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宿【シュク】

デジタル大辞泉

しゅく【宿】
[名]
泊まること。また、その場所。やどや。旅館。
宿場。宿駅。「間(あい)の宿
星座。星宿。
[接尾]助数詞。旅の宿りを数えるのに用いる。「一宿一飯」

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しゅく【宿】[漢字項目]
[音]シュク(漢) スク(呉) [訓]やど やどる やどす
学習漢字]3年
〈シュク〉
一時的に寝泊まりする所。やど。「宿駅下宿旅宿
寝泊まりする。やどる。「宿舎宿直宿泊寄宿止宿露宿
以前からの。長く持ち続けている。「宿痾(しゅくあ)宿願宿敵宿弊
年功を積んだ。「宿徳宿老
前世からの。「宿縁宿世(しゅくせ・すくせ)宿命
星座。「星宿二十八宿
〈やど〉「宿屋定宿(じょうやど)
[名のり]いえ・おる・すみ
[難読]宿直(とのい)宿酔(ふつかよい)

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すく【宿】[漢字項目]

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や‐ど【宿/屋戸】
《「屋の処(と)」の意か。または「屋の戸」「屋の外(と)」の意か》
家。すみか。「埴生(はにゅう)の―」
《「やどり」との混同から》旅先で一時的に泊まる家。また、宿屋。「今日の―を決める」
妻が他人に対して夫のことをいう語。主人。宅。
「私が申しますと―が立腹致しますから」〈円朝真景累ヶ淵
奉公人の親元や請け人。また、その家。「―へ下がる」
ある目的のもとに、人々が集まる所。若者宿娘宿など。
揚屋(あげや)置屋。また、その主人。
「―を頼んで田舎客の談合破らせ」〈浄・冥途の飛脚
家の入り口。戸口。
「夕さらば―開け設(ま)けて我待たむ夢(いめ)に相見に来むといふ人を」〈・七四四〉
家の庭先。
「秋は来ぬ紅葉は―に降り敷きぬ道ふみわけてとふ人はなし」〈古今・秋下〉

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世界大百科事典 第2版

しゅく【宿】
平安時代末期から各地の街道沿い,河海の港津,河原(川原)(かわら),峠のふもとなど交通の要衝にできた集落で,旅宿・運輸業者の設備,遊女溜まりなどが中心となって形成されていた。古代末~中世における交通量の増加にともなっておのずと発達した宿もあれば,東海道のいくつかの宿のように鎌倉幕府が主として京都との連絡の便をはかるために政策的に復活・新設したものもあった。道筋・川筋の変動や,要衝となっていた地点の移動によって,宿の盛衰はいちじるしかったが,地理的に有利であり,交通量も減少しなかった宿では,時代をおうにつれて定住人口が増し,常設の店(たな)をもつ商工民の住居が並んだり,社祠や,宿泊所を兼ねる寺院や,寺院(とくに禅寺)が旅の僧尼のために設けた宿泊施設である接待所(接待屋)も続々とあらわれて,しだいに町としての様相,機能をととのえていき,これが地方都市の発達の一母体をなしたのである。

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Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

やど【宿】

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大辞林 第三版

しゅく【宿】
[2] ( 名 )
泊まる所。やどや。はたごや。
宿場。宿駅。 「品川の-」
星座。星宿。
( 接尾 )
助数詞。旅の泊まりを数えるのに用いる。泊。 「一-一飯」 「三-」

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やど【宿】
住む家。すみか。また、自分の家。 「埴生の-」
旅先で泊まる所。宿屋。 「 -を決める」
家の主人。特に、妻が他人に対して、夫をさしていう語。主人。 「妾わたしの-が帰ませんから/塩原多助一代記 円朝
奉公人の親もと、または、その請人うけにんの所。 「 -へ下がる」
揚屋。置屋。また、その主人。 「大夫の時は一日も-にて暮さず/浮世草子・一代女 2
屋敷の庭。庭さき。 「我が-に韓藍からあい蒔き生ほし/万葉集 384」 〔「屋の処」の意か。一説に「屋の戸」「屋の外」の意とも〕
[句項目] 宿を借りる 宿をとる

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日本の地名がわかる事典

〔千葉県〕宿(しゅく)

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〔岡山県〕宿(しゅく)

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精選版 日本国語大辞典

しく【宿】
〘名〙 「しゅく(宿)」の変化した語。
色葉字類抄(1177‐81)「宿 シク」
※洒落本・呼子鳥(1779)品川八景「なんとしくへでもいかふしゃかのふ」

