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導爆線【どうばくせん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

導爆線
どうばくせん
detonating fuse; detonating cord
大量の爆薬を使用して大発破を行わせたり,長い爆薬を用いて長孔発破を行うような場合,同時爆発を行わせるため,爆発を伝えるのに用いる火工品類をいう。第1種と第2種があるが,第1種 (ピクリン酸をスズ管内に溶填して引伸ばしたもの) は現在日本では製造されていない。第2種は,爆薬 (ペンスリット) を芯薬とし,紙テープ紡績糸などで被覆し,アスファルトなどの防水塗装を施し,さらにその外側塩化ビニルで被覆したものである。一端雷管をつけて点爆すると,毎秒 5500~6000mの速さで爆発を進行させることができる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

どうばくせん【導爆線 detonating fuse】
爆薬を心薬として,これを繊維,プラスチックまたは金属管で被覆した線状の火工品。一端を起爆することによって他端まで爆ごう()を伝える。日本には構造の違う2種の導爆線がある。第1種導爆線はピクリン酸をスズ管内に,あるいはTNTを鉛管内に溶てん(塡)し,これを標準薬径に引き伸ばしたものである。最近はこの引伸しのできる技能者がいなくなり作られなくなった。第2種導爆線はペントリット(PETN)またはヘキソーゲン(RDX)を心薬として,その上を紙テープ,麻糸,綿糸などで被覆し,さらにアスファルトやプラスチックで被覆したものである。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

導爆線
どうばくせん
detonating fuse 英語
detonating cord 米語

爆薬を心薬(導火線または導爆線の中央に配置され、燃焼または爆轟(ばくごう)を伝播(でんぱ)する物質)とし、これを繊維、プラスチックまたは金属管で被覆した線状の火工品。一端から起爆することによって他端まで爆轟を伝えることができる。日本には2種の導爆線がある。第1種導爆線はピクリン酸をスズ管内に溶填(ようてん)し、これを標準薬径になるまで引き伸ばしたものである。1960年代にはこの引伸しのできる技能者がいなくなり、つくられなくなった。第2種導爆線はペンスリット(PETN)を心薬としてその上に紙テープ、麻糸、綿糸などで被覆し、さらにアスファルトやプラスチックで被覆したものである。外径5.5ミリメートル、心薬量は1メートル当り約10グラムである。一般用、深海用および爆速測定用がある。平均爆速は毎秒5500メートル以上と規定されているが、実際には毎秒6000~6500メートルの範囲内にある。雷や迷走電流その他の理由で電気発破(はっぱ)が好ましくない所での発破や、ドートリッシュ法(爆速のわかった導爆線と鉛板を用いる方法で、フランスの発明者の名で、このようによばれる)による爆速測定などに用いられる。外国では1970年代以降、心薬のかわりに爆発性混合気を使ったガス導管(ハーキュデット。1972)や、プラスチックパイプの内面に高性能爆薬を塗布した導火管(ノネル。1975)などが開発され使われ始めた。

[吉田忠雄・伊達新吾]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

導爆線
ドウバクセン
detonating fuse

火工品の一種で,爆ごうを伝えるために,爆薬を心薬とし,これに被覆をほどこしたひも状のものである.JISには第一種(ピクリン酸をスズ管内に溶填し,標準線径に引き延ばしたもの),第二種(ペントリットを麻糸などで被覆し,さらにアスファルト,合成樹脂などで防水処理したもの)がある.現在市場にでているのは第二種であり,その標準線径は4.9 mm および5.5 mm である.標準爆速は5500 m s-1 である.その使用法としては,多量の爆薬を同時に爆発させたり,爆ごう中断を起こさないように用いたりするほかに,ドートリッシュ法で爆速を測定するときの基準爆速を定めるために利用される.日本では製造されていないが,このほかに直径が数 mm 程度の細い金属管に爆薬を入れた導爆線が外国では使用されている.これは爆ごうを伝搬するための手段として,兵器,測定器などに使われる.これらをMDF(mild detonating fuse)という.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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