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寄生地主制【きせいじぬしせい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

寄生地主制
きせいじぬしせい
封建的大土地領有の枠内に生じ,完全な資本制的地主になりきらない,日本特有の半封建的地主制をいう。江戸時代中期以後,名子 (なご) ,下人 (げにん) の労働に依存する本百姓経営が分解するにつれて,零細な土地を多くの小作人に貸して耕作させ,高額の小作料を取立てる寄生地主が生じた。彼らは商業高利貸を営むことが多かった。明治地租改正により寄生地主は温存,展開され,1947年の農地改革まで存続した。

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世界大百科事典 第2版

きせいじぬしせい【寄生地主制】
一般に寄生地主とは,小作農民に土地を貸し付けて地代(小作料)をとることを主としている地主経営の総称であって,農民の賦役労働に立脚する再版農奴主的地主経営に対比して用いられるものである。この寄生地主的経営,地主―小作関係が,農業における支配的・基本的な経済制度として,農業・農民の動向を左右する体制になっているとき,それを寄生地主制という。寄生地主制は,長らく日本における特徴的な経済制度と考えられてきたが,第2次大戦後の研究のなかで,イギリスフランス等についても,過渡的なものとしてその存在が実証されている。

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大辞林 第三版

きせいじぬしせい【寄生地主制】
江戸時代以降、特に明治維新の地租改正以後、地主への土地集積が進行したために生じた地主・小作関係を基礎とする農業経営の形態。地主自らは農業に従事せず、所有地の大部分を小作人に貸し出し、小作料を徴収して生活の基盤とした。戦後の農地改革で解体。

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旺文社日本史事典 三訂版

寄生地主制
きせいじぬしせい
地主が所有地の大部分を多くの小作農民に貸し付け,高率な小作料を徴収する農業経営形態
江戸中期ころに始まり,地租改正で公認されて以来全国的に形成され,1908年には小作地率45%に達した。第二次世界大戦後の農地改革まで,日本農業の基本的な生産関係をなして,農村における商品生産の発展を阻害し,地主・小作人の間に半封建的な身分関係を残した。また地主は米価維持の要求を実現するために政治に対する発言権を強めるなど,日本資本主義や国家権力性格に大きな影響を与えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

寄生地主制
きせいじぬしせい

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