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しゅく【宿】
[1] 〘名〙
① やどや。はたごや。泊まりやど。旅館。旅宿。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下「此男、牛を売りに行きけるに、そのしゅくの農人の女(め)にてなむ有ける」
② 宿場。うまや。つぎば。→宿駅
※平家(13C前)八「鎌倉出の宿より鏡の宿にいたるまで、宿々に十石づつの米を置かる」
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四「やうやく宮の宿(シュク)にいたりし頃は、はや日くれ前にて」
③ 中世、主として東国地方などの町場をさす語。
※結城氏新法度(1283)三二条「宿、にしの宮・三橋・あふやせ・玉岡・ひとて、何方之町きと・門・はしやふれ候を」
④ 近世、江戸品川宿の略。特にその花街をさす。
※洒落本・古契三娼(1787)「品川で宿(シュク)のうちへ出る。かごかきは横目をするがやくさ」
⑤ 星の座。星宿。星座。
※徒然草(1331頃)二三九「八月十五日、九月十三日は、宿(ろうしゅく)なり。この宿、清明なる故に、月を翫(もてあそ)ぶに良夜とす」
[2] 〘接尾〙 旅の宿りをかぞえるのに用いる。泊まり。泊(はく)
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)石の巻「戸伊麻(といま)と云所に一宿して、平泉に到る」

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じゅく【宿】
しんじゅく(新宿)(二)」の略称。
※浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉三九「『私さやうなら。宿(ジュク)から渡って来た、左利きの彦に厄介なことを頼まれてます。〈略〉』『宿(ジュク)』とは新宿といふ意味だ」

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しゅく‐・す【宿】
〘自サ変〙 ⇒しゅくする(宿)

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しゅく‐・する【宿】
〘自サ変〙 しゅく・す 〘自サ変〙 やどる。とまる。宿泊する。
海道記(1223頃)序「水沢に宿して風より立つ」

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やど・す【宿】
〘他サ五(四)〙
① やどらせる。宿を貸す。客として泊める。宿泊させる。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「あはれ、旅人にこそあなれ。しばしやどさむかし」
② はいり込ませたり付着させたりしてとどめる。とどまらせる。また、はいりこませてふくむ。ふくませる。
※後撰(951‐953頃)春下・一三三「ちることのうきもわすれてあはれてふ事をさくらにやどしつる哉〈源仲宣〉」
③ 光や影を一時とどめる。うつす。
※竹取(9C末‐10C初)「おく露の光をだにぞやどさましををぐら山にて何もとめけん」
④ 他のもののところにあずける。
※後撰(951‐953頃)雑四・一二五三・詞書「あひしりたりける女蔵人のざうしに、つぼやなぐひ・おいかけをやどしおきて、侍りけるを」
⑤ (胎児を)はらむ。
※延慶本平家(1309‐10)四「汝が胎内に一人の男子を宿せり」

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や‐どり【宿】
〘名〙 (動詞「やどる(宿)」の連用形の名詞化)
① 宿をとること。旅に出て、他の家などで夜寝ること。また、その所。
催馬楽(7C後‐8C)飛鳥井「飛鳥井に 也止利(ヤトリ)はすべし」
すまい。仮の住居。一時しのぎのすまい。
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「そこなるむつかしき物どもは、乳母のやどりに残さず取らせて」
③ 一時的にとどまること。また、そのところ。
※古今(905‐914)春下・七六「花散らす風のやどりは誰か知る我にをしへよ行きてうらみむ〈素性〉」
④ 星の、天体で占める座。星宿。星座。
※猿投本文選正安四年点(1302)「星の躔(ヤトリ)建こと殊なり」
⑤ 沖縄で士族の屯田(とんでん)。また、小さな集落の意。

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や‐ど・る【宿】
〘自ラ五(四)〙 (「屋を取る」の意)
① 旅で宿をとる。旅先で夜、他の家などにとどまる。宿泊する。また、一時的に他の場所に身を置く。
※書紀(720)仁徳三八年七月(前田本訓)「昔、一の人有て菟餓に往きて野の中に宿(ヤトレ)り」
② 住居とする。仮のすみかとする。
※万葉(8C後)一五・三六九三「もみち葉の散りなむ山に夜杼里(ヤドリ)ぬる君を待つらむ人し悲しも」
③ 中にはいり込んだり付着したりしてとどまる。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「仏、〈略〉宿(ヤト)りたまは不(ず)といふこと无(な)き所に宿(ヤドリ)たまひたり」
④ 光や影が、一時うつる。
※古今(905‐914)恋五・七五六「あひにあひて物思ふころの我袖にやどる月さへぬるるかほなる〈伊勢〉」
⑤ 植物が他の植物に寄生する。
※源氏(1001‐14頃)宿木「いと気色ある深山木にやどりたる蔦の色ぞ、まだ残りたる」
⑥ 胎児としてこもる。はらまれる。
※撰集抄(1250頃)四「はじめて胎内にやどりて、十月身を苦しめ」
⑦ 星がその座を占める。
即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉血書「鳥と魚との水底に沈みし時にこそ、この姥は汝が星の躔(ヤド)るところを見つれ」

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