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寒剤【かんざい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

寒剤
かんざい
freezing mixture
溶解が吸熱反応の場合,その物質を断熱的に溶解させると溶液全体が冷える。このようにある物質を溶解することにより温度が下がるような混合物を寒剤という。通常用いられるものは水と塩類アルカリ,酸,固体二酸化炭素 (ドライアイス) と有機溶媒 (エチルアルコール,エチルエーテル) などがある。

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デジタル大辞泉

かん‐ざい【寒剤】
二つ以上の物質を混合して低温が得られる冷却剤。氷と食塩との混合物がよく用いられ、氷が融解熱を、食塩が溶解熱を吸収するため温度がセ氏零下21度まで下がる。またドライアイスエタノールでは零下72度まで下がる。起寒剤

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

寒剤
 氷に塩を加えた場合のように混合によって低温を得る材料家庭アイスクリームを製造する場合などに使われる.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

かんざい【寒剤 freezing mixture】
2種またはそれ以上の物質を混合して低温を得る材料。氷と塩類の混合物は,氷の融解熱とその溶けた水への塩の溶解熱がいずれも吸熱のため混合物の温度が低下するのを利用する。温度低下は混合物の共融点で止まって一定値になる。実験室で利用する氷と塩類の組合せを到達最低温度とともに1に示す。しかし,氷と塩類の混合物を共融点に到達させることは技術的に容易ではない。ドライアイスと有機溶媒を混ぜて有機溶媒の融点近くの泥状物質を利用する場合も多い。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かんざい【寒剤】
二つ以上の物質を混合して得られる冷却剤。氷やドライアイスなどに他の物質を加える。氷を食塩とあわせると摂氏マイナス21度、エタノールとドライアイスでは摂氏マイナス72度まで冷却できる。起寒剤。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

寒剤
かんざい
freezing mixture
二つ以上の物質を混合して得られる冷却剤。起寒剤ともいう。たとえば、室温の水に塩化アンモニウムを溶かしたものや、氷と塩化ナトリウムとの混合物、ドライアイスとアルコールの混合物などがそうである。寒剤が低温となる理由は、たとえば氷と塩化ナトリウムの混合物では、氷の融解熱と塩化ナトリウムの溶解熱がともに吸熱であることによるもので、共融点(NaCl22.4%+氷77.6%で-21.2℃)まで降下すれば融解はとまって一定の温度が保たれる。したがって理想的な場合には最低温度が共融点になるが、実際にはそこまで達しないことが多い。とくに、たとえば氷を使用するときは、その粉砕が十分でなかったり、塩との混合が十分でなかったりすると、完全な温度が得られない。
 また低沸点の液体をそのまま冷却剤に使い、これらを寒剤に含めることもある。たとえば液体空気(-145.8℃)、液体酸素(-182.96℃)、液体窒素(-195.8℃)、液体水素(-252.8℃)、液体ヘリウム(約-269℃)などがそうである。ただし、これらのうち液体空気と液体酸素は可燃性物質、とくに有機物質などを直接接触させると爆発するので注意する必要がある。[中原勝儼]
『小林俊一・大塚洋一著『低温技術』第2版(1987・東京大学出版会) ▽守屋潤一郎著『極限科学のなかの極低温技術』(1992・東京電機大学出版局) ▽板倉聖宣著『ものを冷やす』(2003・仮説社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かん‐ざい【寒剤】
〘名〙 一般に、低温度を得るために用いる物質。たとえば四・二度Kを得るための液体ヘリウム、七七度Kを得るための液体窒素など。また、二つ以上の物質を混合し、その共融点を利用して低温度を得る場合もある。氷と塩での到達温度マイナス二二度C(二五一度K)、ドライアイスとエーテルとの到達温度マイナス八〇度C(一九三度K)など。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

寒剤
カンザイ
freezing mixture

低温度を得る目的に用いられる混合物.塩と氷の混合物はその代表的な例.食塩と氷の混合物(1:3)で氷の一部はただちに溶けて食塩の飽和溶液となり,系は2成分3相となる.圧力を大気圧に固定すれば,相律により自由度は0(不変系)となり,これら3相が平衡に共存する温度は定点となる(共融点).したがって,氷は溶けて融解熱を吸収し,また食塩は水に溶けて溶解熱を吸収し,しだいに定点に向かって温度は低下する.その結果-20 ℃ 付近まで降下するが,冷却の途中固相一方が消失すればこの温度には達しえない.その他の寒剤としてはメタノール-ドライアイス(約-70 ℃)がよく用いられる.この場合は,固体二酸化炭素の101 kPa での昇華点が-78.5 ℃ であることを利用したものである.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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