮世絵を学び,北尾政演(まさのぶ)の名で,1778年(安永7)黄表紙《開帳利益札遊合(かいちようりやくのめくりあい)》の画工として出発,80年ごろから山東京伝の名で作者を兼ね,82年(天明2)《御存商売物(ごぞんじのしようばいもの)》が大田南畝に認められて出世作となり,画師として狂歌絵本にも活躍した。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

さんとうきょうでん【山東京伝】
1761~1816) 江戸後期の戯作者・浮世絵師。本名、岩瀬醒さむる。通称、伝蔵。江戸の人。浮世絵を北尾重政に学ぶ。黄表紙・洒落本作者として著名。江戸読本創出者としても知られる。晩年は考証随筆に傾注。著「江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき」「通言総籬つうげんそうまがき」「骨董集」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

山東京伝
さんとうきょうでん
[生]宝暦11(1761).8.15. 江戸
[没]文化13(1816).9.7. 江戸
江戸時代後期の戯作者。本名,岩瀬醒 (さむる) 。通称,京屋伝蔵。号,醒斎。画工名,北尾政演 (まさのぶ) 。狂歌名,身軽折輔。弟は山東京山。江戸深川の質屋に生れる。初め北尾重政の門に入り浮世絵師として活躍する一方黄表紙を著わし,天明2 (1782) 年自作自画の『御存 (ごぞんじの) 商売物』により黄表紙界に地歩を築いた。同5年,洒落本『令子洞房 (むすこべや) 』を出し,みずから吉原になじみ,精細な描写と「うがち」によって洒落本界の第一人者となったが,寛政の改革の際に禁を犯して『仕懸 (しかけ) 文庫』 (91) などの3部の洒落本を出版して 50日の手鎖に処せられた。以後は京橋でたばこ入れの店を営むかたわら,読本,黄表紙に専心するが,読本は弟子格の曲亭馬琴に及ばず,晩年は不遇であった。風俗考証にも長じ『骨董集』 (1814~15) などがある。代表作『江戸生艶気樺焼 (えどうまれうわきのかばやき) 』『通言総籬 (そうまがき) 』『傾城買四十八手 (けいせいかいしじゅうはって) 』『桜姫全伝曙草紙』『昔話稲妻表紙 (むかしかたりいなづまびょうし) 』など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

山東京伝
さんとうきょうでん
(1761―1816)
江戸後期の黄表紙・合巻(ごうかん)・洒落本(しゃれぼん)・読本(よみほん)作者、浮世絵師。宝暦(ほうれき)11年8月15日、岩瀬伝左衛門の長子として江戸・深川木場に生まれる。本名岩瀬醒(さむる)、通称京屋伝蔵、紅葉(もみじ)にあたる橋銀座一丁目に住居する蔵の意で、山東京伝の号を用いる。ほかに山東庵(あん)、菊亭主人、醒斎(せいさい)、醒々老人、狂歌には身軽折介(みがるのおりすけ)などの号がある。14、15歳ごろに浮世絵師紅翠斎(こうすいさい)北尾重政(しげまさ)の門に入り、葎斎(りっさい)北尾政演(まさのぶ)を名のる。1778年(安永7)黄表紙『開帳利益札遊合(かいちょうりやくのめくりあい)』(者張堂少通辺人(しゃちょうどうしょうつうへんじん)作)の画工を務めたことから戯作(げさく)に筆を染め、『御存商売物(ごぞんじのしょうばいもの)』(1782)で一躍黄表紙作者として脚光を浴び、恋川春町(こいかわはるまち)、朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)らの武家作者と並び天明(てんめい)・寛政(かんせい)期(1781~1801)の中心的戯作者の地位を占めるが、91年(寛政3)に洒落本三部作『錦之裏(にしきのうら)』『仕懸(しかけ)文庫』『娼妓絹(しょうぎきぬぶるい)』で手鎖(てぐさり)50日の筆禍にあった。そののちは読本作者として新天地を開き、享和(きょうわ)・文化(ぶんか)年中(1801~1818)には曲亭馬琴に対抗しえたただ1人の作家であり、かたわら考証随筆にも名著を残している。その代表作には、黄表紙に『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』(1785)・『心学早染草(しんがくはやそめぐさ)』(1790)、洒落本に『通言総籬(つうげんそうまがき)』・『古契三娼(こけいのさんしょう)』(ともに1787)・『繁千話(しげしげちわ)』・『傾城買四十八手(けいせいかいしじゅうはって)』(ともに1790)、読本に『忠臣水滸伝(すいこでん)』(前編1799、後編1801)・『昔語稲妻表紙(むかしがたりいなづまびょうし)』(1806)、随筆に『近世奇跡考』(1804)・『骨董集(こっとうしゅう)』(1814、1815)などがある。
 絵師としての力量も一流であり、彩色絵本『新美人合自筆鏡(しんびじんあわせじひつかがみ)』(1784)はその代表的な作品で、滑稽(こっけい)絵本に『小紋新法(こもんしんぽう)』(1786)などもある。その影響は十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、式亭三馬、為永春水(ためながしゅんすい)らにも及んでいる。実弟に合巻作者山東京山がいる。文化13年9月7日没。本所回向院(えこういん)に葬る。[棚橋正博]
『水野稔校注『日本古典文学大系59 黄表紙・洒落本集』(1958・岩波書店) ▽小池藤五郎著『山東京伝』(1961・吉川弘文館) ▽「山東京伝とその作品」(『森銑三著作集1』所収・1970・中央公論社) ▽『図説日本の古典18 京伝・一九・春水』(1980・集英社)』

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367日誕生日大事典

山東京伝 (さんとうきょうでん)
生年月日:1761年8月15日
江戸時代中期;後期の黄表紙・洒落本・読本・合巻作者
1816年没

出典:日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」
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精選版 日本国語大辞典

さんとう‐きょうでん【山東京伝】
江戸後期の戯作者。本名岩瀬醒(さむる)、通称伝蔵。山東京山の兄。北尾重政に浮世絵を学び北尾政演(まさのぶ)としても活躍。また、黄表紙、洒落本に筆をとり、その第一人者となるが、寛政の改革時の洒落本筆禍後は、読本と考証随筆に傾注。黄表紙「江戸生艷気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」、洒落本「通言総籬(つうげんそうまがき)」、読本「桜姫全伝曙草紙(さくらひめぜんでんあけぼのぞうし)」などはその代表作。宝暦一一~文化一三年(一七六一‐一八一六

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