Rakuten infoseek

辞書

Infoseek辞書サービス終了のお知らせ

小屋【こや】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

小屋
こや
母屋と別に独立した簡単な建物。用途から大別して3つに分類できる。 (1) 倉の用途をもち,具,衣類,食料などを納めておく,母屋から離れた土地に建てた小屋。福島県南会津郡檜枝岐村の板囲いの小屋はクラヤと呼ばれ,火災予防のために村の居住地から離れた場所にある。人家より戸数は多い。 (2) 母屋に接近した建物で,炊事を行うカマヤ,カマヤカタなどと呼ばれる小屋。 (3) 女性の月事と出産時に使う産屋 (うぶや) ,月経小屋ヒマヤ,タビ小屋などとも呼ばれる。 (2) (3) はいずれも火の清浄を保つため,隔離する必要から生れたものである。日本の西南部の村落では,こうした各種の機能をもつ小屋を屋敷内に多数設ける傾向があり,東北地方に典型的な,さまざまな機能を1つの大きな家屋にまとめる傾向と対照的である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

こ‐や【小屋】
小さくて粗末な建物。仮に建てた簡単な造りの小さな建物。「掘っ建て小屋
雑物や家畜を入れておく簡単な建物。「物置小屋」「うさぎ小屋
《もと仮設の粗末な建物であったところから》芝居・見世物などの興行をするための建物。「小屋を掛ける」「見せ物小屋
平安時代、京都の大路に設けられた、衛府役人などが夜回りにあたるときの詰め所
江戸時代、城中または藩主の藩邸にあった下級藩士の住居。
家の天井と屋根の間の部分。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

しょう‐おく〔セウヲク〕【小屋】
小さな家。こや。
自分の家をへりくだっていう

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

こや【小屋】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

小屋
こや

母屋(おもや)に対して広く付属建物を小屋とよぶ。しかしときには、居住用以外の一般建物の呼称ともなっている。芝居小屋、祭り小屋、御籠(おこも)り小屋、船小屋、水車小屋、山小屋、普譜(ふしん)小屋などがそれで、芝居小屋を除き、概して簡略な建物をさすが、この場合、建物の構造および仕上げに関する定義はなく、習慣的な呼称である。このほか、屋根と天井裏、および小屋組みの略称としても用いる。付属建物でも、かならずしも屋敷内にあるとは限らない。対馬(つしま)や志摩その他の地方では、衣類や穀類を収納する小屋を、居住地から隔離して、棟(むね)続きに集団的に建てることもある。

 屋敷内の建物としては、牛小屋、馬小屋、木小屋、漬物小屋、堆肥(たいひ)小屋、灰小屋、糠(ぬか)小屋など、とくに用途別によぶものもあるが、土蔵を除き、納屋(なや)や作業場などを含めて、すべて小屋とよんで区別しないこともある。そのほか特殊なものとして、ヒゴヤとか不浄小屋とよぶ建物もある。これは月経や出産を不浄とし、その期間の女を火を別にして住まわせるもので、屋敷から離して、耕地の中などに建てたり、ときには地域共有の産(うぶ)小屋を建てたりする。忌み明けには、海水や河水で身を清め、浄火で沸かした茶を飲んでからでないと、家に入れない。最近までこの風習は残っていた。建物を新築する際に、まず建てられるのが作事(さくじ)小屋である。一種の物忌みを意味した神聖な場所とされ、神社建築の場合など、棟梁(とうりょう)は精進潔斎(しょうじんけっさい)をしたうえで小屋入りをした。

[竹内芳太郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こ‐や【小屋】
〘名〙
① 小さくて粗末な家。仮に建てた小さな家。陋屋(ろうおく)。かりごや。おや。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「小きこや作りて、こめ据ゑて、物食はせ、衣きせなどして養ふ」
② 雑物、家畜などをいれておく小さい建物。物置小屋。
③ 平安京の大路に設けられた衛府の役人の夜まわりの詰所。火焚屋(ひたきや)。〔十巻本和名抄(934頃)〕
④ (「…小屋」の形で) 主な建物に付属して建てられた従者の住居。江戸時代では、藩主の藩邸または城中にあった軽輩の住宅。隣接する小住宅。
※中右記‐寛治三年(1089)四月二三日「亥時許法興院焼亡、風大吹、近辺小屋人々小屋等多焼了」
⑤ (芝居が、はじめ仮設小屋で興行されたところから) 芝居、見世物などの興行に使用する建物。劇場。
※初すがた(1900)〈小杉天外〉五「宛然(まるで)劇場(コヤ)が鉢切れ相な騒ぎだってからね」
⑥ 家の屋根と天井の間の部分。あたま。〔日本建築辞彙(1906)〕
⑧ 非人の起居する粗末な小屋。非人小屋。
※雑俳・柳籠裏(1783‐86)五月二八日「それみやあがれすぐに小屋へうせおろ」
⑨ 「こや(小屋)の者」の略。
※歌舞伎・日月星享和政談(延命院)(1878)五幕「此子は、小屋(コヤ)の娘かえと呆れし思入」
⑩ 墓石をおおう屋形。墓石にかぶせる藁(わら)の覆い。野屋。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

しょう‐おく セウヲク【小屋】
〘名〙
① 小さな家屋。こや。
※平家(13C前)一〇「そのへんちかき小屋(セウオク)〈高良本ルビ〉に立入て日をくらし」 〔魏志‐管寧伝裴注〕
② 自分の家をへりくだっていう語。拙宅。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

小屋」の用語解説はコトバンクが提供しています。

小屋の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.