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家元【いえもと】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

家元
いえもと
日本古来の芸道で,流派正統としての権威を受継ぎ,流派の門弟を統率する家もしくはその当主をいう。すでに平安時代から,歌道や雅楽の分野に家元が形成され,戦国期には武芸の家元が現れたが,江戸時代には広くさまざまの芸道分野に,この制度が展開して今日にいたる。家元は,統制,教育機関を通じて全門弟にその権威を及ぼし,流派の諸芸の免許を与え,その流派にそむいた門弟を破門する。舞踊,邦楽,茶道,歌舞伎や,音曲,その他さまざまの分野にみられる制度である。なお,舞踊などでは流派によって家元とは別に宗家を立て,兼任する場合や家元引退後に宗家を名のる場合がある。

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デジタル大辞泉

いえ‐もと〔いへ‐〕【家元】
技芸の道で、その流派の本家として正統を受け継ぎ、流派を統率する家筋。また、その当主。室町時代に始まり、江戸時代に諸芸道の発展とともに、能楽狂言・舞踊・音曲・香道・茶道・華道武道などについて多くいうようになり、現代に及ぶ。宗家(そうけ)。

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世界大百科事典 第2版

いえもと【家元】
家元という言葉の初見が《江都著聞集》(1757∥宝暦7)であるように,江戸時代中期ごろになると芸能世界に家元とよばれる特殊な権威者が登場する。とくに茶道や花道のような客観的な技術の評価がむずかしい型の文化を伝授する芸能では,流祖以来血脈的な権威の継承が重要な意味をもち,なおかつ家元成立の条件として多数の素人入門者が家元を経済的に支えていることがある。池坊では1678年(延宝6)より門人帳が作成され,江戸時代後期になると茶道の堀内家の門人帳も作られるなど,各茶花道の流儀では家元に誓約をたてて入門する門人制が広く成立する。

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大辞林 第三版

いえもと【家元】
武道や芸道で、その流派の正統としての権威をもち、その技芸を守り継承する家。また、その身分や、その人。室町時代におこり江戸時代に発達した。宗家。 「 -制度」

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精選版 日本国語大辞典

いえ‐もと いへ‥【家元】
〘名〙
① 能楽、舞踊、音曲、香道、茶道、華道、武術などの技芸で伝統を継承してきた家筋。室町時代から起こり、江戸時代に盛んになった。宗家。「家元制度
※随筆・近世江都著聞集(1757)一一「其分にしては家元の家督なるべからず〈略〉正風の絵にはいかやうの名人なりとても家元の上に立がたしと多年案じて一流の姿を工風して今一蝶流と云画を書始けり」
② 分家から本家を指していう語。
※政談(1727頃)一「屹と其家本の親類より其者を尋出し」

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