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導火線【どうかせん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

導火線
どうかせん
safety fuse; fuse
雷管に点火するための火工品。黒色粉火薬を糸,紙で幾重にも巻き,防水塗料を塗った紐状のもの。ある時間またはある距離をおいて,火薬類を作動させるために使用される。火線に雷管をつけ,これを爆薬に装着し,爆破個所に装填する。導火線の一端に着火すると,心薬の黒色火薬が燃え,その長さに応じた一定時間後に他端から火を吹き,雷管を爆発させて爆薬が爆発する。通常の導火線は 1mにつき 100~140秒の燃焼秒時である。炭鉱鉱山土木などの作業に使われる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

どうか‐せん〔ダウクワ‐〕【導火線】
雷管とともに用いる、火薬を爆発させるための火縄。黒色火薬を紙・糸で巻いてひも状にしたもの。
事件を引き起こすきっかけ。「大戦勃発の導火線となった事件」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

どうかせん【導火線 safety fuse】
黒色粉火薬を心薬として,麻糸,綿紙,紙テープなどで被覆した紐状の火工品。点火すると一定の燃焼速度で燃焼する。工業雷管の点火や花火の点火などに用いられる。現在の導火線はイギリスの発明者ビックフォードWilliam Bickford(1794‐1834)の名にちなんでビックフォード導火線と呼ばれ,またその性能から安全導火線とも呼ばれる。ダイナマイト,工業雷管と併用されて発破の重要な付属品として使われてきたが,近年先進国では工業雷管から電気雷管へ移行したのであまり使われなくなってきた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

導火線
どうかせん
safety fuse

黒色火薬を心薬(導火線または導爆線の中央に配置され、燃焼または爆轟(ばくごう)を伝播(でんぱ)する物質)として、麻糸、綿糸、紙テープなどにより被覆した紐(ひも)状の火工品で、端から点火すると一定の速さで燃焼が伝わる。工業雷管の点火や花火の点火などに用いられる。現在用いられている導火線は、イギリスの発明家ビックフォードWilliam Bickford(1774―1834)の名にちなんでビックフォード導火線(1831年に発明)、またはその性能から安全導火線ともよばれる。

 導火線はスウェーデンのノーベルの発明したダイナマイトと工業雷管とが併用されて発破(はっぱ)の重要な付属品として使われてきた。日本では、1965年(昭和40)に耐静電気雷管の市販が開始されて以来、工業雷管があまり使われなくなり、電気雷管に移行したので、発破では導火線はあまり使われなくなってきたものの、打上げ花火では現在も使用されている。

 発破用導火線には炭鉱用の第1種、一般鉱工業用の第2種、および土木その他の露天用の第3種導火線の3種があるが、現在使われているのは第2種導火線のみである。

 導火線の性能としては正確な燃焼秒時と立ち消えのないことが重視される。速く燃えると点火してから爆発がおこるまでに逃げ遅れるおそれがあり、立ち消えがおこると装填(そうてん)爆薬の部分的な不発残留がおこり事故のもととなるからである。現在の導火線の燃焼秒時は、1箱からとった五つの試料について1メートル当り100~140秒の範囲内にすべて入り、しかもばらつきはその平均値のプラスマイナス7%以内に入るように規定されている。

[吉田忠雄・伊達新吾]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

どうか‐せん ダウクヮ‥【導火線】
〘名〙
① 黒色火薬を心薬とし糸や紙で被覆したひも状の線。雷管や爆薬に装着し、ある時間または距離をおいてこれらを爆発させるのに用いる。〔五国対照兵語字書(1881)〕
② 事件をひき起こすきっかけとなるもの。ある事柄の起こる原因。いとぐち。動機。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「条約改正問題は、端なく藩閥政府攻撃の導火線となって」

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

導火線
ドウカセン
safety fuse

みちび,安全導火線ともいう.火工品一種で,工業雷管を点爆させるために用いられる.その構造は中央に黒色火薬を心薬とし,その周囲を麻糸または紙糸で被覆し,これをアスファルト類で防水被覆し,外部を綿糸などで被覆し,外部にさらにタルクまたはビニル樹脂塗布する.JISでは第一種(炭鉱用),第二種(一般鉱工業用),第三種(土木その他露天用)に区別しているが,現在市場にあるものは,ほとんど第二種である.線径は4.6 mm 以上,燃焼速度は1 m について,100~140 s の間に入る.水深1 m の水中に置いた状態で1 h 以上放置しても燃焼性がかわらないこととなっている.以前は,爆薬類を爆ごうさせるための手段としてもっとも重要なものであったが,電気雷管の登場により,しだいに使用量が減少してきている.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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